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「@cosme」エンジニア社員インタビューVol.5 須賀 俊文さん(前編)~チームワークに欠かせないコミュニケーションの極意
日本最大級の美容系総合ポータルサイト「@cosme」のVPoE(技術部門マネジメント責任者)近藤俊太郎が、アイスタイルで活躍中のエンジニアに「突撃インタビュー」!
第5回目は、化学の研究からデータアナリスト、そしてデータエンジニアへと転身を遂げ、マネージメントにも挑戦中の須賀俊文さんにお話を伺いました。
テクノロジー&クリエイティブ開発センター
VPoE 近藤 俊太郎
新卒で日本電気株式会社(NEC)で金融系システムのSEとしてキャリアをスタート。その後、ベンチャー企業や三洋電機を経て、アイスタイルに入社。@cosme STOREの立ち上げや新規事業などを担当。2021年7月よりVPoEとしてテクノロジー、クリエイティブ領域を管掌。
データ分析システム部
サブマネージャー 須賀 俊文
出身校 :北海道大学 理学部 生物化学科
趣味 :日本酒、麻雀、野球、アニメ鑑賞
マイブーム:マイブームといえるものはないですが、在宅になってからオンラインで麻雀をやる頻度が増えました。雀魂というアプリで時々打っていますが雀豪2というレベルで、弱くはないとは思いますが、そこまで強くもないです。
雀豪より上のランクになると、タイミングが合えば有名なプロ雀士の方と試合ができるチャンスが貰えます。多少時間掛かるかもしれませんが、そこを1つの目標にしつつ、息抜きも兼ねて打ってます!
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近藤 俊太郎(以下、近藤)CTOや本部長陣からも推薦をもらって、インタビューするエンジニアの方を選んできました。今回はうちの肝でもある@cosmeのデータサービスをつかさどる「ブランドオフィシャル (以下、BO)」のデータ基盤がリリースされたということで、プロジェクトを担当してくださった須賀さんにお話を伺ってみます!
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須賀 俊文さん(以下、須賀)よろしくお願いします!
ブランドオフィシャルとは?
化粧品ブランドに関わるすべての@cosmeユーザーのデータを可視化して分析するためのSaaSです。 >>> サービス詳細
大学の専攻は有機化学!?
(近藤)アイスタイルでどんな業務を担当されていますか?
(須賀)現在、アイスタイルグループのユーザーデータ基盤の運用保守と開発のPM(プロジェクトマネージャー)をさせてもらっています。先ほど、BOのデータ基盤のリリースの話が出ましたが、アイスタイルはサービスごとに独自のデータ基盤になっていました。そこで、今期はグループ全体で共通データ基盤を作ろうというプロジェクトが立ち上がり、そのPMを務めています。
(近藤)アイスタイルに入社されて3年8カ月くらいですよね。うちに来る前から「データエンジニア」でしたか?
(須賀)いや、前職では「データアナリスト」でした。アイスタイルに入社してデータチームに配属されてからも、アナリスト寄りの業務をやってました。いわゆるデータエンジニアとしてデータ基盤の運用を始めたのは入社後8カ月くらい経ってからです。
(近藤)どちらかというと分析寄りからキャリアをスタートされたんですね。
(須賀)はい。ただ、大学では専攻が有機化学で、研究者を目指していました(笑)。
(近藤)えっ!?
(須賀)エンジニアは未経験でしたが、分析業務に興味があってSQLを勉強してデータアナリストになりました。データエンジニアとしては、クエリ以外のコードを書くとか、設計周りを明確に意識しはじめたのはアイスタイルに入ってからです。
早く世の中に貢献したくてデータアナリストに
(近藤)大学で化学の勉強をしていたのに、なぜデータの世界に?
(須賀)研究者あるあるというか(笑)。専攻は抗癌剤の合成だったんですが、抗癌剤って世に出るまでにすごく時間がかかるんです。
(近藤)そもそも当たるかどうかわからない?
(須賀)そうなんです。人の命を救うことに魅力を感じて抗癌剤の研究を始めたのですが、結局、自分が手がけたものが世に出なかったら、「これって世の中の役に立ってるのかな」という疑問にぶち当たって。ただ、論文を読んで仮説を立てて実験して、その結果からまた仮説を立てるというサイクルはすごく楽しかった。
そんな折、ビッグデータが騒がれはじめて、データアナリストっていう職業があると知りました。分析では仮説のサイクルを素早く回せそうなところを活かせるんじゃないか、データアナリストが自分に合ってるんじゃないかという肌感があり、挑戦してみたんです。
(近藤)なるほど。学生時代から価値感は変わってないけど、成果が出せて世の中に貢献してる実感を得やすいデータアナリストにひかれたんですね。
(須賀)そうですね。好きなところは大事にして自分に合わない部分は解消していく、みたいな意識ですかね。
データの全貌をみたくてアイスタイルに転職
(近藤)データアナリストとしてお仕事を始めて、どうでしたか?イメージと違ったとかありますか?
