仕事を「知り合いからの紹介」に頼るな。強みを作れ。そしてポートフォリオサイトを作れ。[イラストレーター/フリーランス]
[いしつく!の教科書 補講]
この記事は、マガジン「いしつく!の教科書」の一部です。本編は完結していますが、仕事にまつわる話をときどき付け加えています。
「知り合いの紹介の仕事を中心にこなしているが、どうもトラブルに見舞われやすいし、伸び悩みを感じている」
というイラストレーターおよびクリエイターへ。
知り合い経由の仕事にトラブルが多いのは理由があります。だから知り合いの紹介ばかりに頼らないで、ウェブサイト(ポートフォリオサイト)をきちんと作って、仕事の依頼がくる窓口にしよう。
「知り合い」に逃げないで、公開の場でのPRを怖がらずにやっていこう。それがこの記事でお伝えしたいことです。
筆者は一応今もクリエイターとして仕事をすることがあります。今回はあるクライアントさんの話が出てきます。やましいことはないのですが、広く知られたくはないので、有料記事にさせてもらいました。どうしても気になるってクリエイターだけが読んでくれればいいかなと思っています。
「自分は仕事を知り合いからの紹介に頼っているが、トラブルなんて全くない」という人は読んでいただかなくて結構です。うまくやれているのならそれでいいですし、もしかしたら、私と似た考えをお持ちなのかもしれません。
はじめに : ウェブサイトは、仕事依頼の窓口になれる
なぜこの記事を書こうと思ったかというと、「ウェブサイト/ポートフォリオサイトを作ろう」とおすすめすると、こういう反応を返してくるクリエイターが少なからずいるからです。
◆ ウェブサイトなんか自作してもどうせアクセス数が少ないのに、そこまでして作る意味がわからない
◆ SNSや知り合いの伝手でお仕事募集すればいいのに、そこまでして作る意味がわからない
これらの反応には大いに誤解が含まれています。
ポートフォリオサイトを自作したのに仕事の依頼が来ないのはアクセス数の問題ではありません。おそらく作り方が間違っていたからです。
それと、ウェブサイトを窓口にしてやってくる仕事は、知り合い経由でやってくる仕事とは内容や質に違いがあります。
ポートフォリオサイトは、ちゃんと作れば仕事の窓口として機能してくれます。でも、知識なしで周りの友達をなんとなく真似するだけでは効果がないので、「そこまでして作る意味がわからない」ということになるのです。じゃあどうしたらいいか?ということで作り方の正解例をお伝えしているのが「いしつく!の教科書」です。
知り合いからの仕事は、なぜ地雷化しやすいのか?
シンプルにいうと、
「知り合いは、あなたのことをさほど知らない」
のです。
「知り合い」はもちろんあなたの名前や顔やある程度の人間性を知っているでしょう。が、あなたの仕事内容はほとんど知りません。
なまじある程度知っているからこそ、それ以上掘り下げもしないのが知り合いというものです。あなたがもしイラストレーターであったとして、知り合いの認識は「なんだっけ、なんかデザイン系の仕事してるんだよね?」くらいの感じです。
そんな知り合いから仕事を紹介されると、高い確率で齟齬やミスマッチが発生します。
イラストレーターなのにウェブデザインを頼まれたり、全くオタク系じゃないのに萌えキャラを描けと頼まれたり、ベテランなのに子供の小遣いみたいな値段で依頼されたりします。
知り合いに悪気はありません。むしろ、喜んでくれるかな?と思っています。
そしてあなたも、知り合いの頼みを無下に断れなくて、ガマンをして引き受けたりします。こうしたミスマッチがのちのち火種を生みます。
だから、知り合いから紹介された仕事はトラブルになりやすいのです。だから、知り合いという輪の「外」に営業をかけていくことを逃げずにやろうよ、というのです。
プロでも結局は同じこと - だから「知り合い経由」の仕事は怖い
でもそれっていわゆる一般人の知り合いの話でしょ?って思った人へ。
もっとプロ寄りの「知り合い」でも基本は同じです。むしろ、規模が大きいだけに余計に最悪な話になったりする。
ここで、私の最悪な仕事の話をします。知り合い経由の仕事の悪い面をよく表していると思います。
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