高速モデルClaude3 Haikuが一般利用開始


Anthropicは、このたび同社の言語モデル「Claude」シリーズの新バージョン「Claude 3 Haiku」をリリースしました。Haikuは、同クラスのモデルの中で最速かつ最も手頃な価格を実現しています。

Haikuは、最先端のビジョン機能を備え、業界のベンチマークテストでも高い性能を示しています。この特性から、幅広いエンタープライズアプリケーションに適したモデルであると言えるでしょう。

速度面では、32Kトークン未満のプロンプトに対して毎秒21Kトークン(約30ページ)を処理できます。これは同等の他モデルの3倍の速さに相当します。エンタープライズユーザーにとって、大量のデータセットを迅速に分析し、顧客サポートなどのタスクにタイムリーなアウトプットを生成することが可能になります。

価格面でも、1:5の入力・出力トークン比というユニークな価格モデルを採用しています。これにより、長いプロンプトを含むエンタープライズのワークロードに最適化されています。例えば、400件の最高裁判例や2,500枚の画像を、わずか1米ドルで処理・分析できるのです。

さらにHaikuは、エンタープライズレベルのセキュリティと堅牢性を重視しています。有害な出力やジェイルブレイクの可能性を減らすための厳格なテストを実施しているほか、継続的なシステム監視、エンドポイントの強化、安全なコーディング、強力なデータ暗号化、厳格なアクセス制御などの多層的な防御策を講じています。

Claude 3 Haikuは、AnthropicのAPIとClaude Proサブスクリプションで既に利用可能であり、近日中にAmazon BedrockとGoogle Cloud Vertex AIでも提供開始される予定です。

Anthropicは、革新的なAIモデルを次々とリリースし、エンタープライズ向けの高速かつ手頃な価格のソリューションを提供し続けています。Claude 3 Haikuは、同社のAI開発における大きな一歩であり、エンタープライズにおけるAI活用をさらに加速させることが期待されます。

いいなと思ったら応援しよう!