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SOMPOホールディングス(8630) 84点

1. 会社の概況と特徴(300文字以内)

SOMPOホールディングスは、2010年に設立および上場され、国内3大損保グループの一角を占めます。主な事業は火災保険や自動車保険を中心とした損害保険で、国内外での事業展開に加え、介護・ヘルスケア事業も収益源として強化しています。売上比率は自動車保険が35%、火災保険が17%を占め、海外事業が41%を占めています。株式購入の総合評価としては、成長余地のある介護事業や安定した損害保険事業が魅力ですが、リスク管理に注意が必要です。

2. 安定した成長の有無

SOMPOホールディングスの財務状況は安定しており、2024年度は最高益を達成しました。株主還元として、配当金は年々増加しており、2024年には100円、2025年には112円が見込まれています。売上や利益の成長も安定しており、特に海外事業や介護・ヘルスケア事業の成長が期待されています。

3. 直近の売上高、営業利益

2024年3月期の売上高は約4兆9,346億円、営業利益は約4,880億円であり、前年同期比で増収増益を達成しています。今後の成長も期待され、2025年3月期には売上高5兆2,000億円、営業利益3,200億円が予測されています。時価総額は約3兆2,953億円、総資産は約15兆円に達します。

4. 現在の株価

SOMPOホールディングスの時価総額は約3兆2,953億円で、総資産は約15兆1,698億円、自己資本は約3兆212億円です。株価は2024年の最高値が9,817円、8月時点では2,462円まで下落しており、今後の市場動向によっては変動する可能性があります。

5. キャッシュフロー、現金

営業キャッシュフローは4,731億円、投資キャッシュフローは-4,969億円、財務キャッシュフローは-876億円で、積極的な投資活動が見られます。現金及び現金同等物は1兆1,985億円と、十分な流動性を確保しています。

6. 配当性向

配当金は2023年度に130円、2024年度に150円と増加しており、2025年度も112円が予定されています。連続増配の方針があり、株主還元に積極的な姿勢が評価されます。今後も安定した配当政策が継続される見込みです。

7. 採点

  • 業績と財務(20点中18点)
    安定した業績と増収増益を継続しており、財務状況も良好です。

  • 株価の安定性(20点中15点)
    株価は変動があり、2024年には大幅な下落が見られたためやや不安定。

  • 成長性(20点中16点)
    海外事業と介護・ヘルスケア事業に成長余地があり、長期的な成長が見込まれます。

  • 業界地位と競争力(20点中17点)
    損害保険業界での確固たる地位と海外市場での競争力を持っています。

  • 配当性向と株主還元(20点中18点)
    連続増配で株主還元に積極的な姿勢が高く評価されます。

8. 総合評価(100点満点中84点)

SOMPOホールディングスは、安定した収益基盤と成長可能性を備えた企業です。特に配当政策や株主還元に積極的で、長期的な投資に適した選択肢となりますが、株価の変動に対する注意が必要です。

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