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投資情報メディア「マネーサテライト」社長に聞く 書き起こし記事(要約)note版

2024年6月11日に公開された、松井証券の「投資情報メディア「マネーサテライト」社長に聞く」に弊社代表取締役社長の高井が登壇したものの書き起こし記事の、note版です。

【個人投資家向けオンライン説明会】
動画URL;
https://www.matsui.co.jp/money-satellite/movie/investment/venture/mv-20240611-b01.html




【登壇者】

高井 淳(以下、「高井」)
2000年、金融会社に入社。その後、株式会社ピーシーワークス(現 株式会社ベイカレント・コンサルティング)に入社。
2009年1月、株式会社情報戦略テクノロジーを設立、代表取締役社長に就任。現在に至る。

小川 真由美(以下、「小川」)
ラジオ福島アナウンサーを経て、フリーアナウンサー。
東京マーケットワイド(TOKYO MX)、文化放送ライオンズナイター(文化放送)にも出演。
第25回アノンシスト賞「ラジオCM部門」全国最優秀賞受賞。
X(Twitter):@ogawa_mayumi


【本文】

(小川)
マネーサテライトをご覧の皆さん、こんにちは。
フリーアナウンサーの小川真由美です。

「社長に聞く」第119弾。今回は、株式会社情報戦略テクノロジー代表取締役 高井社長にお越しいただきました。
2024年3月28日に東証グロース市場へ上場されました。
証券コード 155Aです。高井さん、どうぞよろしくお願いいたします。

(高井)
よろしくお願いいたします。

(小川)
さっそくですが、御社はどんな会社でしょうか?

(高井)
私どもは、日本の大企業にシステムの内製の支援をする会社でございます

(小川)
「すべてを、なくしていく」というキーワードがありますけれども、このあたりもじっくりと詳しくお話をうかがっていこうと思います。よろしくお願いします。
では、概要から伺いますか。

(高井)
設立が2009年1月23日ということで、従業員数が(前期末の)昨年の12月末で283名、今は300名を超えるような規模になっております。

 (小川)
続いてうかがうのが、「すべてを、なくしていく」という御社のフィロソフィーですね。

 (高井)
ちょっと変わったフィロソフィーになっていると思います。
もともと私はですね、理系出身の学生だったんですが、同級生はみんなシステムエンジニア、それも日本の代表するようなSIer(システム インテグレーター、情報技術を活用したシステムの開発、導入、保守などの業務を行う企業)のエンジニアになりましたが、私は起業しました。

そして、最初の起業に失敗しました。

就職氷河期の時代だったので、なかなか大手企業に再就職することができず、たまたま拾われた会社がソフトウェア開発業界の三次請けや四次請けをやっている会社でした。

同級生からは大手SIerがやっている業務について事前に聞いていました。
ただ、実際に三次請け企業に入社すると、大手SIerさんが仕切っているプロジェクトの中で、その三次請けのエンジニアが働いているわけです。
そこにいるエンジニアたちは、仕事の全容も知らず、どうやったらそうになってしまうんだろうと思うほど先も見えなかったんです。

このときに、これは業界全体が「多重下請け構造」になっているが課題だと感じました。
この「多重下請け構造」によって、優秀な人がそもそもエンジニアになりたがらない、エンジニアが使い捨てになっていました。

また、どんなシステムを作るかといった要件定義をしても、その通りにシステムが出来上がらない。
むしろ変なシステムというか、失敗システムが出来上がったとしても、「要件定義でこういう風に決めましたよね?」という形で、お客さんのためにならないような使われ方をしていました。

こういうことを一つ一つ改善していかないといけません。
今はもう、システムやITといったものを業務から切り離せない。
だったらそれを作っている業界自体の悪しき習慣や仕組みをすべて改革していきたい、そういった想いをもってこの会社を設立いたしました。

(小川)
大手に入れなかったことで逆に見えてきたことが多かったということですね。
そこで「すべてを、なくしていく」という考えにいかれたわけですね。
では続いて伺います。
こちらが御社のビジネスモデルですね。

