大塚ホールディングス(4578) 90点
1. 会社の概況と特徴(300文字以内)
大塚ホールディングスは2008年に設立され、2010年に上場した国内製薬大手企業です。医療関連事業が全体の68%を占め、抗精神病薬やポカリスエットなどの機能性食品も取り扱っています。特に、抗精神病薬やニュートラシューティカルズ(機能性食品)の分野で強みを持ち、世界90か所に生産拠点を展開しています。医薬品だけでなく、幅広い消費者向け製品も展開しており、安定した成長が期待できます。株式投資においては、堅実な収益基盤と成長性が評価されます。
2. 安定した成長の有無
大塚ホールディングスは安定した成長を続けていますが、アルツハイマー型認知症薬に関する減損が2024年に発生しました。しかし、主力の抗精神病薬などの製品が成長し、特に円安の影響も受けて利益が増加しています。株主還元についても増配を続けており、財務状況も健全です。今後も安定した成長が見込まれます。
3. 直近の売上高、営業利益
2023年12月期の売上高は2兆184億円、営業利益は1,396億円でした。2024年12月期には売上高が2兆3,000億円、営業利益は3,020億円に達する見込みで、増収増益が期待されています。過去数年間、売上と利益は安定して増加しており、今後も新薬や機能性食品の拡大により成長が続くと予測されています。
4. 現在の株価
2024年8月時点の株価は5,030円から8,598円の範囲で推移しており、時価総額は約4兆7,059億円です。総資産は約3兆6,606億円、自己資本比率は71.6%と、安定した財務基盤を持っています。
5. キャッシュフロー、現金
2023年12月期の営業キャッシュフローは2,832億円、投資キャッシュフローは-1,905億円、財務キャッシュフローは-602億円となっています。現金及び現金同等物は5,133億円と、十分な資金を保有しており、健全なキャッシュフロー状況です。
6. 配当性向
大塚ホールディングスは安定した配当政策を実施しており、2023年の配当金は110円、2024年は120円を予定しています。今後も増配が予想され、株主還元に対する姿勢は非常に積極的です。
7. 採点と解説
業績と財務: 18/20
主力製品群の成長により、堅実な業績を維持しており、財務基盤も安定しています。株価の安定性: 17/20
株価は比較的安定して推移しており、特に新薬の開発が進展することで株価の上昇が期待されます。成長性: 18/20
抗精神病薬や機能性食品の成長により、今後の成長が期待されています。業界地位と競争力: 19/20
国内外で強い市場シェアを持ち、特に医薬品分野では競争力があります。配当性向と株主還元: 18/20
安定した配当政策を継続しており、株主還元の姿勢が評価されています。
8. 総合評価(100点満点中)
総合評価: 90点
大塚ホールディングスは、医薬品事業と機能性食品事業で強みを持つ企業であり、安定した成長が期待されます。財務基盤も堅実であり、積極的な株主還元が魅力的です。