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武術「身体の遊びを取る」
▪️「身体の遊びを取る」と体軸の関係。
Q:イス軸法で押されても強くなるのは、身体の遊びが取れたからですか?
と言うご質問がありました。
結論から言うと、
体軸と「身体の遊びを取る」とは全く関係ありません。
以前に例えで、
「自転車にバランス良く乗る」が体軸。
「自転車を速く漕いで走らせる」が体幹。
と説明しました。
自転車に乗る為に、
身体の遊びを取らなければならない❗️
なんて事は無いので、体軸とは無関係です。
▪️「身体の遊びを取る」は3種類ある。
「身体の遊びを取る」とは、バラバラに動く身体の部位を一つの塊のように纏め、大きなパワーを生み出すテクニックです。
「身体の遊びを取る」テクニックは、大きく分けて3種類あると考察しています。
①つ目は、
骨格を揃えて、骨の遊びを取る。
②つ目は、
伸筋を利用して、筋肉の遊びを取る。
③つ目は、
身体のどこにも遊びを取らない事で、遊びの無い状態を作る。
私が交流した武術家の傾向を思い出すと、
・空手などは①
・一般的な中国武術は②
・太極拳などは③
を主に練習しているように感じました。
(もちろん流派によって異なります。)
それぞれの"遊びの取り方"にはメリットと特徴があります。
①骨の遊びを取る。
骨盤や背骨を揃えて骨格を強くする事で、骨格筋以外の腕や脚の筋肉をフリーにする事ができます。
私がお世話になった達人は、めちゃくちゃ重いパンチを連打して素早く戦い、歩くマシンガンのようでした。
②筋肉の遊びを取る。
頭頂から指先・足先まで全身の筋肉(主に伸筋)を伸ばすようにし、強靭な肉体を作りあげます。
私がお世話になった達人は、まさに一撃必殺の大砲のような打撃を持っていて、戦車のようでした。
③どこも遊びを取らない事で、遊びの無い状態を作る。
筋肉と骨格全て全身をフリーにする事で、体内に均一な内部圧を作り安定を生み出していきます。
私がお世話になった達人は、全身鋼鉄のように硬くなったと思えば、カーテンのように柔らかくなり、まるでルフィのギア4!
あくまで私が体験した感想ですが、どれも極めればとてつもない威力があるのは確かです。
流派によって様々な立ち方や姿勢がありますが、どれも「いかに強い攻撃力を生み出すか」を研鑽した先人たちの遺産です。
ちなみに、私が練習してきたのは③。
筋肉と骨格を全てフリーにする練習をする為、一歩間違えれば体幹が弱くなってしまいます。
筋肉や骨格をフリーにしたまま体幹の強さを維持するには【体軸】が必要不可欠で、私が体軸の研究にのめり込んだ理由の一つです。
西山
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