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西日本旅客鉄道(9021) 86点

1. 会社の概況と特徴(300文字以内)

西日本旅客鉄道株式会社(JR西日本)は1987年に設立され、1996年に上場しました。北陸、近畿、中国、九州北部で鉄道事業を展開し、山陽新幹線や北陸新幹線を運営しています。主要事業セグメントは、モビリティ(売上比60%、利益率11%)、流通(12%、6%)、不動産(13%、17%)、旅行・地域ソリューション(13%、4%)です。鉄道事業の回復や訪日客需要の増加、さらには複合ビル開業などで安定した成長が期待され、長期的な投資先として魅力的です。

2. 安定した成長の有無

JR西日本は、自己資本比率30.4%を維持しており、財務基盤は健全です。鉄道事業の回復とインバウンド需要の増加により、売上と利益の増加が見込まれています。株主還元も安定しており、増配が続いています。

3. 直近の売上高、営業利益

2024年3月期の売上高は1兆6,350億円、営業利益は1,797億円です。過去数年間は回復基調で、2025年3月期には売上高1兆7,280億円、営業利益1,770億円が予測されています。株価は2024年9月時点で2,950円、時価総額は1兆3,654億円です。

4. 現在の株価

JR西日本の時価総額は1兆3,654億円で、総資産は3兆6,129億円、自己資本は1兆979億円です。株価は2,950円で推移しており、堅実な財務基盤を反映しています。

5. キャッシュフロー、現金

営業キャッシュフローは3,183億円で堅調です。設備投資が活発で、投資キャッシュフローは-2,436億円、財務キャッシュフローは-1,316億円となっています。現金及び現金同等物は2,332億円です。

6. 配当性向

過去の配当実績では、2023年3月期に75円、2024年3月期には84.5円と増加しています。2025年3月期には72~77円の配当が予測されており、安定した株主還元が期待されます。

7. 採点と解説

  • 業績と財務(17/20): 鉄道事業の回復とインバウンド需要で業績は改善していますが、設備投資が高額です。

  • 株価の安定性(16/20): 株価は比較的安定していますが、外部要因による変動が懸念されます。

  • 成長性(18/20): インバウンド需要と新たな事業展開により、成長が期待されています。

  • 業界地位と競争力(18/20): 鉄道事業において強力な競争力を持ち、インバウンド需要を取り込んでいます。

  • 配当性向と株主還元(17/20): 配当は増加傾向にあり、株主還元への積極的な姿勢が評価されます。

8. 総合評価(100点満点中)

86点
JR西日本は鉄道事業の回復とインバウンド需要の拡大により、安定した成長が期待できる企業です。長期投資先として魅力的です。

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