「@cosme」エンジニア社員インタビューVol.5 須賀 俊文さん(後編)~ チームワークに欠かせないコミュニケーションの極意
日本最大級の美容系総合ポータルサイト「@cosme」のVPoE(技術部門マネジメント責任者)近藤俊太郎が、アイスタイルで活躍中のエンジニアに「突撃インタビュー」!
前編に続き、化学の研究からデータエンジニアへと転身を遂げ、マネージメントにも挑戦中の須賀俊文さんにお話を伺いました。
「ポジションが人を作る」を実感
(近藤)「サブマネージャー」としてマネージメントに挑戦してみたいと思ったきっかけは?
(須賀)「挑戦する機会があるならやらせてもらおう」って、わりと軽い気持ちで(笑)。
正直に言うと、アナリストからスタートしたので、エンジニアの方に技術面で追いつけるのか不安は感じていました。それとチームビルディングに対する関心はあったので、テックリードなどではなくマネジメントで自分のキャリアを形成していきたい、という漠然とした思いはありましたね
(近藤)アイスタイルだと、スペシャリストとマネージメントのどちらかのコースを一度やってみて、途中で変えることもできますもんね。サブマネージャーをやってみてどうですか?
(須賀)目指すチーム像をマネージャーと話し合ってチームの構成を考えたり目標設定をしたり、新たな作業が増えました。特に、「将来、どういうチームを作っていきたいか」みたいな、ビジョンを言語化する部分がすごくおもしろいと感じています。
(近藤)「ポジションが人を作る」の象徴ですね!
(須賀)たしかに、「将来的なビジョン」みたいなことは今まで考えたことありませんでした。その機会を得たという意味で、まさに「立場が人を作る」ですね。
(近藤)サブマネージャーとして課題だと思っていることは何ですか?
(須賀)そうですね、やりたいことがあるのに、うまく実現できなかったり運用に追われて時間がなかったりする人が多い印象があるので、なんとか工夫して時間を作ることで、やりたいことに取り組める環境づくりができればと思っています。
想像力を駆使したチームビルディング
(近藤)ほかに大事にしていることはありますか?
(須賀)「想像力」ですかね。エンジニアって例えば設計する時に、やろうとしていることを相手に正しく伝えるのが大前提ですが、その時に自分の文脈で語るのはよくない。どういうことかというと、自分が経験したことは、経験した本人である自分はわかりますよね。でも、その経験を経験していない相手に伝えるのは難しい。だから、自分の言葉を相手はどう受け取るか、自分の意図は正しく伝わっているかを想像しながら話すようにしてます。
(近藤)アイスタイルの行動指針「7つの i(アイ)」のひとつ「imagination (イマジネーション)」ですね! 相手の立場を想像して、「この人は理解してくれてるかな」と考えてみる。
(須賀)はい。チームビルディングに関しても、自分と相手の認識が合ってないとチームって作っていけないと思うので想像力を駆使して言語化することで、認識の一致を図ることが必要ですね。
エンジニアならではのコミュニケーションの工夫
(近藤)コミュニケーションで、意識していることはありますか?
(須賀)「エンジニアあるある」かもしれませんが、同じ単語をお互い違う意味で使っていた、なんていうすれ違いを避けることですかね。例えば「コンポーネント」。コンポーネントって意味が広いので、「今はコンポーネントのこの部分について喋ってますよ」と前提を付け足す。あとは、認識が合っているか、意図が伝わっているかを逐一確認するようにしてます。今日は僕も近藤さんも顔を出してるのでわかりやすいですけど、いつものオンライン会議では、皆さん画面をOFFにして喋ることも多い。
(近藤)声だけだとリアクションがわかりづらいこともありますね。
(須賀)そうなんです。なので、チームではGatherみたいなツールを通してミーティングしてリアクションしてもらったり普通に声に出してもらったりして、細かく理解の確認をしているつもりです。
人生のステージに合わせてキャリア設計
(近藤)この先のキャリアでチャレンジしてみたいことはありますか?
