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【情報戦略テクノロジー】2024年12月期第3四半期 決算情報

当社は、2024年11月13日に、2024年12月期第3四半期の決算発表を行っております。
本記事では、同日に開示している決算補足説明資料の主要な事項の解説を行います。

(ご参考)
2024年12月期 第3四半期決算短信[日本基準](非連結)
2024年12月期 第3四半期決算補足説明資料
2024年12月期 第3四半期決算説明資料(スマホ向けサマリ版)


会社概要

会社情報

まず最初に当社についてご説明させていただきます。
当社は2024年9月に本社移転を行い、11月には九州支店を開設しました。また、2025年1月に子会社「株式会社WhiteBox」の設立を予定しております。
詳細は後述させていただきます。

当社のビジネスモデル

次に当社のビジネスモデルをご説明します。
当社は、「大企業向けDX内製支援サービス」を提供しており、顧客企業の事業環境の変化等に対応しながら提案・相談を繰り返して改善を重ねる「0次システム開発」を実現しています。
このような付加価値を可能にするため、大企業から直接案件を受注する元請企業として、多くのエンジニアを直接雇用している点が当社の特長となります。

当社の強み:多くの大企業に対する実績

当社の強みであり特長となっているのは、当社の主たる取引先が大企業であることです。
当第3四半期においても、イオン株式会社様株式会社ジェイエイシーリクルートメント様をはじめとする新たな企業との取引を開始いたしました。
引き続き、既存の取引先との取引拡充はもちろん、新規の取引先の開拓にも注力し、業容をさらに拡大してまいります。


第3四半期 決算情報

以上を踏まえ、当社の第3四半期の決算情報をご説明いたします。

エグゼクティブサマリー

まず業績ですが、売上高 4,271百万円、営業利益 275百万円と、2024年3月28日公表の「東京証券取引所グロース市場への上場に伴う
当社決算情報等のお知らせ
」に記載している当期業績予想に対し、概ね計画通り推移しています。

事業における主な取り組みとしては、2024年6月に展開を開始した生成AIを用いたDX内製サービスのPoCが進捗し、顧客企業を着実に獲得しております。

会社としての主な取り組みとしては、新卒のエンジニア職をはじめとする人員増に伴い、9月に旧本社と同じ東京都渋谷区内に本社オフィスの移転を実施しました。

また、既存のプラットフォームサービス「WhiteBox」の事業拡大を見据え、子会社「株式会社WhiteBox」の設立を10月に決議しました(2025年1月設立予定)。
(ご参照)
会社分割(簡易新設分割)による子会社設立に関するお知らせ

さらに、11月にはエリア展開の第1号拠点である九州支店を開設しました。今後も営業活動や採用活動を踏まえ、さらなる拠点展開を検討する予定です。


業績の概況

次に業績の概況となります。
当社のビジネスモデルはストック型(累積型)のため、期末に向けて売上は拡大傾向にあります。

売上高は、第2四半期は1,375百万円だったものが、第3四半期は1,452百万円と増加し、累計では4,271百万円となりました。
通期業績予想に対しても進捗率 73.5%と堅調に推移しています。

営業利益は、第2四半期は126百万円だったものが、第2四半期は89百万円となっており、累計では216百万円となりました。
本社オフィスの移転や九州支店の開設により、地代家賃およびその他販管費が増加した影響を受け、通期業績予想に対しては進捗率65.6%に留まってはおりますが、ほぼ計画通りのペースで推移しています。


収益構造の内訳

売上高 4,271百万円のうち、売上原価となる労務費(社員エンジニア・パートナーエンジニアの人件費)が 3,031百万円となっており、売上高の伸長にあわせて発生するものが多くを占めます。
第3四半期においては、売上増加に伴いパートナーの労務費比率は高まっているものの、とくに新卒の自社エンジニアの育成が順調に進捗し、今期より売上に貢献しております。


売上高・営業利益の推移

こちらでは直近5期の業績の推移と、通期予想に対する進捗率を示しています。
当社の主たる事業は「大手企業向けDX内製支援サービス」ですが、特長としては高い継続率があげられます。
このため取引先企業数はストック型(累積型)になり、時間の経過と共に売上高は拡大傾向となります。
第3四半期末時点の進捗率は、前述のとおり売上高が73.5%と堅調に推移し、本社移転の影響を受けた営業利益も65.6%と、ほぼ計画通りのペースとなっています。


エンジニア数の推移

当社の重要な経営指標のひとつとして、「エンジニア数」が挙げられます。
ここでは当社のエンジニアの人数を記載していますが、こちらも堅調に推移しております。
新卒社員のエンジニアの本格稼働が開始する一方で、売上成長に伴いパートナーエンジニアの起用も高まっています。これはエンジニアのプラットフォームを運営する当社の強みでもあります。
第3四半期以降は、より難易度の高い案件に対応可能な自社エンジニアの獲得に注力しており、12月末時点でのエンジニア数は当初計画を下回る250名程度の着地となる見込みです。


トピックス:生成AIを用いたサービスのPoCが進捗

当社は、2024年6月に株式会社ヘッドウォータース(東証グロース・4011)との協業を開始し、大手企業向けに生成AIを用いたサービス展開を進めております。第3四半期では、顧客の新規獲得に加え、具体的な業務課題に対するサービスのPoCが進捗しました。
なお、生成AIを用いたサービスについては、当社のIR noteでも「情報戦略テクノロジーの「生成AI」への取り組み」として発表しておりますので、ぜひご覧ください。

今後も生成AIに限らず、当社の主たる顧客である大手企業に求められるサービスや技術を持つ企業とは提携等の可能性を模索し、当社のサービスのさらなる拡充に努めてまいります。


トピックス:本社移転と拠点展開の実施

第2四半期にお知らせしたとおり、2024年9月、エンジニアの増員やサービスの拡充に伴い、本社を移転しました。
以前は2か所のオフィスで稼働していましたが、これらを集約することで業務の効率性や生産性の向上を図ってまいります。

また、11月には九州支店を開設しました。これにより、事業活動およびエンジニアを中心とする人材の確保を強化いたします。今後も営業・採用活動において有利なエリアを選定し、さらなる拠点展開を検討してまいります。


株主優待制度の導入

最後に、2024年11月13日付で株主優待制度の導入について開示を行いました。3月の上場来、当社への株主様の温かいご支援に感謝するとともに、中長期的に当社株式を保有いただける株主様の増加を目的としております。
なお、株主優待制度の内容および詳細については、本スライドおよび開示資料をご覧ください。


総括

当社の2024年12月期 第3四半期の決算は、引き続き「堅調」だったと言えます。
第1四半期の3月には東証グロース市場に新規上場したことで取引や事業の可能性が広がり、第2四半期には業務提携を開始しました。今期においては、これらの新たな可能性や取り組みが着実に進捗し、その展開のひとつとして子会社の設立を決定しました。
成長拡大に向けた本社移転や支店開設による一時的な費用増加の影響はあったものの、業績も堅調に推移いたしました。
引き続き情報戦略テクノロジーの動きにご注目ください。

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