 (高井)
はい。ビジネスモデルは単純明快です。「エンジニアの数×一人当たりの単価」が売上につながっていきます。

このエンジニアの数は、当社のプロパーのエンジニア(社員のエンジニア)と協力会社のエンジニア、これは「ホワイトボックス」という当社が運営するマッチングプラットフォームを通じて調達をするわけですけれども、そのパートナーからお借りしたエンジニアを合算した数に、単価がかけられたものが売り上げになっています。

(小川)
一つのチームになって動いているわけですね。
続いてビジネスモデルの特徴についてです。

 (高井)
元請け企業で、エンジニアを直接雇用している会社は稀です。
私たちはそのポジショニングを活かし、世の中で流行っている技術トレンドをいち早く察知し、利便性が高い技術を自社のエンジニアにインプット、その技術を更なる良いサービスを開発するというサイクルを早く回します。

多重下請け構造の中では、三次請け企業のエンジニアは、決まったことをやることしかできないんです。

我々は今お客さんの利便性に即した技術を学び、他社での成功事例を実績とし、汎用的に他のお客様のサービスにも展開できます。
そういったところが我々の強みです。

(小川)
それが内製化支援として多くの顧客先の内部に入り込んでいるからこその強みになるわけですね。

(高井)
そうですね。お客さまが独自にエンジニアを採用してシステムを内製すると、トライ&エラーでいいものにたどり着かなければいけないです。

これに対して我々は、複数のお客さんのところで様々な成功モデルを持っていますので、それを他のお客様に展開し、それを更なる経験として社内に蓄積ができます。

(小川)
経験の多さというのも何よりも強みになりますね。
ここからは決算について伺おうと思います。

 (高井)
2024年第1四半期の業績ですが、売上高が13億7,500万円、営業利益は1億2,600万円となっています。

当第1四半期の主な取り組みは、エンジニアの採用です。
これは堅調に推移しています。
ほかには営業人材の採用の強化にも努めています。

費用としては、3月28日に上場しましたのでその上場関連費用が1,100万円ほど発生しています。

主な取り組みとしては、今後のIR活動をより有効に行うための人材採用や経営体制の構築を行ったり、既存事業の成長のためのM&Aや業務提携等の検討を進めました。

(小川)
上場したことで大きな変化があたりましたか?

(高井)
M&Aの仲介会社から提案がたくさん上がってくるようになってきました。
その中から我々と相乗効果がある会社を選定して進めていくことになります。

(小川)
では続いて今期の進捗について教えてください。

 (高井)
各進捗はこのようになっています。
まず売上高と営業利益です。
売上高の進捗は23.7%です。
第1四半期ですと、1年の1/4なので25%はいくのだと思われるでしょうが、当社の利益計画はストックモデルになっており、月が経過すると売上が増します。
そのため年度の後半に向けて売上が高くなる傾向があります。

営業利益については先ほど申したとおり、上場関連の費用が突発的に発生しましたが、それでも25%を超えています。
これは採用費の効率的な活用と抑制が効いたためです。
進捗率としては非常に良い結果になったと思います。

(小川)
はい。そして売上高の推移について教えてください。

(高井)
当社は現在16期目ですが、これまで15期連続で増収となっています。
今期も、約10%ほど売上増(業績予想 売上高 5,811百万円、前期比9.7%増)を狙っております。
もうちょっと上振れるかなとは思っていますが、現在のところは計画に対して堅調に推移しております。

(小川)
はい。いずれにしても順調ですね。
いろいろとお話を伺ってまいりましたけれども、最後に皆さんにメッセージをお願いできますか?

(高井)
ITは、皆さんの生活に密接に絡んでいます。
当社はDX内製化支援サービスを通じてお客様のIT推進を支援し、その先にいる皆さんの生活をより一層いいものにしていきます。

今後当社はさらに成長し、皆さんの生活の利便性を上げることはもちろん、株主の皆様にも貢献できるようにがんばりますのでよろしくお願いいたします。

(小川)
大手に就職しなかったことで、業界の構造が見えてきたという高井社長の精神にのっとって、この「すべてを、なくしていく」という目標に向かい、これからも応援しています。
本日はどうもありがとうございました。

 (高井)
ありがとうございました。

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