【薬剤師国家試験】各教科まとめ 病態
見ていただきありがとうございます。
各教科まとめ病態編です。
私が107回〜97回回数別問題集を使用して、過去問で出た所のみをまとめたものになります。
これを使用していただければ、自分でまとめ直す必要が無いのと自分で必要だと思ったことは追加で書き足して頂ければと思い、PDFなどには起こさずテキストのみで作成しています。
実際、国家試験の勉強はこのまとめと回数別問題集の演習、そして青本の読み込みを行いました。
是非参考にして使用していただければと思います。
☆老年症候群
→加齢が原因で起こる骨折や認知機能低下で生活に支障をきたす
☆廃用症候群
→年齢に関わらず病気などの理由で体を動かない状態が長く続く筋力が低下して寝たきりになる状態
☆ダンピング症候群
胃切除後に起こる。胃液分泌量の低下と貯留機能の破綻により、浸透圧の高い食べ物が腸内に急速に排出されてしまうことが、ダンピング症状の原因となる。
食後 30 分前後で起こる早期ダンピング症候群と食後 2~3 時間で起こる後期ダンピング症候群に分類される。
☆早期ダンピング→高血糖・脱水→インスリン過剰分
炭水化物を大量に食べてしまうと、胃でゆっくり消化することができず、一気に小腸に流れ込んでしまい血糖値が急上昇する。また、食べ物の浸透圧のせいで血液中の水分が小腸に流出してしまい、脱水状態となってしまうため(早期ダンピング症候群)ため、血糖値を下げるためにインスリンが多量に分泌される。
☆後期ダンピング→低血糖・イライラ
そのため、食後 3~4 時間で、反動による低血糖となり、頭痛、イライラ、吐き気、寒気などの症状が現れる
☆リフィーディング症候群
低栄養状態に一気に栄養流すと起きる
→飢餓状態でタンパク分解や脂肪酸代謝が進んでいる状態→体に栄養(糖質が急に補充される)
→一気にインスリン分泌されることで解糖系やタンパク合成系が進む。
☆VB1低下→ピルビン酸脱水素酵素低下→アセチルCoA産生低下
☆低リン血漿→ATP産生にリンが使われる為
☆低K血漿
☆低Mg血漿引き起こす。
☆レストレスレッグス症候群(restless legs syndrome;RLS)
下肢静止不能症候群などと呼ばれ、主に下肢に不快な症状を感じる病態。
①原因が明らかではない特発性 RLS
② 二次性 RLS (鉄欠乏性貧血、透析、糖尿病、リウマチ、パーキンソン病や妊娠などが原因)
治療薬
①プラミペキソール(D2受容体刺激)
②ロチゴチンパッチ(非麦角系Dアゴニスト)
③抗てんかん薬ガバペンチン エナカルビル錠→Caチャネル阻害,Ca流入抑制
⚠︎ガバペンチン副作用
傾眠と霧視(重要)
芍薬甘草湯は併用しても問題ない!
⚠︎ガバペンチンエナカルビル
→傾向吸収のばらつきを抑制したプロドラッグ。カルボキシエステラーぜで代謝活性物のガバペンチンになる。異なるトランスポーターから吸収される。
☆ 【溶血性尿毒症症候群(HUS)について】
・腸管出血性大腸菌による溶血性尿毒症症候群(hemolytic uremic syndrome;HUS)は志賀毒素によって惹起される血栓性微小血管障害であり、臨床的には 3 つの主徴により診断される。
①溶血性貧血
②血小板減少
③急性腎傷害
・HUS では溶血に伴う LDH,間接ビリルビン,AST の上昇がみられる。
・AST(アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ)は、肝臓、心臓や骨格の筋肉、赤血球に多く含まれる酵素であり、溶血すると赤血球中の AST が流出するため、AST 値が高値となる。
☆血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)
クロピドグレルの副作用で起きる
・ほとんどの場合、ADAMTS13という酵素の欠損が原因。
・VWFという血栓を作らせるタンパク質が過剰に働くことが原因。
・VWFが働き過ぎ、必要ないところで凝固反応が起こり、血小板血栓ができる。
・治療は、血漿交換(PE)とステロイドパルス。
・時としてリツキサン(抗CD20モノクローナル抗体)等の薬剤を用いた、保険適応外の治療も行われる。
☆特発性血小板減少性紫斑病(ITP)
・抗血小板膜タンパク質特異抗体関与
・ピロリ菌感染例が大半なので除菌治療
・血小板を免疫機構が異物と勘違いして破壊してしまう病気。
・血小板は、抗体というタンパク質がくっつき、脾臓で破壊される。
・血栓は起こらず、血小板だけが減少する。
・治療は、免疫機構の働きを抑えるためのステロイドや、血小板を補充するための血小板輸血。
☆ジスキネギア
→ 意志とは無関係に身体のどこかが勝手に動いてしまう動き(不随意運動)
D2受容体遮断薬使った時に起きやすい。
繰り返し口を窄める。手足が勝手に動く。
☆アカシジア
→じっと座ってられないこと
☆ジストニア
→姿勢異常、硬直、痙攣
☆頭痛
☆一次性頭痛
群発頭痛→片側性・毎日同時刻
偏頭痛→片側性・拍動的・閃輝暗点
緊張型頭痛→両側性・締め付けられる痛み
☆二次性頭痛
急性閉塞隅角緑内障→片側性
頭蓋内圧亢進→偏頭痛様
脳内出血→突然発症
薬物乱用頭痛→頭痛発作に鎮痛剤使う
髄膜炎→発熱・精神状態の変化
副鼻腔炎→歯の疼痛や発熱、膿性鼻漏
蜘蛛膜下出血→雷鳴頭痛(めっちゃ痛い)
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