レーザーテック(6920)　94点

1. 会社の概況と特徴（300文字以内）

レーザーテックは1962年に設立され、1990年に上場しました。主な事業は先端半導体向けマスク欠陥検査装置の開発と製造であり、EUV光源品は独占的なポジションを持ちます。連結事業は半導体関連装置が85%、サービスが14%、その他が1%です。特に、EUV用の「アクティス」による受注拡大とメンテナンス収入の増加が好調です。マスクブランクス検査装置やSiC向けウエハ検査装置も成長が期待され、事業の多角化が進んでいます。

2. 安定した成長の有無

レーザーテックの財務状況は非常に健全であり、ROEは45.4%、自己資本比率は55.8%と高い水準にあります。株主還元も積極的で、配当金は過去数年間で連続増配を続けており、特に2023年6月期の配当は180円から230円へと大幅に増加しました。売上高と利益も順調に伸びており、半導体産業の成長により今後も安定的な成長が期待されます。

3. 直近の売上高、営業利益

2024年6月期の売上高は213,506百万円、営業利益は81,375百万円に達しており、過去数年間の成長率は非常に高いです。将来の予測では、2025年6月期の売上高は240,000百万円、営業利益は104,000百万円とさらに成長が見込まれています。時価総額は27,178億円で、業界内でも上位に位置しています。

4. 現在の株価

レーザーテックの時価総額は27,178億円、総資産は271,288百万円、自己資本は151,293百万円です。株価は2024年8月の最安値が18,665円でしたが、業績好調により株価の回復が期待されています。

5. キャッシュフロー、現金

営業キャッシュフローは333億円と強固で、投資キャッシュフローは-35億円、財務キャッシュフローは-231億円と健全なバランスを保っています。現金及び現金同等物は381億円に達しており、企業の財務基盤は安定しています。

6. 配当性向

過去の配当実績では、2023年6月期に128円、2024年6月期に157円の配当を行っており、連続増配が続いています。今後も配当金は増加が見込まれ、2025年6月期には173円から288円が予測されています。

7. 採点と理由（各20点満点）

• 業績と財務（20/20）：成長性が高く、営業利益やROEが非常に良好。

• 株価の安定性（16/20）：半導体産業に依存しているため、変動はあるが中長期的には上昇基調。

• 成長性（20/20）：EUV関連の独占的地位を活かし、成長が持続可能。

• 業界地位と競争力（20/20）：半導体検査装置で圧倒的な市場シェアを持つ。

• 配当性向と株主還元（18/20）：配当は連続増配で、株主還元も積極的。

8. 総合評価（100点満点中）

総合評価：94点
レーザーテックは業績、成長性、財務健全性、そして株主還元の全てにおいて非常に優れており、今後の成長が期待される企業です。