蛍光管交換用LEDを公認してはいかが?
蛍光管の供給が止まり、さすがに蛍光灯をどうしようか困ってる人も多いと思います。
無論お勧めは器具ごと交換なんですが、世の中には様々な理由でそうもいかない人は多い。そういう人の一部、特にこれまで交換してなかった人の多くは、現状のあやふやな状況で悩むことになる。
みなledに交換したいが、消費者を悩ませるのは、矛盾した情報に悩まされることではないでしょうか?
無論自分でLEDに交換すればいいと思います
よく売られているのは、グロースタータ式の安定器であれば、蛍光管と交換てきるLED。使用方法を間違えなければまったく問題ない。が、やはり間違える人がゼロではない。そのためか、メーカー推奨ではないのてすよね。
照明工業会の公式見解では、非推奨。
https://www.jlma.or.jp/led-navi/contents/cont42_g13LED.htm
じゃあ凄く危険か?
ほんの常識程度の知識があれば問題はない。事故例としてあげられているのは、グロースタータ式器具でないものに使ったり、グロースタータを取り忘れたりした場合なので、普通は問題ないのですね。そして間違った使用方法をしても、たいていは安全回路が働くから、単に壊れるだけ。
しかしメーカーとしてはあくまで非推奨。しかし販売禁止ではない。
なんだか中途半端な状況ですね。
ほぼほぼ危険はないし、みんな普通に買って使ってるから、メーカーも解禁でもいいんじゃないかと僕は個人的には思います。しかしストレートにそうも言えない事情があるのだろう。
火災は本当に危険です。
火災による死亡事故は多いし、火災の原因の半分程度が確か電気火災。火災による死者は使った人だけでなく、隣人や、時には消防関係の方が犠牲になったりします。使う本人以外の人の死につながる。
自己責任ならいいでしょう。
とはなかなか言いにくい状況です。
少なくとも死亡率と経済メリットから言えば、原発の10000倍くらいは黒い技術、だということになります。
照明機器メーカーとしては非推奨を貫くしかない。
後は、消費財として売ってるLEDには安全基準や販売規制はないから、それは行政な考える問題として、それはメーカーとしては見て見ぬふり。行政は、それも禁止にすると、たぶんブーイングの嵐だから放置。という状況かなと。
で、実際led火災は発生しています。
https://www.caa.go.jp/notice/entry/034145/
が、まぁ件数は少ないのです。これは当然で、間違って使ってもたいていは、安全回路が働いて単純に機能しないだけのことが多いです。
理由は分かったが、これ、中途半端で消費者は悩むばかりだし、安全対策にもなってないですよね。
だいたいこれから交換するのは、知識があまりない人たちです。製品寿命をすぎた器具で蛍光管を使ってたが、蛍光管も買えなくなったらどうしようか?という人たち。これから起きるかもしれない事故を防ぐには今の安全対策はあまり役立たない。
なら、今のような中途半端な対応で消費者を惑わすよりは、全面解禁で良いと個人的には思います。
その上で、安全対策や広報の方をLED販売側に義務付けた方がよい。
具体的には、
1 照明機器メーカーに補償可能なLED互換品の提供を義務付ける。
2 補償不可のLEDは理由と危険性の表示
3 LED販売者は、照明器具メーカーの補償確認の推奨を義務付ける
こんな感じかなと。もちろん、これはメーカーにとってこれでledに交換されること自体はなんのメリットもないことは理解してます。
しかし、照明器具も寿命があるから、補償範囲って大したことはない。やがて器具の補償期間も過ぎて、補償はなくなります。
また、led販売側も、今のように曖昧な売り方をして、万一事故が起きた時に揉める要因がなくなります。
無論補償期間が切れ、器具メーカーも、ledメーカーも非推奨の器具でledを使うことは、何ら制限されません。しかし、安全制限を確認した組み合わせと、そうでない組み合わせが、明示されますから、誤った使い方による事故は減るんじゃないですかね。
実際上、グロースタータの器具はほぼほぼすべてを製品寿命が切れていて、全部だめですよ、となるのかもしれませんが、まぁそれは
補償しないけど、まだ使えるなら凄く危険ではない組み合わせ、として公表するくらいは良いのではないかと思います。
長くなりましたが、グロースタータが付いていたら、ledへの交換は簡単なので、どんどん交換が進んで欲しいですね。
器具も設計寿命はせいぜい20年と思うので、一過性の問題だから、この方法でずっと続いたらどうか?ということより、ここでどう対応すると、将来顧客の信頼と支持を得られるか、という視点で対応したほうが、ビジネス的に良いと思いました。現状はちょっと最適ではないような気がします。