見出し画像

ヤマハ(7951) 88点

1. 会社の概況と特徴(300文字以内)

ヤマハ株式会社は1897年に設立され、1949年に上場しました。楽器業界で世界首位のピアノや管楽器を中心に、音響機器や電子ピアノ、さらに音楽関連機器やソフトウェア事業にも注力しています。主要事業セグメントは、楽器事業が売上比率66%、音響機器が26%、その他が8%を占め、海外売上比率は76%です。株式購入においては、安定した事業基盤と多角的な製品ポートフォリオを持ち、特に音響機器分野の成長が期待されています。

2. 安定した成長の有無

ヤマハは堅調な財務状況を維持し、自己資本比率は77.6%と非常に高いです。株主還元にも積極的で、配当金は安定的に増加しています。売上高は過去数年で安定しており、音響機器や電子楽器分野が成長を牽引しています。中国市場の苦戦はあるものの、欧米市場の回復に伴い、今後も安定した成長が期待されます。

3. 直近の売上高、営業利益

2024年3月期の売上高は4,628億円、営業利益は289億円です。成長率はやや緩やかですが、今後も着実な成長が見込まれ、2025年3月期には売上高が4,737億円、営業利益が437億円に達する予測です。時価総額は6,134億円、総資産は6,775億円です。

4. 現在の株価

ヤマハの時価総額は6,134億円で、総資産は6,775億円、自己資本は5,256億円です。2024年8月時点で株価は2,505円から3,815円の範囲で推移しています。安定した財務基盤と長期的な成長により、株価の安定が期待されています。

5. キャッシュフロー、現金

2024年3月期の営業キャッシュフローは438億円で、投資キャッシュフローは-159億円、財務キャッシュフローは-372億円です。現金及び現金同等物は1,015億円と十分な流動性を確保しています。設備投資や研究開発に積極的で、将来的な成長が期待されます。

6. 配当性向

過去の配当実績は、2023年3月期に66円、2024年3月期には74円が支払われ、2025年3月期には76円が予定されています。安定した増配傾向が見られ、今後も株主還元の強化が期待されます。

7. 採点と解説

  • 業績と財務(18/20)
    安定した売上と利益成長、健全な財務基盤が評価されます。

  • 株価の安定性(17/20)
    株価は市場環境の変動を受けますが、財務基盤の強さから長期的に安定しています。

  • 成長性(16/20)
    音響機器と電子楽器分野での成長が期待されますが、中国市場の低迷が課題です。

  • 業界地位と競争力(19/20)
    世界トップの楽器メーカーであり、ブランド力と技術力で高い競争力を持っています。

  • 配当性向と株主還元(18/20)
    安定した増配を続けており、株主還元に対する姿勢が強く評価されます。

8. 総合評価(100点満点中)

総合評価: 88点
ヤマハは、楽器と音響機器業界での強固な市場地位を持ち、安定した成長が見込まれる企業です。長期的な投資として非常に魅力的です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?