「@cosme」エンジニア社員インタビューVol.8 森 友里さん(後編)~ 時短をハンデにしないために – 共創の精神が息づく社風
日本最大級の美容系総合ポータルサイト「@cosme」のVPoE(技術部門マネジメント責任者)近藤俊太郎が、アイスタイルで活躍中のエンジニアに「突撃インタビュー」!
前編に続き、T&C開発センター 第4開発本部 UXシステム開発2部の森 友里さんにお話を伺います。
時短という壁
(近藤)前編で産休育休のお話が出ました。産休育休前後で働き方に何か変化はありましたか?
(森)はい。産休育休を取らせていただいたのが、アイスタイルに入って1年くらい経った時でした。その頃からプログラミングだけではなく、システムへの問い合わせの一次請けとか、それに関するパートナーさんへの申し送りとか、そういった周辺の調整を含むマネージメントをやるようになりました。
(近藤)それはご自身のライフステージ、ライフスタイルに合わせながら仕事を続けていくための変化だったんですか?
(森)そうですね…育休後も子育てをしながら仕事を続けていくために、時短で勤務させていただくことになり、ほかの方より日に2時間ほど作業時間が短くなったっていうのがありまして。
(近藤)そうですよね。
(森)こなせる量が減ってしまったのと、ひとりで抱え込むより他の人にもうまく分配しておいたほうが、子供の急な発熱などで計画どおりにいかない時にもセイフティネットを広げておけるというか。でも自分でもやりたいから…
(近藤)プログラミングとマネージメントのバランスが課題ですね。
(森)そうなんです。特に産休育休明けの頃は、どこに軸足を置くべきか、自分で作業を抱えるべきか、他の方にお願いしたほうがいいのかを悩みながら作業してました。
時短につきまとう後ろめたさ
(近藤)産休育休を経て復職したという観点では、アイスタイルは働きやすいところだと感じますか?
(森)そうですね。世の中には復職する人に対して「邪魔だから辞めて」みたいなことを言う、いわゆるマタハラがある会社も存在すると聞いていたので、「アイスタイルの人たちはどういう反応をするんだろう」って最初は怖かったんですけど、復職する前から「大丈夫だよ」ってメッセージをくださる方も多かったです。
(近藤)それを聞いて安心しました。
(森)エンジニア内、チーム内でもすごく気にかけてくださって、戻りやすくしていただいたなって思います。実際に復職してからも周りからのサポートがたくさんありました。
(近藤)ほ〜。
(森)子供がもっと小さかった頃は特に、勤務時間中に保育園から「○○ちゃんお熱が出たのでお迎えに来てください」と呼び出されることが多くて、有給休暇をバカスカ使うハメに陥り、「次に子供がインフルエンザにでもかかったらアウト」というような状況も結構あったんですけど…
(近藤)ハラハラしますね。
(森)ホントに(笑)。でも今はスーパーフレックス制が新設されたお陰で「早退」ではなく「中抜け」で対処できるようになったし、あとは看護休暇をいただけるようになったのはすごく助かってます。子供が熱を出して病院に連れていくことになった時なんかはそういう制度を使わせてもらってます。
(近藤)やっぱりアイスタイルのサービスを熟知している森さんのような方が、家族が増えてもフレックス制や看護休暇をフル活用して働き続けられる環境を整えていくというのはとても大事なことですね。
(森)制度はあっても、「時短で申し訳ない」と思ってしまうことはありますが…
(近藤)「時短」を後ろめたく感じさせてしまっているとしたら、僕としては申し訳ない気持ちです。6時間なら6時間の中で最大のパフォーマンスをしていただくことがポイントであって、短いから悪いということはない。時短で働く皆さんが後ろめたさを感じずに済む方法も合わせて考えないといけませんね。
マネージメント側のメンバーもそういう意識を持たないと。少しでも「時短は困る」というような雰囲気を出しちゃうと、時短で働いている人は「やっぱりそう思われてるんだ」と恐縮してしまいますからね。
リモートワークのプラスとマイナス
(近藤)ところで、在宅で仕事するようになってコミュニケーションで苦労することはありますか?
