【薬剤師国家試験】各教科の勉強ポイント

108回薬剤師国家試験を受験して、259点で合格する事が出来ました。
回数別問題集のみを使用して、勉強を進めていた中で、各科目の優先順位やどこを勉強したのかを伝えようと思います。回数別のみを進める中で、ここは青問を使用したほうが良かったなというポイントもありますので、それも+αで付け加えようと思います。

10月から勉強を始めた私の勉強方法は回数別問題を使用して、107回必須・理論→107回実践→106回必須・理論→106回実践…と解いていました。わからない所は青本を開いてメモしていくというような勉強方法です。
他に使用していたのは、Remindoというアプリです。
そのため国家試験期間に青問は一度も使用していなかったです。
勉強の順番は人それぞれだと思いますが、早くから勉強を始めるのであれば①衛生・薬理・病態・薬剤→②生物→③物理・化学→④法規→⑤実務だと、私は思いました。

私は10月から勉強を始めた事もあり国家試験まで時間もありませんでした。青問を使用すると1日に触れられる科目数が少なくて、知識の漏れが出来やすいと周りの仲間たちに言われて回数別問題を使用していました。
私は先輩や担任から、勉強始めるならまずは物化からと念押しされて、6月に物理青問始めた時に、その難しさに挫折してそのままずるずる10月まで勉強しなかったので、そうなるくらいなら好きな科目からやるのをオススメします。勉強しないよりは数百倍マシだと思います。

法規に関しては、統一ⅡかⅢの前のタイミングで一度、青問を1周。国家試験前に再度1周をすれば特に問題ないと思います。

そして全ての科目に共通して言えるのは、青本を一通り読んでから問題を解き始めるのは絶対にお勧めできません。私も最初、そのやり方をしていたのですが、問題を解いている中でわからない範囲を青本で読むという流れのが方が知識として定着しやすいです。

それでは各科目のポイントについて解説します。

物理(回数別○)

最近の国家試験の傾向だと
①高校時代の知識
②放射線と放射能
③化学物質の分析
④過去問演習だけでは解くのが難しい難問
これら四種類で構成されてると思います。
①は覚えてるか覚えていないかの運、④はそもそも誰も解けないと思って捨てる。
と言うことで②③の勉強のみ重点的に行いました。
私は以前記載していた通り、Rec回数別過去問をずっと使用していたため、過去問で出て来た内容しか問題演習は行なっていません。
問題で②③に該当する内容が来たら、②③該当青本ページを毎回読む。これだけを行なって国試当日を迎えました。どれだけ勉強しても①④のせいで得点しづらい科目なので優先順位はかなり低めで問題ないと思います。②③を完璧に覚えていれば平均点は間違いなく取れるはずです。

化学(回数別○,有機のみ青問○)

化学は
①有機
②NMR
③生薬
④構造問題

これらが最近の傾向だと思います。
得点しやすいのが①②です。
①の有機は青本で出てくる全ての有機反応をルーズリーフ一枚にまとめることで対策しました。有機は反復演習が大事で特に頭から抜けやすいので有機に関しては青問を解く事をオススメします。
私は時間の余裕が無かったので回数別のみしかやってなかったですが、余裕のある方は必ず有機範囲は青問を解いて反復演習をした方が得点に繋がりやすいはずです。

②のNMRはほぼ毎年出題されていますが、最近だと難しい傾向が続いています。基本の理解はしておくに越した事はないと思います。
基本的な事項は化学まとめに残しておきます。

③の生薬に関しては青本を一度も開いていないのと、過去問で出た生薬のみメモして暗記していました。実際、それで消去法で問題が解けたのと、聞いたことのない生薬問題に関しては諦める事にしました。各科目に絞ったまとめにのこしています。

④の構造問題も範囲が膨大なので青本は一度も開いていません。過去問で出た問題のみ覚えておくのみに留めました。ただし、有機の勉強が進むにつれて消去法しやすくなるのでやはり化学は有機が大切です。

化学もどれだけ勉強しても差が付きづらい部分だと思うので優先順位は低めでいいと思います。

生物(青問○回数別△)

