見出し画像

日立建機(6305) 90点

1. 会社の概況と特徴(300文字以内)

日立建機は1970年に設立され、1981年に上場しました。主な事業内容は建設機械の製造・販売で、油圧ショベルが主力製品です。主要事業セグメントは建設機械(91%)とスペシャライズド・パーツ・サービス(9%)であり、営業利益率はそれぞれ約12%と11%です。株購入における総合評価として、連続増配や高い技術力を背景に長期的な成長が期待されます。特に、鉱山機械部門の拡大が今後の業績向上に寄与する可能性があります。

2. 安定した成長の有無

日立建機は財務状況が健全で、自己資本比率は42.3%を維持しています。株主還元も充実しており、配当金は安定的に支払われています。売上高は過去数年で増加しており、特に米州での成長が見込まれますが、欧州市場の低迷が影響しています。

3. 直近の売上高、営業利益

直近の売上高は1,405,928百万円、営業利益は162,690百万円です。過去数年間の成長率は良好で、2023年12月期の売上は前年対比で増加しています。将来的には、売上高が1,380,000百万円に達すると予測されており、時価総額は7,451億円、総資産は1,904,508百万円です。

4. 現在の株価

現在の時価総額は7,451億円で、総資産は1,904,508百万円、自己資本は805,432百万円です。株価は安定して推移しており、企業の成長期待を反映しています。

5. キャッシュフロー、現金

営業キャッシュフローは730億円、投資キャッシュフローは-390億円、財務キャッシュフローは-89億円です。現金及び現金同等物は1,435億円で、資金繰りには余裕がありますが、営業CFの増加が必要です。

6. 配当性向

配当金の過去の実績は65円から75円で、今後の配当予測は48円から50円です。増配傾向が見られ、株主還元に対する姿勢は評価できます。

7. 採点と解説

  • 業績と財務: 18/20
    売上高と利益は堅調だが、営業CFがプラスでないため減点。

  • 株価の安定性: 17/20
    株価は安定しているが、短期的な変動がある。

  • 成長性: 19/20
    鉱山機械の成長が期待され、成長見込みが高い。

  • 業界地位と競争力: 18/20
    国内2位、世界3位の地位だが、競争が激化。

  • 配当性向と株主還元: 18/20
    配当は安定しているが、さらなる増配期待があるため減点。

8. 総合評価(100点満点中)

総合評価: 90点
日立建機は安定した成長を見込める企業で、良好な財務状況や配当政策を有し、長期的な投資先として非常に優れています。今後の市場動向にも注目が必要です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?