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新規事業を成功に導くPoCの進め方 Part5. PoCを成功させる3つの秘策
[注意事項]
本記事は私個人の見解や知見を文章化したものであり、私の勤務先を含め、特定の企業や組織としての考えや見解は一切含まれておりません。
新規事業のスペシャリストが成功の秘訣を伝授
私、えいるですが普段はITコンサル系企業で、皆さまのビジネスを成功に導くために日々、ITサービスにおける提案・設計・構築などをしております。
また、今の会社に転職する前は、大手IT企業で自ら新規サービスの企画立案・経営戦略策定・営業訪問・サービス構築と0→1の段階で必要なことのほぼすべてを経験してきました。
ITコンサルとしてクライアントの要望を形にしてきた経験
自分でサービス立ち上げた経験
両方の成功体験を知る私の経験から得た「新規事業を成功に導くノウハウ」を皆さんに紹介したく記事を連載しております。
今回のテーマは「PoCを成功させる3つの秘策」
第5回となる今回は「PoCを成功させる秘訣」をテーマに、これまで紹介してきた失敗談も交えながら、どうしればPoCとその先にある新規事業を成功に導けるのかを見ていこうと思います。
ちょっと復習:PoCや新規事業はなぜ失敗するのか
前回の記事では「PoCに失敗原因とは?」をテーマにPoCや、その先にある新規事業が失敗する原因について紹介してきました。
ここでは復習も兼ねて、原因を振り返り「では、どうすれば失敗しない=成功できるのか?」といった対策の部分を少し考えていきましょう。
原因その1 : 「PoCの実施」=「新規事業の成功」という勘違い
1つめの失敗原因は「PoCを実施すれば、新規事業は成功する」といった実施が目的となっている勘違いのケースでした。
この原因における対策としては「なぜ、PoCを実施するのか?」という目的を定義し、その目的の範囲内でPoCを遂行することが有効になります。
失敗談でも触れましたがPoCを実施することで新規事業開発が成功に近づくのは、PoCにより不安要素を排除したからであって、PoCを実施したからではないという話をさせて頂きました。
この「不安を排除する」という目的を計画段階でしっかりと定義し、その目的達成のために必要な行動をPoCの実行タスクとしていけば、実施だけが目的となるようなPoCは生まれないはずです。
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原因その2 : 時間の経過に伴い、本来の目的を見失うPoC迷子
PoCが失敗する2つ目の原因は、時間の経過に伴い色々な発見と課題に振り回され、結果的に本来の目的から脱線していまうPoC迷子のケースでした。
この原因における対策としては、先に定義したPoCの目的に加えて、PoCの成功を判断する達成基準を決めることが有効です。
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この達成基準は「この行動は目標達成に必要か?」「タスクの進行とともに目標から近づいているか?」といった道しるべの役割を担ってくれる存在であり、とるべき行動に迷ったときに達成基準を目指す方向に舵がきれていれば、失敗談にあったようなPoC迷子にはならないでしょう。
PoCとその先にある新規事業を成功に導く3つのメソッド
ここまで改めて、PoCの失敗原因を振り返りながらその対策として
PoCの目的と進行にブレを生じさせないための不変的な目的
間違った方向に進まない道しるべとしての達成基準
の2つを定義していくことが有益であることを説明させて頂きました。
では実際のPoCにおいて、その2つを具体的にどうやって定義・実践していくのか?
それは、これから紹介する3つのメソッドをPoCに取り組むことが重要であり、この3つを確実に遂行できれば自然と目的と達成基準に沿ったPoCが可能になると私は考えています。
定量的な評価指標の事前策定
適切な検証サイクルの構築
明確な事業継続の判断基準
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