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横浜ゴム(5101) 88点

1. 会社の概況と特徴(300文字以内)

横浜ゴムは1917年に設立され、1950年に上場しました。主な事業はタイヤ製造で、国内では第3位の規模を誇ります。タイヤ事業が全体売上の約89%を占め、残りは工業製品やゴルフ用品などを手掛けるマルチプル・ビジネスが約10%です。近年は海外展開を強化し、欧州やインド市場での拡大が顕著です。総合評価として、タイヤ業界での安定したシェアに加え、グローバル展開を進めることで成長が見込めますが、原料価格の変動リスクがあります。

2. 安定した成長の有無

財務状況は堅実で、自己資本比率は51.5%と健全です。株主還元も安定しており、配当金は年々増加傾向にあります。売上高と利益は近年増加しており、特に欧州での買収効果が反映されています。ただし、今後の成長は新規市場での競争力に依存する部分が大きいです。

3. 直近の売上高、営業利益

2023年12月期の売上高は9,853億円、営業利益は1,003億円で、前年同期比で増加しました。過去数年間の成長率は安定しており、2024年12月期はさらなる成長が見込まれています。時価総額は約5,420億円で、総資産は1兆7,529億円です。

4. 現在の株価

2024年8月時点の株価は2,530.5円から4,295円で推移しています。時価総額は約5,420億円で、総資産は1兆7,529億円、自己資本は9,023億円です。財務体質は非常に健全で、資本効率も高い水準を維持しています。

5. キャッシュフロー、現金

営業キャッシュフローは2024年6月時点で1,597億円と堅調に推移していますが、投資キャッシュフローは-3,440億円で、設備投資や工場の拡張が続いています。財務キャッシュフローは2,057億円で、現金及び現金同等物は976億円です。

6. 配当性向

配当金は過去5年間で増加しており、2023年12月期は84円、2024年12月期には98円の予想がされています。今後も業績に応じて安定した配当が期待され、株主還元に積極的です。

7. 採点と解説

  • 業績と財務: 18/20
    売上高と利益は年々増加しており、財務状況も健全です。特に欧州買収による効果が顕著です。

  • 株価の安定性: 16/20
    株価は業績に応じて安定しているが、原料コストの変動により上下するリスクがあります。

  • 成長性: 17/20
    海外市場での拡大が続いており、特に高機能タイヤの需要増が成長を支えています。

  • 業界地位と競争力: 19/20
    国内3位のタイヤメーカーであり、強固な業界地位を維持しています。高機能タイヤや産業用タイヤでの競争力も高いです。

  • 配当性向と株主還元: 18/20
    配当は年々増加しており、株主還元に対して積極的です。安定した配当が期待されます。

8. 総合評価(100点満点中)

総合評価: 88点
横浜ゴムは、国内外で強固な地位を確立しており、業績も順調に伸びています。特に、海外市場での成長余地が大きく、今後も高機能タイヤの拡販が期待されます。財務面でも健全で、株主還元策も充実しているため、長期的に安定した成長が見込まれる企業です。

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