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東急(9005) 86点

1. 会社の概況と特徴(300文字以内)

東急は1922年に設立され、1949年に上場した大手鉄道・不動産企業です。主な事業は鉄道を中心とした交通事業、不動産開発、生活サービス、ホテル・リゾート事業で構成されています。交通事業が売上比率20%(利益率15%)、不動産事業が23%(利益率17%)、生活サービスが48%(利益率3%)、ホテル・リゾート事業が8%(利益率1%)を占めています。渋谷を拠点にした大規模開発案件も多く、沿線開発を進めています。株購入の総合評価としては、安定した輸送人員と不動産事業による収益が見込まれ、長期的な投資に適した企業です。

2. 安定した成長の有無

東急は自己資本比率31.5%と安定した財務基盤を持ち、鉄道収入の増加や不動産賃貸事業の成長により、着実な成長を続けています。株主還元にも積極的で、配当金は2024年3月期に10円、今後も増配が期待されています。売上と利益は堅調に推移しており、今後の成長も見込まれます。

3. 直近の売上高、営業利益

2024年3月期の売上高は1兆378億円、営業利益は949億円です。過去数年間での成長率は順調で、2025年3月期には売上高1兆750億円、営業利益980億円が予測されています。時価総額は1兆1,269億円、総資産は2兆5,976億円です。

4. 現在の株価

2024年8月時点での東急の時価総額は1兆1,269億円、総資産は2兆5,976億円、自己資本は8,191億円です。自己資本比率は31.5%と健全な水準で、株価は1,574.5円から2,093.5円の範囲で推移しています。

5. キャッシュフロー、現金

2024年3月期の営業キャッシュフローは1,453億円、投資キャッシュフローは-1,010億円で主に沿線開発や設備投資に使われています。財務キャッシュフローは-719億円で、現金及び現金同等物は415億円です。

6. 配当性向

東急の配当金は2023年に7.5円、2024年には10円に増加しました。2025年には11~13円の増配が予測されており、株主還元に積極的な姿勢が評価されます。

7. 採点と理由

  • 業績と財務(18/20): 鉄道と不動産収益に支えられ、安定した業績と健全な財務基盤があります。

  • 株価の安定性(16/20): 株価は比較的安定しており、長期的な上昇が期待できます。

  • 成長性(17/20): 不動産開発や沿線事業の成長が見込まれます。

  • 業界地位と競争力(18/20): 鉄道業界での強固な地位を持ち、都市開発でも競争力があります。

  • 配当性向と株主還元(17/20): 配当増加を続けており、株主還元に積極的です。

8. 総合評価(100点満点中)

総合評価: 86点
東急は、交通・不動産事業に強みを持ち、沿線開発や都市再開発による成長が期待される企業です。安定した財務基盤と株主還元に積極的な姿勢により、長期投資に適しています。

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