(森)そうですね。たしかにリモートだと、一緒に仕事をしてる方とはオンラインの夕会で雑談も交えて会話をする機会がありますが、同じチームでもやってることが違うと、なかなか話す機会がありません。
(近藤)雑談に代わる場があるといいですよね。
(森)はい。業務的な面でいうと、当初はどの質問を誰にすればいいのかなど、隣りにいれば「ねぇねぇ」と聞ける部分がリモートワークになって聞きづらくなり、もどかしさを感じていましたが、今は Slack 上で担当部署が明確化されて、問い合わせがとてもスムーズになりました。
(近藤)たしかに皆さん活発に Slack を活用されてますよね。
(森)「ここでメンションを使えば開発者につながるよ」とか「問い合わせする時はこのチャンネルを使おうね」という決まり事が整備されているので、調整のハードルがだいぶ下がりました。Slack を整備してもらってすごくありがたいです!
(近藤)逆に、リモートワークになってよかった点はありますか?
(森)それはやっぱり通勤時間がなくなったこと。その分、子育てや家事、業務そのものに充てられる時間ができたことは大きいですね。
(近藤)それは間違いないですね。この先も、アイスタイルはオフィススペースの許容的にも、全社員完全出社というのはないと思うんですね。そうである以上、今のハイブリット型を維持するのは必達だと、経営陣やその他のメンバーとも話してるところで。
(森)それは特に子育てと仕事、介護と仕事を両立している人にとっては朗報かもしれません。
(近藤)なので、会社側がさらに使える制度を整えて働きやすい環境を提供できるといいなと考えています。
アイスタイルは優しい
(近藤)森さんから見て、アイスタイルのいいところってどんなところでしょう?
(森)そうですね。積極的に動いてくださる方が多いところですかね。
(近藤)ほう。具体的にはどういうことですか?
(森)自分の担当システム以外のことも気にしてくださってる方が結構いらっしゃることとか。例えば週末に障害が起こってしまった時に、自分の担当じゃなくても、わからないながらもなんとか担当者に伝えようと声をかけてくださったり…
(近藤)なるほど。
(森)障害を狭い領域で考えず、@cosme 全体として見て気にかけて動いてくださる方が複数いらっしゃって助かるなぁって思ってます。
(近藤)おぉお! アイスタイルには、表現の差はあれ、同じことをおっしゃるエンジニアの方が多いんですよ。「みんなでちゃんと(こぼれ球を)拾ってくれる」とか。
(森)そうなんですか?
(近藤)そうなんです。特に転職してアイスタイルに入社した皆さんは以前勤めていた会社と比較して、「前の会社はもっと冷めていた」「担当領域以外はノータッチで無関心が当たり前だった」と振り返りながら、アイスタイルは「(行動指針のひとつに掲げている)共創の精神を地で行く」「優しい人が多い」と言うんですよね。
(森)まさにそう感じます。もちろん持ち場の区分けは大事だとは思いますが、それを越えて、ピンチの時にはみんなで助け合うーーそんな雰囲気があります。
(近藤)チームとしてサポートし合う気質は、もはやアイスタイルの社風と断言できそうです。今日も貴重なお話を伺えました。お時間いただきましてありがとうございました!
(森)はい、こちらこそありがとうございました。
【編集後記】
貴重な知識と技術、たくさんの経験を持ちながら、子育てや介護などさまざまな事情により、時短で働くメンバーもいらっしゃいます。使える制度を周知させることで、森さんのように産休育休明けにも活躍し続けてくださるメンバーが増えると、後進にもいい刺激になるなぁと実感しました。子育て中でも勉強会などに気軽に参加できる環境を整えていくことも大事ですね。
過去インタビュー記事まとめ
過去記事や取材記事などはこちらにまとまってます!