三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306) 88点
1. 会社の概況と特徴(300文字以内)
三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)は、2001年に設立・上場された国内最大の民間金融グループです。主な事業内容は銀行、信託、証券、カード、リースなどで、国内外で幅広く事業を展開しています。特に北米やアジア市場での拡大が進んでおり、海外事業の成長が大きな特徴です。主要な売上比率は銀行業務が大部分を占め、貸出残高が堅調で収益性も高いです。株購入においては、安定した業績と増配傾向から長期投資に向いています。
2. 安定した成長の有無
MUFGの財務状況は健全で、総資産は約407兆円、自己資本比率は5%と高い水準にあります。株主還元としても増配を行っており、配当性向は24年度で41円、25年度予測は50円と上昇しています。売上高と利益も過去数年間で着実に成長しており、特に北米や東南アジアでの貸出事業が堅調です。
3. 直近の売上高、営業利益
MUFGの24年度の売上高は11兆8,900億円、営業利益は1兆8,370億円で、増益を記録しています。過去数年間の成長率は安定しており、将来的にも引き続き増収が予測されています。時価総額は約18.4兆円、総資産は407兆円に達しており、経済的な規模も非常に大きいです。
4. 現在の株価
MUFGの時価総額は18.4兆円で、総資産は407兆円、自己資本は20兆円です。自己資本比率は5%とやや低いものの、国内外での多様な事業展開により株価は安定しています。現在の株価は1,200円から1,800円の範囲で推移しており、増配傾向も株価に好影響を与えています。
5. キャッシュフロー、現金
営業キャッシュフローは約-98,448億円となっていますが、これは一時的な要因が大きいと考えられます。投資キャッシュフローはプラスの39,864億円であり、財務キャッシュフローは83億円と安定しています。現金及び現金同等物は10兆9,875億円で、流動性は非常に高い状態です。
6. 配当性向
MUFGの過去の配当実績では、23年度に16円、24年度に41円、25年度には50円が予測されています。今後も安定した配当が期待されており、株主還元に積極的な姿勢が見られます。配当性向は業界内でも比較的高く、長期的な投資魅力があると言えます。
7. 採点
業績と財務(20点中18点)
安定した収益性と健全な財務基盤が評価されます。株価の安定性(20点中17点)
国内外の事業展開と増配により、株価は安定して推移しています。成長性(20点中16点)
海外市場での成長が期待されますが、国内事業の伸びは限定的です。業界地位と競争力(20点中19点)
国内最大の金融グループであり、強力な競争力を持っています。配当性向と株主還元(20点中18点)
増配傾向が続いており、株主還元に積極的です。
8. 総合評価(100点満点中88点)
MUFGは、国内外での事業展開と強固な財務基盤を持つ大手金融機関であり、長期的な投資に適しています。特に増配傾向や海外市場での成長性が評価されますが、国内市場での成長はやや限定的です。