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SAが起こす小さな現場革命 〜Part15:プロジェクトを成功に導く「選択肢の作り方」

割引あり

私、えいる は2022年3月に転職して、あるベンチャー企業でソリューションアーキテクト(以後、SA)という仕事をしています。

SAはまだ知名度が低く、どんな仕事?と聞かれるマイナー職です。

しかし今後のコンサルやIT業界で必ず必要とされ、数年後は注目職の1つになると私は確信しており、SAの業務内容、必要性、活躍の事例を連載形式で紹介していくことにしました。

  • クライアント要望を理解しきれず、適切な見積もりや提案ができない

  • 受注後に想定外の作業・課題が多発して案件が炎上

  • PMとエンジニアの会話が噛み合わない(現場が険悪)

こんな悩みを抱えている皆さん、その解決策の1つがここにあります!!


仕事術 Part4:選択肢とメリデメの組み合わせで意思決定をサポート


私がSAとして仕事をする中で、実践効果が高いと感じている5つの仕事術。第4回となる今回はビジネスの現場で迫られる選択の場面において相手の意思決定を最大限に円滑化する「選択肢の作り方」を紹介します。


ITの現場は常に選択の連続である


  • パフォーマンスの低いメンバーを思い切って交代させるか?

  • トップページのメニュー項目は「縦並び」「横並び」どちらがいいか?

  • 遅延発生に対して「納期調整」と「予算追加」どちらを選ぶか?

このようにITの現場では日々、大なり小なり課題が生まれ、どう対処するか選択を続けならがゴール(プロジェクトの成功)を目指しています。

ここで間違った選択をすると、プロジェクト進行に不都合が生じて、大幅な手戻りが発生したりと本来の期待とは異なる結果を迎えることもあります。

一方で裏を返せば、数ある選択肢から正しい答えを選び続けることが、当初の目的にたどり着く最短ルートであると言えます。


いつ・誰が・何を決めることになっても大丈夫


プロジェクトは自分一人で進められるものではなく、クライアント、PM、エンジニアなど複数の役割と立場を持った人が集まり進行していきます。

この中で選択肢の決定権を持つのは、必ずクライアントということはなく、例えば、技術要素が極めて高い課題に対してクライアントは、エンジニアに回答を委ねることもあるでしょう。

そして何気なく決めた選択が実はプロジェクトの分岐点となる程、重要で、選択ミスが後で大きなトラブルに…ということも意外と少なくありません。

いつ・誰が・どんな決定を迫られるか日々変わる状況において、私は課題に対して以下のサポートを徹底し、メンバーが常に正しい選択を行える仕組み作りを行っています。

  • 正解を見つけるために複数の選択肢を準備する

  • 選択肢を決めきるための判断材料を準備する

ここからは、この2つの具体的な内容とその効果について書いていきたいと思います。


正解を見つけるための選択肢の作り方

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