【無料】福岡SGボートレースクラシック 注目モーター
いよいよ今年初のSG開催。とはいっても、江戸川につづく難水面、ボートレース福岡でも開催。
福岡競艇といえば、ダッシュの助走が短い分、ダッシュをつける意味があまりなくなったりというイメージはあるが、それよりも厄介なのが1コーナーの『ウネリ』。河口付近にあるボートレース福岡は1コーナーが川に面している。それによって江戸川のようなウネリが起きる。特に上げ潮の時間は海から潮が入ってくるため、川の流れとぶつかることによりより発生しやすくなる。
これがレースにどのような影響を及ぼすかと言うと、全速で旋回する選手はウネリの影響でサイドがかからず流れやすい。
そのため、インコースは握れば差されるし、大事に周りすぎれば捲られるし、トップスタートからでも簡単にイン逃げが決まらない印象。
勝負するレースでは上潮の時間帯よりも下潮の時間帯を選ぶようにした方がいい。初日は10:27が干潮で17:19に満潮を迎える終日上げ潮の水面だが、潮位自体に大きな変動はない。
ちなみに最終日は9:46が満潮で15:30に干潮を迎える11R辺りまでは下げ潮水面。ここでは潮位の変動が大きい為、比較的ウネリは少ないと考えられる。
ただ、ここまで知っていて、福岡で記念が開催される度に攻略法を勉強していても展開が全く読めないのが福岡競艇。
福岡のSGといえば2年前のオールスターで吉川元浩が強烈な伸びで捲りまくって優勝したレースが記憶に新しいが、今年のエンジンにもその時のような伸びで魅力があるエンジンがいくつかあった。
去年の夏から使用ということもあって、大体相場は決まってきていると思うが、普段は全くやらない福岡競艇のエンジンを直近4節全レース追いかけてチェックしたので、<エース機>・<伸び>・<レース足>・<その他注目>別に紹介します。
<エース機>
【65号機 56.7%】 出足☆行き足☆伸び☆
村田修次
複勝率トップのモーターで紹介しなくても注目されるモーターをエース機に推すよりも隠れたハイポテンシャル機を紹介したいところだが、このエンジンはとにかく全部の足が仕上がる。昨年11月のG1で吉川元浩が優勝したエンジン。前節の枝尾は優勝戦でカドから伸びたがインコースの抵抗にあって転覆に終わった。直線もレース足もシリーズ通してご機嫌だった。その前に使っていた大庭元明の時はどちらかといえば出足〜行き足で舟の向きが抜群。スリットでも下がるようなことはなかった。それよりも目立ったのがその前の前田将太やその前の青木幸太郎。青木幸太郎は完全な伸び仕様で3カドからV。捲りまくってシリーズ10走中8勝をあげる節一の伸びを仕上げた。その後の前田将太は4日目のFに散ったが、スリットは覗く、差しても届くの完璧なバランス上位で仕上げた。バランスをとった調整でも出足と伸びがどちらも上位をキープできる。
<伸び特化>
【28号機 52.0%】伸び☆
大峯豊
これは出足〜行き足のつなぎでは遅いが、行き足〜伸びへつながってから新幹線のように加速するエンジン。2節前、伸び調整で有名の松尾昂明が強烈に伸びを仕上げた。出足はないが、道中の直線コースで一気に追いつく感じ。行き足〜伸び〜その後にも伸びるエンジン。スリットで勝負したい大峯豊が使用するということもあって、ダークホースが波乱を起こす可能性は高い。初日から注目。
【38号機 29.5%】伸び☆
桐生順平
平尾崇典が直前節の低勝率シリーズで節一の伸びをつけたエンジン。上位モーターが出てない中でのシリーズだったが、この伸びなら上位モーターの中でも目立つくらいのパンチがあった。伸びは強烈だが、出足〜行き足のツナギも意外に早い。
<レース足>
【30号機 50.7%】 出足◎行き足◎伸び◯
吉村正明
近況は白石、宮武、塩田と使ってきているが、塩田は優勝戦1枠。伸びではスリットで捲っていくような足ではなく、出足〜行き足〜伸びのつなぎが早い。道中でもターンしてから全速に到達するまでが他よりも早い分前を追うことができる。初動の一瞬の足もしっかりしている。
