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「旅をする」マーケティング

 今日もここへお越しくださり有難うございます。
 早速、始めていきたいと思います。 

なぜに、「旅」は人の心をワクワクさせ、そして、その心に、今流行りの言葉でいうところの「エモさ」を湧き立たせるのでしょうか?

 「トランクやスーツケースに荷物を詰めている処から旅が始まる」、と言われるのは「確か」で、もう、旅先で起こることを想像するだけで、
そして今は出来事として未完であることの、「心の揺らぎ」ですら、楽しさとして実感できますね。

 FM東京にチューンしたまま、夜更かししていると決まって流れてきた、
あの、「エモいナレーション!」、そうですね、JALが提供する
「ジェットストリーム」の「城達也」さんの甘い声に、うっとり聞き入ってしまうことが、和多志の年代には多かったことではないでしょうか?

 もし、良かったら、聞いてみてください。

 きっと、夏のボーナスで「どこか旅に行こうかな?」ってなってしまいますよ。(案件ではないので、安心してください。)

話しは替わって。 
1978年からフジテレビ系で始まった「アニメ銀河鉄道999」。

 それを見ていた当時、ガキだった小学生の頃ですら、「旅」の「エモさ」は、その心を虜にしていた。

 毎週テレビアニメを見ていた自分は、おそらく、「999」に乗って、毎週「メーテル」と共に、宇宙を旅していたのでしょう。

 細かな設定は当時、ガキだった自分にはよくわからなかった事はあった。  

 大人になって、いろんな「人の感情の機微」や「大人になるにつれ、分かるようになる『人が人を思う心の美しさ』」などが改めて響いてくる。
 
 劇場版(映画)では、旅を終え、地球に哲郎(主人公の少年)を残し、再び「999」に乗って旅に出発するメーテルとの別れのシーンが超絶に「エモ」かった。

 劇場版では15歳の設定だった鉄郎だが、テレビ版では、オンエアされていた当時、ちょうど自身と哲郎の歳はほとんど同じ10歳の設定だった。
 毎週、「メーテルと宇宙を旅していた同世代の少年達」は、おそらく、この劇場版の「メーテルとの別れのキス」に照れて、顔を真っ赤にしていたことだろう。「哲郎」は自分自身そのものであったに違いない。

 そして、「少年の日」は、「最後の別れ」のシーンを以て終わる。 

 「愛する」までになった、「美しい人」との永遠の別れになった。
(はずだったのに第二作が上映してしまったので、それは無しに(笑))
 

ここで、「なぜ????」っと思うようなナレーション、先出した。
「城達也」氏のナレーションだったのだ。超、エモっ!!!

「今、万感の思いを込めて汽笛が鳴る。
 今、万感の思いを込めて汽車が往く。
 一つの旅が終わり、また新しい旅立ちが始まる。
 さらばメーテル、さらば銀河鉄道999、さらば少年の日......。」

 淡い記憶の中にある「少年の日々」。
 美しいミステリアスな女性と共に旅するシチュエーション。
 危険な出来事や、美しい風景、そして、時々自身に向けられる、寂しげで 優しい眼差し。すべてが甘く、愛おしい記憶に留められる。

 アニメでありながら、旅の醍醐味をすべて詰め込んだ「美しい女性との旅」は、ターゲットの子供だけでなく、高校生、大学生、さらには大人まで巻き込んだというこの作品の説明としても、納得できる。
 自身が大人になるステップを踏むたびに、「999の違う旅」が展開していくからだろう….。

 話しが替わるが、
 今となっては「演歌界の重鎮」ともなって、毎年、紅白にも出場している石川さゆりの代表曲「天城越え」も、よく考えれば旅の曲である。
 目線は一転「女性」から。
 この歌の中心は「女の情念」。この点に関しては、少し「恐ろしさ」まで感じるほどの「凄み」がある。

 一緒に旅をする男性に対し完全には自身のものにならないその葛藤、
旅の中で大きくなる男性への思い。炎のようにメラメラと燃やす女の気持ちを歌いあげている。

 「石川さゆりの天城越えは、毎年、毎年、レベルが上がっていく」
というファンのコメントを見たことがある。

 ただ、石川さゆりの「魅せ方」もあってか、「毎年レベルが上がる」のもあるのかもしれないが、一つ気づいたことがある。
「聞いている側のファンも、経験や感情が積み重なっているからではないか?」と思うのである。
 人生が重なるほど、磨きがかかっていくのは歌い手だけでなく、聴き手の方にも同じことが言えるのではないだろうか?
 
 しかし、
「旅のシチュエーション」が、この曲の「歌い手」にも「聴き手」にも、「エモさ」を加えているのは、間違いなさそうだ。
 「天城峠を越える旅程」は、男女の「心の峠」をも越えたい!という例えを映している。

 海外に、フィリピンに一度だけ、2年弱、住んだことがある。
 移住する前にもちろん、2度ほど渡航している。
 住んでしまえば、「日常」が始まり、生活していくことになるので「エモさ」はだんだん薄れていく。

だから、「旅」にだけ「特別な感情」が生まれるのだろう。
 もちろん、「ワクワク」したのは「二度、前もって『渡航』した思い出」の方だ。

 ここで、「旅のマーケティング」に話しを戻そうと思う。

 「お金を貯めて」でも、人は行動に移すものの中で、「旅」は十分に上位に食い込んでくる要素の一つだ。

 「趣味は?」の問いに「旅すること」と答える人は国や人種を超えて沢山の人が存在する。

 もちろん、「旅」を上手く売るコツをつかめば「大金持ち」になるチャンスが広がるのかもしれない。
 けど、それはないように思う。
 なぜか?
 「旅を売る側の人もまた沢山存在するから」である。
 「交通費」「宿代」「食事代」等、「カネを遣いに行く」のに、「費用は安いのがいい」という方向に舵を切るツアラーが多く居るので、結局「格安ツアー」から順番に売れていくのである。

 そして、売れた「交通費」「宿代」「食事代」には「評価」という「品定めがついて回り」、「安いんだから、この程度」が通用しない世の中になってしまっている。
 「観光業」では、収入を得ていくのに、非常に厳しい状況を抱えている。

 そんな「現実」が旅の随所にみられてしまう様では、「エモい」旅などするのは難しいだろう。
 かと言って、
「謎めいた美しい女性との宇宙の旅」
であったり、
「誰かに取られるくらいならコロしてまでも自分のものにしたい男と出かける旅」
など、そうそう実現することなど、無かろう。

 でも、あったら、あったで、そりゃ、「超売れる!素敵な『旅』」として伝説のツアーになりそう。

 色々妄想しすぎて、「マーケティングの要素」を書いていることを忘れるくらい、今回はぶっ飛んだ記事を書いる自覚があります。(少し反省)

 「売れるマーケティング考察」であるべきですが、でも、今の時代、
「量子力学」でも、「VR」でも、何となく実現出来そうな気はしています。
その実現の暁には、
 いつか、「メーテル」と999での宇宙の旅をしてみたいですね。

 本日はこれで終わりにさせて頂きます。
 長文、此処までお付き合い頂き、ありがとうございました。
Masa
 

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