ボートレース三国 G1北陸艇王決戦 注目モーター
昨年は夏にG2ボートレース甲子園が行われただけで1年間G1開催が一度もなかった三国競艇。
今年は、2月の地区戦に続いて、立て続けに周年記念開催となるため、三国で一流選手の走りを2ヶ月連続で見られることは嬉しい限り。
2月の近畿地区戦では、夏場に噴きまくっていたが近況は低迷気味だった18号機を見事に復調させて優勝した馬場貴也。
優勝戦のイン戦では先マイからバックで一気にぶっちぎり。余裕のイン快勝だった。
地区戦でエース機に推していた29号機は、上田龍星が使用し優出。元々伸び特化で節一にも仕上がったことがある29号機を少し手前に振って、伸びを保ちつつ出足もまずまずに仕上げていた。優勝戦では5コースから4カドの湯川よりも伸びる感じがあって、ポテンシャルの高さを魅せてくれた。
今節の注目機は前節に紹介したエンジンとそこまで変わらないが、機歴を見直していると2連対立30%付近のエンジンが近況いい動きを見せている。
<エース機>
18号機 50.2% 出足☆伸び☆
西野雄貴
複勝率50%超えの三国の看板モーター。夏場に北山康介が伸びでパンチ力のある舟足に仕上げてから、ボートレース甲子園では萩原秀人が優出。その後は乗り手に恵まれずで目立たないまま近畿地区戦を迎えたが、馬場貴也が見事に立て直して、好バランスの舟足に仕上げた。それ以降は誰も使っておらず馬場が仕上げたままの状態。前節は近況から考えてもエース気には推せなかったが、今節は間違いなくシリーズをリードするエンジンになる。
29号機 40.5% 出足◎伸び☆
松村康太
近畿地区戦ではエース機に推して、上田龍星が優出。このエンジンは1月に尾嶋一広がセツイチの伸びを仕上げてから注目している。伸びのポテンシャルは間違いなかったが、出足が全くなかった。地区戦では上田が出足もある程度仕上げて、伸びも上位の水準を保つ調整に成功した。地区戦以降の仕様はなく、これも今シリーズの中心となる看板モーター。
<準エース機>
25号機 39.1% 出足◎伸び◎
小山勉
11月に福来剛が出足、伸びともに好バランスの舟足に仕上げて、その後は伸びで上位になったりしていた。近畿地区戦では金子龍介が使用して、初日は伸び型のペラで出足がなかったが2日目以降は激変。出足がバチッときて伸びも殺さなかった。シリーズ後半は6号艇から1着をとるなど上位のポテンシャルをアピールしていた。その後は、前節に中井俊佑が追配で2日間だけ使用していたが、出足、伸びともにポテンシャルの高さは健在。
66号機 39.1% 出足◎伸び◎
田村隆信
近畿地区戦では君島秀三が使用。初日は大外枠から最内差して2着まで届くポテンシャルを披露して、これはやるなと確信してからは全く上積みなく、他のメンバーも出してきて埋れた。1月の初夢賞で遠征組の池田雄祐が抜群のレース足を仕上げて優出。その後に地元の下出卓也が出足を殺さずに伸びを上積み。節一の舟足に仕上げて、優勝戦は下出らしからぬ3コースからの捲り"差し"で優勝。前節の君島にはがっかりだったが、仕上がれば上位に仕上がるポテンシャルを秘めている。
<近況好調機>
49号機 37.9% 出足◯伸び◎
稲田浩二
地区戦で長岡良也が出足、伸びともに上積みしてシリーズ中盤あたりから気配が急上昇したエンジン。優出には一歩届かなかったが、準優勝戦では2バックでは2着位置につける5コースからの捲り差しを放っていた。その後は加藤翔が使用して、完全に伸びにしてしまった。伸びをつけても伸びる感じはあったが、乗り手によってはペラの修正が必要。出足に持ってきてもしっかりバランスがとれる。
70号機 36.4% 出足◎伸び◯
峰竜太
低勝率機シリーズだった前節の中では出足で上位に仕上げた江口晃生。もちろん前付けに動いてレースしていたが100付近の起こしでもスリット手前でダッシュが効いて、1コーナーまでにもスムーズに伸びる感じがあった。節間通して前付けから外に捲られたことが一度もないくらい、起こしから行き足のつなぎが早い。