【46号機 49.2%】 出足◎行き足◎伸び
石野貴之
これもスリット破壊系のエンジンではないが、出足〜行き足〜伸びのつなぎが早い印象でレース足がしっかりしている。近況では三川が使用して優出したときには、道中で行き足〜伸びへつながってからも伸びていく感じがあった。その前の加木郁、熊本英一使用時もレース足はしっかりとしていた。
【24号機 45.6%】 出足◎行き足◎伸び◯
松尾拓
3節前の竹井貴志が日増しに上積みしてレース足で上位に近い水準まで仕上げた。その後に松江秀徳が優勝。このエンジンもスリットでパンチのあるタイプではなく、出足〜行き足〜伸びのつなぎが早い印象で、バック直線で好位置につけられる舟足。伸び切ってからは他にも同じ人はいる。
☆【13号機 41.9%】 出足☆行き足☆伸び◯
長田頼宗
レース足系のエンジンの中でも特に注目。2節前に安河内兄貴が優勝したエンジン。とにかく舟の向きが良くて行きたいところへ連れて行ってくれるし、出足〜行き足〜伸びのつなぎが早く、バック直線で一気に好位置に出てくる印象。過去のレースを見直しても、出足〜行き足のつなぎでは節一の速さがある。伸びきってからはそこまで目立たないが、レース足では大注目のエンジン。
<その他注目機>
【72号機 46.4%】 仲谷颯仁
直線では伸びていく感じではないが、出足〜行き足のつなぎまでは素早いレース足向き。岡崎→長谷川巖→古賀智之→中野和裕
【14号機 43.7%】 篠崎仁志
伸び系。スリット近辺では全速なら1コーナーまでスムーズに伸びていく感じ。出足〜行き足のつなぎでは重たさはあるが、直線系が仕上がればメンバー次第ではスリットで勝負できるエンジン。
【37号機 40.7%】 白石健
直前節で加倉侑征が使用して、P離れから飛び出すような足があった。P離れの足がいい分伸びはないかと思ったら、伸びきってから出ていくようなことはないが、出足〜行き足〜伸びまでのツナギは早かった。
【25号機 39.3%】 湯川浩司
直前節で石川真二が使用していたが、P離れは少しでるくらいでも出足〜行き足に加えて行き足〜伸びのツナギも素早かった。37号機との比較でも互角か、それよりも余裕があるレース足があった。
【15号機 38.4%】 上野真之介
前節土山卓也使用。全体のバランスが取れたレース足向き。出足〜行き足〜伸びで素早く繋がっていた。スリット近辺でもメンバー次第では出ていく感じもあった。
【59号機 35.5%】 前本泰和
前節に栗山繁洋使用。意外にレース足がしっかりしていて出足〜行き足〜伸びのツナギが早い。レース道中でもそれなりの余裕がある感じ。
【40号機 29.7%】 西村拓也
直前節で杉山正樹がマズマズの伸びをつけた。出足〜行き足のつなぎでは重たさがある感じはあるが、スリット近辺ではそれなりの余裕がある。
【39号機 27.5%】 岡崎恭裕
直前節で中辻崇仁が上位のレース足を仕上げていた。スリット近辺でもスムーズに加速しているし、出足〜行き足〜伸びへ素早く加速している。握り込みの反応もよく、しっかりと反応している。
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福岡は普段は全くやらない場なので、4節前以降のレースはチェックできていないが、直近のレースを見直す感じではこの辺りが目立っている。
福岡の水面は江戸川と同じで、スリットで攻めやすい隊形に持ち込む伸びがあっても、出足〜行き足がしっかりしていないとウネリに負けてターンができずにズルズル下がることが多い印象。
また、干潮から満潮の上潮の時間帯はウネリが発生しやすくなるため、荒れるレースが増える。
苦戦を余儀なくされることは間違いないですが、SGはお祭り。勝負どころ見極めて、濃いギャンブルをやりましょう。
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