絵が上手い人と、下手な人の違い。
高校生の頃、デッサンの教室に通っていた。
木炭デッサンがメイン。
私が習っていた先生はちょっと変わっていて面白い。
絵が完成したら一枚一枚順番に、その絵の悪口を生徒全員でひたすら言いまくるのだ。
精神的にはかなり堪える。。けれど違う視点からの意見は勉強になる。
ある日先生が私に聞いてきた。
「絵が上手い奴と下手な奴の違いは分かるか?」
私は答えられなかった。
「絵が上手い奴と下手な奴の違いはな、デッサンの間違いに気づけるか気づけないかだ。」
「パースやトーンが間違ってると思えば直すだろ??直してないのは間違ってると気付いてないからだ。昔自分が描いた絵を見たら、下手クソに見えるだろ?それは、西山が当時きづけなかったモノに気づけるようになったからだ。」
上手になる為には、
気づく事が大切!!
この時の言葉は私にとって今でも、かけがえのない言葉になっている。
武術でも整体でも同じ事が言える。
生徒さんに「肩に力が入ってるよ。」と伝えると、生徒さんはすぐに肩の力を抜く事ができる。私に注意されて初めて、肩に力が入っていたのに気づく。気づきさえすれば、この生徒さんはいつでも力を抜くことができる。
肩だけではなく、腰、股関節、腕、脚、目線、呼吸、意識、など様々なことに気づく事ができたら、もっと何かが変わるかもしれない。
21歳から中国武術を始めて、現在48歳。
21歳の頃、意拳創始者の王向斎先生の写真を見た時、正直 弱そう、、と思った。怪しい。ただの細い普通の叔父さんが立ってるだけ。
現在48歳の私が、王向斎先生の写真を見た印象。
バケモノ(凄過ぎる意味)。。
27年間で、見えるものが180°変わっている。
写真から得られる情報が桁違いに増えている。
何故昔は弱く見えたのか、意味が分からない。。
多くの事に気づけるようになっている。
私なりに少しずつ、成長しているのかもしれない。
西山
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