4:作品(制作事例)ページの作り方【WordPressでポートフォリオサイトの作り方徹底解説】
前の記事では、サイト全体で共通して表示されるヘッダー、フッターの作り方を説明しました。
この記事では、制作事例ページ(作品ページ)の作り方を説明します。クリエイターのポートフォリオサイトにとっては大事なところなので、早めに説明することにしました。ぜひ読んでいってください。
この記事はマガジン「WordPressでポートフォリオサイトの作り方徹底解説」の一部です。最初から読みたい方はまえがきをみてください。
制作事例ページのアウトライン
まず、基本的なことを説明します。
● 「制作事例」とは?
「作品」でもべつにいいのですが、あえて「制作事例」という呼び方をしています。なぜかというと、それは訪問者に鑑賞してもらう「作品」ではないということを強調したいからです。ポートフォリオサイトに掲載するのは「観て楽しんでいただく作品」ではなく、仕事のサンプル = 事例 である、ということを理解してください。
● ひとつの事例に1ページ
制作事例ページ(作品)は、ひとつの事例に1ページを設けます。
例えばイラストレーターだと、ひとつの依頼で複数のイラストを制作することが多いはずです。そのひとかたまりを「事例」と言っています。それぞれの事例ごとに説明文を書きます。
● 作品画像をただ並べるだけはNG
作品画像を並べて載せてあるだけでは、訪問者は作品を眺めるだけです。つまりウェブサイトが「作品を鑑賞していただくためのギャラリー」になるということです。「ギャラリー」を作ったのなら、訪問者は作品を眺めて満足したら去っていくだけです。つまり、仕事の依頼は来なくて当然です。
これを回避するためには、そこに並んでいる作品画像が「眺めて楽しむ作品」ではなく、「事例」であることをはっきり示す必要があります。
そのため、事例ページには制作に関する情報や作品データを書きましょう。これは依頼主にとって意味がある情報なので、仕事を引き寄せられます。
今回利用しているWordPressテーマ「いしつく!ポートフォリオ」には、作品データの入力欄も備わっています。書き方は後述します。
● 事例ページは「制作事例」で
いしつくポートフォリオ & アドオンをインストールすると、WordPress管理画面に「制作事例」という項目ができているはずです。管理画面 > 制作事例 > 新規追加 でページを追加、これを制作事例ページ(作品)として使ってください。
掲載する事例をピックアップしよう
どの事例を掲載するか、を決めましょう。
● どのような作品を載せるべきか
仕事として(お金をもらって)依頼されて制作した作品を載せるのが基本です。
● 個人的に作った作品を載せてもいいのか
かまいません。ただ、それが仕事になるかどうかを考慮してください。それと同じタッチで同じような題材の作品は、どこかの書籍か雑誌の挿絵として依頼がありそうですか? ありそうならぜひ載せましょう。そうでないならやめましょう。わからないなら世間の出版物を調べましょう。
● 依頼されて制作した作品をウェブサイトに載せていいのか?
クライアントの許可なしに掲載すると問題になる可能性はあるので、必ず、依頼を受けるときに「作品集やポートフォリオサイトに掲載する」という条件をつけるようにします。契約書の雛形にでも入れておくと便利です。
そもそも、著作権を全譲渡、作品集やポートフォリオサイトに載せるのもダメ、自分が制作したと名乗るのもダメ、みたいな仕事はハナから請けないことが大切です。
例外として、芸能人やタレントの素材を含む事例(デザインの仕事で写真を使ったなど)の場合、許可を取るのはかなり難しくて面倒なので、あきらめたほうがいいかもしれません。
制作事例ページ(作品)を作る
これ以降はスクリーンショット入りで解説します。
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