必要ない人間です
そう昔からわかっているんです。
小学生の頃いじめられた。転ばされて骨折した。折り畳み傘を取られてしまうやつを捨てられた。健康診断で服を隠された。バイ菌扱いされた。
中学生の頃阻害された。好きなものをひたすら馬鹿にされた。同じ部活の子にはぶられた。すれ違いざまに悪口を言われた。立候補しても何一つやりたいことはできなかった。
高校生の頃人と繋がれなかった。学年が変わるたびに関わる友達は一新されて、それっきりだった。3年で初めてできた彼氏は「そんなに好きじゃなかった」と私を振った。自分の言葉ですらない、好きなバンドの曲名で。頑張って頑張って復縁したが、音信不通になった末、別れ話で「最初から好きじゃなかった」と屈辱的な言葉をぶつけられた。
そして大学生になった今も、私は「必要とされる」が実感できずにいる。
気軽にLINEしていい相手は、たぶんいない。
サークルの同期とのLINEは常に「久しぶり」から始まる。
わかっている。誰かに大切にされるためには誰かを大切にする必要がある。
でも、私がそんなことしていいのか。
バイ菌で、ブスで、無能で、空気読めなくて、
そんな私が誰かと距離を縮めていいのだろうか。
大学生になってから好きになった人。
やっぱり、ダメだった。ダメだと改めて実感させられた。
私は「必要ない人間」「いない方がいい人間」だ。
だからこそ、「必要とされていない人間なんていない」「いないほうがいい人間なんていない」という綺麗事が大嫌いだ。例外がここにいるだろ。例外の存在を認識した上で語っているだろ。
そもそもなんで人と人との繋がりを語るのに「人間」っていうデカすぎる主語を使うんだ。
一対一の悩みの相談でも人間全体の話をするのは何故だ。
私はただ、ずっと「あなたは私にとって必要な人間だ」と言ってほしいだけなのに。
誰も言えないのなら、私はやっぱり
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