☆13号機 36.1% 出足◎伸び◎
水摩敦
近況好調機の中でもひとつ抜けた存在の13号機。近畿地区戦で吉田俊彦がポテンシャルを最大限に引き出して準優勝戦1号艇を獲得。準優は待機行動違反に泣いたが、出足も伸びも18号機の馬場に迫るくらいバエる舟足だった。その後に島田賢人が使用していたが、出足も伸びも上位の仕上がりだった。
53号機 36.0% 出足◎伸び◯
大上卓人
どちらかといえば出足型のレース足系。近畿地区戦で山本隆幸が使用し、着順こそ目立たなかったがシリーズ中盤あたりからは中間着をまとめて、展示でもスリット、レース足ともにいい気配だった。直後に森秋光が使用して、抜群のレース足をアピールしていて、低勝率機シリーズの中ではレース足は上位だった。
35号機 35.9% 出足◎伸び◯
吉田拡郎
11月に使用した鈴木勝博が抜群のレース足を仕上げた。その後は2節連続でFがあって、特に目立たなかったが、前節秋元哲が抜群の出足を仕上げて、日増しに伸びもついていき、全体的の上積みに成功した。伸びというよりもレース足のいいエンジンで直前節で仕上がっているだけに気温もそれほど変わらない今節で、初日からレース足に注目。
11号機 34.4% 出足◎伸び◯
宮之原輝紀
直前節で柴田光が好レースをしまくっていた、抜群のレース足を誇るエンジン。スリット付近でもスムーズに加速しているし、とにかくレース足がよく行きたいところへ連れて行ってくれる感じ。柴田光はシリーズを通してもかなり目立っていたため、レース足には大注目。
50号機 27.5% 出足◎伸び◯
未使用
今節は使用されるかどうかわからないが、前節森田昭彦がいいレースを何度も披露していた。スリット付近でもスムーズに伸びるし、レース足がしっかりしていた。今節使用されるなら、複勝率が目立たないだけにやや注目。
<その他注目機>
26号機 43.8% 鶴本崇文
地区戦山崎郡、1月使用武田光史がF後も上位着。
15号機 40.5% 重野哲之
地区戦萩原秀人、11月に地元室田V。直線は普通だが、レース足◎
23号機 39.3% 徳増秀樹
地区戦北村征嗣、直線は普通でレース足はそこそこ
65号機 39.2% 渡辺浩司
地区戦吉川元浩、日増しによくしていて出足◎伸び◎
22号機 38.3% 岡村仁
地区戦湯川浩司、そこまで目立つ感じではないが湯川の後は出る
64号機 34.8% 藤山雅弘
1月の正月レースで地元の前出が抜群のレース足を披露。地区戦古結はそれほど目立たなかったがレース足はしっかりしている節が続いている。
(伸び注意)17号機 33.0% 深井利寿
地区戦魚谷が伸び調整。前節ルーキー渡邉空衣使用でいいスタートが決まればスリットから出ていく伸びを披露していた。
12号機 30.5% 浜野谷憲吾
地区戦権藤俊光、着順は目立たなかったがレース足はしっかりしていた。直後の川村はそれほど目立たなかった。
(伸び注意)69号機 30.6% 飯島昌弘
直前節で吉田ゆうき使用。伸びは上位あった。
エース、準エース、近況好調、その他注目をそれぞれ紹介しました。三国のエンジンもそろそろ使い納め。1年間使用してきたエンジンの機歴を見直していると、夏場と冬場で目立ったり衰退したりしている感じがある。
去年のエンジンは銘柄級のエンジンは不在でレース足のよかった47号機がエース機として君臨していたが、今年のエンジンは18号機や29号機のように伸びるエンジンが出てきてくれて楽しレースを見せてくれた。
今節は2月の地区戦よりも気温が一気に上がって、気配に変化が出てくるかもしれないが、初日からある程度のエンジンを頭に入れておいて臨みましょう。
参考になったという方は、ツイッターのRT、いいね、またnoteのスキ、オススメをよろしくお願いします。
1s1m