【情報戦略テクノロジー】2024年12月期2四半期(中間期)決算情報
当社は、2024年8月13日に、2024年12月期2四半期(中間期)の決算発表を行っております。
本記事では同日に開示している決算補足説明資料の主要な事項の解説を行いたいと思います。
(ご参考)
■2024年12月期 第2四半期決算短信[日本基準](非連結)
■2024年12月期 第2四半期決算補足説明資料
■2024年12月期 第2四半期決算説明資料(スマホ向けサマリ版)
■2024年12月期 半期報告書
なお、「2024年12月期 第2四半期決算説明資料(スマホ向けサマリ版)」は今回から作成をしております。
会社概要
会社情報
まず最初にご説明するのは「会社情報」です。
当社の従業員は、第2四半期末時点で321名と、第1四半期末時点の283名から38名増となっております。
これは主に、4月に新卒社員が33名入社しているためです。
当社のビジネスモデル
次に当社のビジネスモデルをご説明します。
当社は、「大企業向けDX内製支援サービス」を行っております。
大企業から直接案件を受注する元請企業で、これだけ多くのエンジニアを直接雇用しているのが当社の特長となります。
当社の強み:多くの大企業に対する実績
当社の強みであり特長となっているのは、当社の主たる取引先が大企業であることです。
当第2四半期においても、新たに5社の新規取引先を開拓しており、主な取引先としてはキリンホールディング株式会社様と東急株式会社様が挙げられます。
当社は、既存の取引先との取引拡充はもちろん、新規の取引先の開拓にも取り込むことで業容を拡大してまいりました。
第2四半期(中間期)決算情報
以上を踏まえ、当社の第2四半期(中間期)の決算情報をご説明いたします。
エグゼクティブサマリー
まず業績ですが、売上高 2,819百万円、営業利益 216百万円と、2024年3月28日に公表している「東京証券取引所グロース市場への上場に伴う
当社決算情報等のお知らせ」に対しても概ね計画通り推移しております。
事業における主な取り組みとしては、2020年1月にITエンジニア・クリエイター向けのコンセプト賃貸住宅を展開している株式会社CEspaceと資本業務提携を締結しましたが、2024年5月に当社が強みを持つ中核事業により専念するため資本業務提携を解消しました。他にも、2024年6月には大手企業向けに生成AIを用いたサービスを展開するなど、事業の選択と集中、そしてサービスの拡充には継続的に取り組んでまいりました。
会社としての主な取り組みとしては、4月に新卒社員が33名入社し、そのうち28名がエンジニア職として6月から配属されています。このような人員増に備え、5月には同じ東京都渋谷区内に本社の移転を決議しております。そして8月には新たな拠点の開設を決議、10月には九州支店が事業を始める予定です。
業績の概況
次に業績の概況となります。
当社のビジネスモデルはストック型(累積型)のため、期末に向けて売上は拡大傾向にあります。
売上高は、第1四半期は1,375百万円だったものが、第2四半期は1,443百万円と増加し、累計では2,819百万円となりました。
これは予算をやや上回っており、通期業績予想に対しても進捗率 48.5%と堅調に推移しています。
営業利益は、第1四半期は126百万円だったものが、第2四半期は89百万円となっており、累計では216百万円となりました。
販管費等は抑制できていますが、4月に33名の新卒社員が入社するなどもあり、営業利益率はやや下がっておりますが営業利益は予算を上回っており、通期業績予想に対しても進捗率 51.5%となっています。
収益構造の内訳
売上高 2,819百万円のうち、売上原価となる労務費(社員エンジニア・パートナーエンジニアの人件費)が 1,983百万円となっており、売上高の伸長にあわせて発生するものが多くを占めます。
第2四半期の特徴としては、4月に入社した新卒社員の人件費が配属前の4月から5月は販管費として計上され、6月以降はエンジニアとして配属された要員については売上原価として計上されるようになります。
こうした人件費の販管費と原価の移動などは、丁寧な説明が必要だと思いますので今後もIR資料や説明会では丁寧に行っていきたいと思います。
売上高・営業利益の推移
こちらでは直近5期の業績の推移と、今期の現在の進捗率を示しています。
当社の主たる事業は「大手企業向けDX内製支援サービス」ですが、特長としては高い継続率があげられます。
このため取引先企業数はストック型(累積型)になり、時間の経過と共に拡大傾向となります。
今期も進捗率は第2四半期末時点で売上高が48.5%、営業利益が51.5%と堅調に推移しています。
エンジニア数の推移
当社の重要な経営指標としては、「エンジニア数」が挙げられます。
ここでは当社のエンジニアの人数を記載していますが、こちらも堅調に推移しております。
新卒社員のエンジニアの現場配属も始まっていますが、充分に稼働するまでは時間がかかりますが、その間はパートナーエンジニアで充足します。
これは中途採用のエンジニアにおいても同様で、社員エンジニアが不足した場合にはパートナーエンジニアを起用することができるのがエンジニアのプラットフォームを運営する当社の強みとなっています。
新たな取り組み:生成AIを用いたサービス
2024年6月、当社は株式会社ヘッドウォータース(東証グロース・4011)と共同で、大手企業向けに生成AIを用いたサービスを展開することを発表しています。
生成AIを用いたサービスについては、当社のIR noteでも「情報戦略テクノロジーの「生成AI」への取り組み」として発表しております。
今後も生成AIに限らず、当社の主たる顧客である大手企業に求められるサービスや技術を持つ企業とは提携するなどし、当社のサービスの拡充に努めてまいります。
本社移転と拠点展開の実施
エンジニアの増員、サービスに拡充に伴い、当社は本社を移転いたします。
当社は現在2か所のオフィスで稼働しており、これを集約することで業務の効率性や生産性が高まるものと思っております。
また、この本社移転により今後の営業活動や採用活動においても効果があるものと考えております。
本社移転は、上場時の新規上場申請のための有価証券報告書(Ⅰの部)にも記載しているものです。
総括
当社の2024年12月期 第2四半期(中間期)の決算は、「堅調」だったと言えます。
第1四半期の3月には東証グロース市場に新規上場したことで取引や事業の可能性が広がっていることは、第2四半期に行った業務提携や新規取引の開始などに繋がっていることで手応えを感じております。
反面、新規上場による上場費用の発生や管理コストの増加といったこともありますが、これらについては吸収し、業績も堅調に推移することができました。
引き続き情報戦略テクノロジーの動きにご注目ください。