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日本ハム(2282) 84点

1. 会社の概況と特徴(300文字以内)

日本ハムは1949年に設立され、1961年に上場しました。国内最大手の食肉加工メーカーで、ハムやソーセージを中心に、食肉の生産・加工・販売まで一貫して行っています。主要事業セグメントは、食肉事業本部(売上比率55%、利益率4%)、加工事業本部(売上比率31%、利益率2%)、海外事業本部(売上比率13%、利益率1%)です。国内外での成長を図っており、加工食品ブランド「シャウエッセン」などの人気商品を展開しています。総合評価としては、安定した国内シェアと海外市場での拡大が期待され、成長余地の大きい企業です。

2. 安定した成長の有無

日本ハムは、国内での強い市場シェアと、海外市場での成長が見込まれることから、安定した成長を遂げています。財務状況も健全で、自己資本比率は53.8%と高い水準です。株主還元に積極的で、増配を続けており、2024年3月期には配当金が1株あたり119円に達しています。売上・利益の成長性は安定しており、特に食肉事業が収益の柱となっています。

3. 直近の売上高、営業利益

2024年3月期の売上高は1兆3034億円、営業利益は402億円となっています。過去数年間での売上は堅調に推移しており、2025年3月期の予測では、売上高1兆3400億円、営業利益440億円が見込まれています。時価総額は5635億円、総資産は9985億円です。

4. 現在の株価

2024年8月時点での日本ハムの時価総額は5635億円、総資産は9985億円、自己資本は5377億円です。自己資本比率は53.8%と健全な状態です。株価は4507円から5478円の範囲で推移しており、株価の安定性も見られます。

5. キャッシュフロー、現金

2024年3月期の営業キャッシュフローは865億円と強力で、投資キャッシュフローは-392億円、財務キャッシュフローは-531億円です。現金及び現金同等物は654億円あり、安定した資金運用が行われています。設備投資や研究開発にも積極的に取り組んでいます。

6. 配当性向

日本ハムは配当政策に積極的で、2024年3月期の配当金は1株あたり119円でした。2025年には135円への増配が予測されています。配当性向も安定しており、株主還元に対する姿勢が評価されています。

7. 採点と解説

  • 業績と財務: 17/20
    売上高と利益は安定して成長しており、財務基盤も非常に健全です。

  • 株価の安定性: 16/20
    株価は比較的安定しており、成長が続いています。

  • 成長性: 15/20
    国内市場のシェアは高いが、海外市場でのさらなる成長が期待されます。

  • 業界地位と競争力: 18/20
    食肉加工業界で国内トップの地位を持ち、強力なブランド力があります。

  • 配当性向と株主還元: 18/20
    増配を続けており、株主還元への姿勢が高く評価されます。

8. 総合評価(100点満点中)

総合評価: 84点
日本ハムは国内市場での強いシェアと、海外市場での成長余地を持ち、安定した成長を続けています。財務基盤も健全で、増配を続けることで株主還元を重視しています。国内外の需要に支えられた成長が見込まれ、堅実な投資先として評価されています。

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