生物は
①体の構造・機能
②生化学
③遺伝子関連
④免疫

大きく分けてこの四種類だと思います。
得点しやすいのが①②④で③の遺伝子関連は長文の難問が出題されやすいので出来なくても問題ないと思います。生物に関しては青問をやっておばよかったと思いました。回数別の過去問だけだと生物教科としての繋がりが薄まるので、絶対に青問がオススメです。
物理・化学に比べて青問をしっかり解いている人は平均点以上をとれている印象でした。しかし、他の科目に比べると優先順位は落ちるので時間に余裕があるならという感じです。

衛生(回数別→青問)

衛生は範囲が膨大な割に、広く浅くやらないと時間が間に合わなくなる教科だと思います。そのため、最初は回数別をやってその後青問を解くのが、最も効果的だと感じます。私は回数別のみで衛生に挑んだのですが、知識の漏れが酷く国家試験当日は唯一平均点を下回る教科になりました。
衛生は全ての捨て問は作らず広く触れる事をお勧めします。国家試験では、結構嫌なひっかけも多く出題されるので、ひっかけポイントをひたすら青本にメモすることをお勧めします。

薬理(回数別〇)

薬理は回数別演習で特に問題ないと思います。
回数別を解きながらわかってない薬剤が来たら、青本を見る。これの連続で最終的には8~9割解けるようになると思います。
私が特におすすめなのが、回数別過去問で出てきた薬をひたすら青本にマークしていく方法です。これをやる事で最終的には問題は解かずひたすら青本を眺めていました。薬理も青問は解かなかったですが、新傾向の薬には弱いので薬ゼミの直前講習の受講は行ったほうがいいと思います。
既存の薬剤+新規の薬剤をひとまとめにひたすら問題演習を行うので国試前の最終チェックに最もオススメです。

病態(回数別〇)

病態も薬理の勉強方法と同じで、ひたすら出てきた病態問題を青本にマークしていくのがオススメです。現在、青本は薬理と病態がセットになっているので、青本を眺めているときに必然的に薬理・病態が頭に入っていきます。
病態は伸びづらい・最近は難化傾向と聞きますが、何回、青本を開いて問題でアウトプットしたかが大事だと思います。回数をこなすにつれて解きやすくなると思います。

薬剤(回数別〇→製剤だけ青問〇)

私は薬剤を解く時に、有機と同じように出てくる青本に出てくる計算式を全て、ルーズリーフ1枚にまとめました。この式は何に使うのか?は一切気にせずとりあえずまとめる事をお勧めします。
回数別で解き進めるにつれて、この公式はこの時に使うのか。と理解が進んでいきますのでお勧めです。
ただし、最近では薬剤の計算が大分難化してきているので、あくまで基礎を抑える事を大切にしてください。実践で薬剤の計算の出題などもありましたので基本を抑えるのはやはり大切です。
製剤の範囲はどうしても、回数別のみでは足りないことが多いです。
国試当日そうでしたが、急なひっかけ問題にはどうしても対応できないので
出来ることなら製剤範囲は青問を解いたほうが確実に点数に繋がると思います。

法規(青問〇回数別△)

法規は絶対に青問をお勧めします。回数別のみでは対応できない問題が国試当日は多い印象でした。回数別を107~97まで解いて、最終的には8割くらいは固くなりますが、法規の中での繋がりがほとんどなくなってしまうので、回数別のみだと知識の漏れができやすいです。
冒頭にも記載しましたが、法規は統一Ⅱ・Ⅲの直前に青問1周、国家試験直前に青問1周を行えば、あとは回数別を解きながら知識の漏れを無くしていくという流れで問題ないと思います。

実務(回数別〇)

実務は青本も青問も一度も開くことなく、国家試験を迎えました。
行っていたのは冒頭で説明したように、回数別の問題集の演習のみです。
恐らく、他の8科目の習熟度が上がるにつれて、実務も伸びていくのだと思います。なので、実務単体で青問を解く必要は無く、ある程度他の教科の点数が伸び悩んだ時に実務単体で解くとさらなる点数の向上が期待できるのかなと私は思います。

まとめ

つたない文章ですが、ここまで読んでいただきありがとうございました。
国家試験は様々な勉強方法があり、一概にこの勉強方法が正しいということは無いと思います。それぞれ向き不向きはあると思いますので、勉強方法の一つの例として参考にしていただければ幸いです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?