(須賀)分析に関しては想像どおりでしたね。当時はソーシャルゲームの分析をしてたんですけど、最初はユーザー心理を分かっていなかったり、分析設計がちゃんとできていなかったので、意義のある考察があまりできていませんでした。
ただ、ゲームをたくさん触ってユーザー心理を想像して仮説をたてるようになって、半年ほどしてから自分の提案が採用される機会が増えました。実際に分析を行って、自分のたてた仮説が当たっていることを数値で証明したときは「脳汁」が出ましたね(笑)
分析って面白いなあと思って、興奮したのを覚えています。
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(近藤)それは嬉しいですよね(笑)。
(須賀)イメージと違ったのは、タッチできるデータが限定されていたところ。新卒で入ったのが、SESだったんですね。それだと派遣先の会社がデータの提供を一部制限してることもあって。全体像が把握できず、「このデータに触れたらもっといい分析ができるのに…」みたいなモヤモヤした気持ちになることもありました。
(近藤)いわゆるコンサルティング会社とかSESで受託をするより事業会社でもっと本格的に分析に関わりたいと思ったことが、転職を考えたきっかけだったわけですね。
(須賀)本当にそのとおりで。先ほどの「研究をやめたきっかけ」じゃないですけど、気に入っているところをキープしつつ、気になるところを解消していくという意識でキャリアを考えていたので。
アイスタイルに入社したのは、正社員としてちゃんとデータに触れられる会社だったというのが大きいですね。ソーシャルゲームの分析をしていた時は、ソーシャルゲームの世界に限定されたデータになってました。
(近藤)しかもデータが連携されてないこともあったわけですね。
(須賀)データが連携されていない広告を打ったときは、分析というよりは推測しかできないもどかしさはありましたね。もっといろんなデータとつないで分析できるほうがずっと楽しそうだと思ったし、当時扱っていたデータは今思うとそこまで多くなかった。
その点、アイスタイルはデータが限定的ではないし、データ量もあるのでおもしろいんじゃないかなと考えました。
高精度のデータ基盤を作って事業貢献したい
(近藤)複数あるデータ基盤の統一を進めている立場の須賀さんから見て、現状と次の可能性は何でしょうか。
(須賀)課題はめちゃくちゃいっぱいあるとは思ってます。そもそもデータ量が多くて複雑。入社当初、データ抽出依頼に対応していた時は素早く応えるために本当に苦労した記憶があるのでそこを整理したい。あとは品質ですね。データ基盤が複数あることで、「こっちの数値とあっちの数値が合ってない」みたいな部分は大きな課題だと思っています。アナリストだったこともあり、これはなんとかしたいですね。
(近藤)運用しながら日々バージョンアップしているって感じですよね?
(須賀)そうですね。数値差異が頻発すると、アイスタイルの信用問題にかかわるし、可視化されないけど機会損失につながって、長期的には大きなマイナスになると思っています。それを未然に防ぐために、ちょっと時間がかかっても頑張って信頼できる精度の高い基盤を作りたい。「事故防止」みたいな役なので見えないかもしれないですけど、結果として事業貢献になれば。そこを大事にしたいなとは思ってますね。
分析も基盤もわかる人材として、みずからの市場価値をあげる
(近藤)データエンジニアとしての転換期っていつですか?
(須賀)データアナリストのときに、たくさんの分析用テーブルを作っていて、「報告用」「検証用」とたくさんのSQLがあり、どれがどれだか分からなくなることがありました。
そんなときにデータ系の勉強会で、データエンジニアという職業があることを知って、関心を持ったのが始まりだったかなと思います。
(近藤)それが転職のきっかけでもあったんですよね。
(須賀)はい。その後、アイスタイルのデータチームで運用をやるようになって、単純に「データのエンジニアリングっておもしろいな」と感じたと同時に、長年課題だと思っていたデータ基盤の整備に注力したいという気持ちが強くなりました。アイスタイルってデータを活用したい人は多いけど、整備をする人は当時あまりいなかったんです。
(近藤)「だったら自分がやろう」と。
(須賀)はい。今、話してたら思い出してきたんですけど(笑)、キャリアを考えた時に、「分析と基盤の両方がわかる人って市場価値あるんじゃないの?」と思ったのもデータエンジニアになったひとつのきっかけでしたね。
【編集後記】後半は想像力を活かしたコミュ術!
「前編」では、抗癌剤の研究者からデータアナリストに…さらにデータエンジニアへと華麗な転身を遂げた須賀さんの、分析とデータ基盤へのプロフェッショナルなアプローチについてお聞きしました。
「後編」では、マネージメントにも挑戦中の須賀さんが、チームワークに欠かせないコミュニケーションについて語ります。アイスタイルにおける男性社員の育児休暇取得事情のお話も必読です!
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