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拙速でもいい。ITパスポート合格したいno.34

これは、令和6年(2024)のITパスポート試験で出題された問題です。

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答えは「ウ」



バックキャスティングとフォアキャスティング


ご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、

バックキャスティング(Backcasting)は、
・未来のゴール(目標)を定義し
・その実現のためのステップを逆算的に考える
思考法。

「10年後の自分はこうありたいと思っています。なので、こんなことにチャレンジしていくつもりです」みたいな考え方はバックキャスティングです。


フォアキャスティング(Forecasting)は、アングルがその反対で、
・過去や現在のデータをベースに
・未来の出来事を予測したり対応を考える
思考法。

天気予報(Weather forecast)などは分かりやすい例ですね。データ分析や市場・経済予測などもフォアキャスティングです。



どっちがいいかはケースバイケース


2つの思考方法には、それぞれメリット・デメリットがあります。例えば、

革新的な変化が求められる状況で「現状やデータがどうのこうの」とか「これまでの経緯との整合性」などを前提にするフォアキャスティングは不向きです。

一方、「未来の理想像とその実現に向けて合理的な行動計画を立てていく」バックキャスティングはとてもスッキリしていますが、実際は「企画倒れ」になるケースが多いです。



複眼的に物事を見る習慣をつける


皆さんお感じの通り、いま私たちが向かっているデジタル社会は、既存のものがテクノロジーベースに乗せ換えられていく未知の世界です。

また、慣習や不条理で煮詰まった現状を打破する意味でも、「バックキャスティングをメインに、合理的かつ大胆に物事を変えていく」対応が強く求められています。

現場的には「参加者の共感が得られるか」「みんながついてこれるか」がポイントになります。

保守的な人たちが多い環境では、上手く硬軟織り交ぜながら、水面下で意識改革を進めていく努力も必要になっていきます。

そのためにも、フォアキャスティングとバックキャスティング両方の視点を確保し、総合的に仕立てていく訓練をしてみてください。



おまけ:ゼロベース思考


バックキャスティングに似たものとして「ゼロベース思考」があります。

これは、マイクラのスーパーフラットみたいにすべてを取り除いてリセットした状態で、既成の縛りや先入観を取り払って、まったくフレッシュな視点と発想でソリューションを見つけていく手法です。

では、ゼロベース思考でプロジェクトを進めるにあたり、シニア人材は役立つでしょうか。

これはチームマネージャーのスキル次第ですが、
・シニアの「先入観」や「リスクを避けたがる傾向」を希薄化しながら
・彼らの持つ知識や洞察力、問題解決ノウハウを上手く活用する
ことのできるチームは最強ですね。



では、今日はここまで。お疲れさまでした!

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