(須賀)私ごとですが、昨年入籍したんです。妻に「あなたの体はもうあなただけのものじゃない」と言われまして。元々、僕はゴリゴリ仕事人間なので頑張りたいんですけど(笑)。
(近藤)おおお。おめでとうございます!近い将来、家族が増えるかもしれないことを考えると、ゴリゴリ仕事だけを続けるのが難しくなるタイミングがありそうですね。
(須賀)そうなんです。ただ、「分析も基盤もわかる人材になる」という大きな目標があって、さらにマネージメント寄りのこともできれば、その掛け算ってキャリアとしては強いんじゃないかという目論見はあって(笑)。1年後なのか10年後か、どんなスパンで目指すのか、具体的には詰めてませんが。
(近藤)ちなみに、アイスタイルの男性社員の育児休暇取得率は100%なんですね。(2022年12月現在)
(須賀)おぉお。
(近藤)仕事とプライベートのバランス、大事ですよね。この先、どんなバランスが理想ですか?
(須賀)学生時代も塾の講師をしてたくらい子供は好きなので、子供ができたら子育てに力を注ぎたいですね。趣味はあまりなくて仕事ばかりしてるタイプなので、今は仕事9:プライベート1かな。子供ができたら、仕事7:プライベート3ですかね。
(近藤)その状況になってみないとわかりませんよね! 今は「7:3だな」と思っても、実際は5:5がよかったり。でも、現時点のイメージは大事ですね。
育児休業を活かした働き方を
(須賀)ところで直近で育休を取られた方はどれくらい休まれてましたっけ?
(近藤)2~4週間くらいですね。
(須賀)まだ子育てをしたことがないので、あまりわかってないんですが、例えば1カ月の育休って十分なのか全然見当がつかないんですよね。妻の状況、親族とか僕や妻の両親の協力を鑑みてはじめて自分がどれだけ関わる必要があるか決まってくる。それを1カ月で判断できるのかなって…あ、1カ月が上限なんでしたっけ?(笑)
(近藤)改正された育児・介護休業法では、産後パパ育休は最大で4週間ですけど、夫婦で交互に取得するともう少し長く取れたりしますね(参考:育児・休業法の改正について)。
アイスタイルはなるべく柔軟に対応していこうとしていて、状況や条件を鑑みると同時に、実際に育休を取った方たちのフィードバックを踏まえながらフレキシブルに考えているので、皆さんの希望に沿う変化は出てくると思いますよ。
(須賀)そうなんですね。育休を取り切ったけど、もうちょっと面倒見ないといけないとなった時に、働き方を変えるとかできるといいですね。
次のステップは医療分野?海外進出も!?
(近藤)データアナリストを経て、エンジニアになり、マネージメントも手がけられていますが、次にチャレンジしたいことって具体的に何かありますか?
(須賀)そうですね…元々は抗癌剤の研究をしていたので、医療分野に関わってみたいですね。あとは、海外で働くことにも興味があります。大きな転換としてはこの辺りかなぁ。今やっていることの延長で言うと、やっぱりデータ活用ですね。データ基盤とアナリストの橋渡しができれば最高です。あとはアイスタイルでも分析周りでゴリゴリの統計をやってる方はまだ少ないので、そこら辺で自分の価値を上げていきたいとも思っています。
(近藤)まだまだやりたいこと、やれることはたくさんありそうですね! とても刺激的なお話を聞けました! ありがとうございます。
(須賀)こちらこそありがとうございました!
【編集後記】不得意よりも得意を追求する!
気に入っている仕事の中にも、不得意な領域ありますよね。逆に未知の領域の仕事でも、比較的得意な分野や好きな作業もあるかもしれません。研究者からアナリスト、エンジニア、そしてサブマネージャーとさまざまなポジションを経験しながら、不得意な部分よりも、得意と感じる部分の比率を大きくして、結果的に自分仕様に最適化したキャリアを創造しつつ、市場においては希少価値のある人材になっていく…という須賀さんのキャリアの考え方はとてもおもしろかったです!
過去インタビュー記事まとめ
過去記事や取材記事などはこちらにまとまってます!