今週の医クラニュース速報 #1
どうも、まろ@医学生です。
今回から、「今週の医クラニュースまとめ」ということで、その週に医クラ界隈をざわつかせた話題について見ていきたいと思います。
本当に医クラは話題に尽きませんね。今回は、以下のラインナップ。
医学生、ChatGPTにタコ負け
とうとう来てしまいましたね、Xデーが。
ChatGPT が医師国家試験の問題で、正答率98%という脅威的な数字を出しました。
その論文はこちら。
https://arxiv.org/pdf/2411.03590
医学生の平均正答率を知っていますか?だいたい80%程度です。
ほとんどの医学生、いや、学年のトップ層よりも賢いかもしれません。
診療にどれだけ活用されるのか、医者の仕事がどれくらい代替されるかは未知数です。
しかし我々の方がAIの進化に合わせていかなければならないのは、誰の目にも明らかな事実。
かの有名な生物学者チャールズ・ダーウィンは言いました。
「最も強い個体が生き残るのではない。最も賢い個体が生き残るのでもない。唯一生き残る事ができるのは、変化に対応できる個体だ」と。
医学生として、AIと調和していき変化に柔軟に対応していかなければならない時代は、もう既に始まっているのかもしれません。
さすがにAIの進化が目覚ましいですね。このような状況で医学生はどのように戦えばいいのか考察しました。
医者と起業
ことの発端はおそらく、とある医師起業家たちのポスト。一見何の変哲もないこのポストが、このあと医クラで物議を醸すことに。
そのポストの内容を要約すると、、、
このポストでは、「開業も含めて起業をしてみよう」というニュアンスでしたが、これがSNSの怖いところ。「医者は起業すべき」として波及してしまいました。
どちらの意見も正しいですが、いずれも偏りすぎていてなんかしっくり来ないなと思っていたところ、このポストを見て納得が行きました。
そう、結論「どっちでもいい」のです。
起業した方がいいと思っている方はすでに起業していて、開業が先だろうと言っている方は開業で成功されています。
SNSでの意見や匿名の誰の発言に踊らされず、自分がやりたいこと、楽しいと思うこと、熱中できることに取り組んでいきましょう。特に、これから医師になる医学生こそ。
ビジネスとか起業に興味ある方は、医療系スタートアップでのインターンがおすすめです。それについても詳しく述べているので、こちらをどうぞ。
SNS経由でのオフ会
医クラ界隈に限らず、Xで知り合った人と乾杯している様子を載せる、自分のアカウントをスマートフォンで表示してそれを撮影するのが一般的な風習です。
一口に医者と言っても、開業している先生、フリーランス医、バイト医、ビジネスをやっている先生などさまざまな属性がいます。
今回は、開業している先生、ビジネスをバリバリやっている先生同士のオフ会でした。
そこになぜか食いつく人現る。結構馬鹿にしたようなポストを連発していました。
きっとものすごく羨ましかったんでしょうね。これまでオフ会で楽しい思いをしたことがないんでしょうね。
私もオフ会に参加したことありますが、普段関わる先生方とは全く別のキャリアを歩んでいる先生方が多くて、とても刺激になります。噛めば噛むほどおいしいスルメのような先生方がたくさんいらっしゃいます。
そうやって小馬鹿にして、あたかも高みの見物的な感じのスタンスでいるのは、非常にもったいないなぁと哀れみの気持ちを抱きましたとさ。
ポリクリにも金をくれ
とあるM5のポストが、話題に。以下、ポストの内容を要約したものです。
分かりそうで分からなくもない、いややっぱり分からない主張。
お金をもらうだけのバリューを発揮してるのかが気になるところですが、、、
果たして、学生はどのくらいのプロフェッショナリズムを提供できているのか。
我々に教育してくれる指導医は、どのくらいのリソースを割いてくれているのか。
そう考えると、「ポリクリにも金をくれ」なんてことは、口が裂けても言えませんね。
都会の診療報酬、減額か
いよいよ、本格的に動き出しました。
医師の地域偏在対策強化のために、地方の診療報酬は据え置きで都会の診療報酬を減額するようです。
詳細はこちら。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA132HM0T11C24A1000000/
地域偏在対策のために、都会の診療報酬を減額する、、、、、?
「お前彼女いるだろ!?だったらたこ焼き食うなよ」くらい筋が通ってなくて、意味が分からないです。
そもそも都会の診療報酬を下げて地方との差をつけることが、偏在対策につながるのでしょうか。都会で削減できた分を地方の財源確保に使うとのことですが、疑問が残りますね。
また、診療報酬に差をつけるということは、地方の医療費が相対的に高くなることを意味します。そうなると、以下のロジックにより、地方の診療報酬も下げられてしまうのではないでしょか。
まとめ
今週もカオスでした。
来週はどんなカオスが待っているのでしょうか。
次回もお楽しみに。
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