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自己紹介noteを始めた理由

自己紹介

私は生まれ育った西尾市で夫の経営する工務店で建築士としてお客様と家造りをする仕事をしています。
工務店女子の石原智葉(ともよ)と読みます。

https://www.facebook.com/tomoyo.ishihara

「工務店」なんとなく聞いた事がある方がほとんどだと思います。みなさんがお家を建てようと考えたとき、その工事を請負うお仕事です。
気にして町で車を走らせて見てみると、町に一軒づつぐらい○○工務店という看板を見ませんか?実は町の人の暮らしにも身近な存在ではないかと感じています。
私たちの仕事範囲は西尾市を中心に、車での移動時間1時間以内を目安にしていますが、町の工務店には地域への密着型が多く、工務店は町のかかりつけ医のような存在であるべきだという考えが根本にある思います。

実は、私が工務店で働くようになったきっかけは、夫が生まれ育った西尾市で工務店を経営をしていたからです。当時はスタッフもいなかったので夫(現:社長)が一人で打ち合わせから設計・工事監理までしていたのを見ていたので手伝いしましょうというぐらいの気持ちでした。家を建てるご相談者の方には家族やご夫婦が多いため、私も打ち合わせに同席し助言を求められることもあり、プランの相談やインテリアの相談など私のできる仕事が増えて行きました。徐々に経験も積むことができました。

そんな私でしたが、ご相談を受け色々とご提案をしているうちに、建築の深い知識を得るため「建築士の資格」を得たい(得るべき?)と思いました。真面目なんです。その前にとっていたインテリアコーディネーターの資格勉強をしているときに「資格取得」は責任はもとより知識を得ることで広がる可能性を感じていたからです。その資格は、私にさまざまな経験や知識、人脈をもたらしてくれましたし、もちろんお客様に一番プラスになることだとわかりました。
とはいえ、専門の学校を出ていない私にとって資格取得は簡単なものではありません。二級建築士資格取得は実務経験7年が必要であり、そこから一級建築士取得は5年の実務経験が必要なので、思えば13年の年月を費やし現在の私がいます。
木造の規模の小さな住宅建築がメインですので二級建築士資格でも十分かと考えたときはありますが、学んでいるうちに出会った素晴らしい建築や、人々との出会いが私にその熱意を与えてくれたと思います。
私の周りにいる人々はみな、建築を愛し、クライアントのためになにが良い建築かを悩み、日々設計・施工に携わっていて、私にとってとてもよい刺激であり、モチベーションでもあります。

伝えたいこと

ところが、日々建築に携わっていて、接するお客様である「施主」の多くに、大切な知識が不足したまま家づくりを始めてしまっている方がいるのではないか、と思うようになってきたのです。

「家づくり」人生において大きなイベントです。金額も膨大です。お金だけではなくさらに、そこに住む大切な人々にとって「家」とはとても大きく影響を与えることはわかりますよね。
雨、風、暑さ、寒さをしのぎ身を守る器。目に見える景色、手で触る感触、におい、音。その影響に対して、あまり考えなくなっているのではないか?考えないのではなく、何をどう考えたらよいのか分からなくなってしまっているのか?はたまた考えないように仕向けられているのか?とまで思えてくるほどに、沢山のひとが家造りをしようと思い立った時にまず何をすべきか迷って動けない。
もしくは、違った方向に動いてしまう。
そんなとき、工務店女子として私が伝えることで、少しでも迷う人を減らすことができるのではないか?

家づくりに正解はない

「家づくり」に求める一番大切な答えは、人それぞれ。それは個性であって、正解はない。でも、一つの正解があるとしたら、それは、好きな家にずっと住み暮らす、というものです。
私のいうずっとは、命のある限りという意味です。

家づくりに大切な3つのポイント

永く、ずっと快適に住むために必要な3つのポイントがあります。

①素材

②プラン

③メンテナンス

素材

日本人は古来より木や土、石などを使い家づくりしてきました。その実績は何千年でしょうか。現在では新しい技術もすすみ、それをうまく取り入れながらも、日本人が続けてきた家づくりを継承することで、永く住まうことのできる家づくりが必要だと思います。
結局は、永く住めるというのは住まい手の意思であり、スクラップしたくなるような家ではなく、時を経て捨てたくないと思えるような家ならよい。

プラン

家は三回建てないと成功しない 諺みたいな言葉ありますね。この一番大きな弊害はプランだと考えます。第一段階で子供が生まれて目の離せない子育てが忙しい時期に家を建てれば、そこに焦点があっているため子供が成長し個室が必要になったときや自立したときに、生活とプランが一致せず不満がでます。リフォームや増築などされる方もいるかもしれません。
その後、年を重ねたとき終の棲家というような小さな家がよくなる。大きな家は手入れも大変だし、ものも片付かない、いっそのこと建て替えようという話をよく耳にします。あの時は大きな家がよかったのよねーなんて、皆さん悩みは同じです。

メンテナンス

メンテナンスを気にされる方とても多いけれど、最終的にメンテナンスをどうしたらよいのかわからないものを選択されてる家をたくさん見ますね。ノーメンテ商品はこの世にはありませんよ。30年間ノーメンテって、30年後にどうするのかな?やっぱり家ごと壊すんじゃないかな。メンテナンスはできるものを選びましょうね。

環境問題やSDGs

建設関係者は真剣に取り組む必要があります。家づくりにはたくさんの廃棄物をだしますし、反面、SDGsの項目ではたくさん当てはまり貢献度の高い産業でもあります。家づくりをする施主は社会貢献できる可能性をたくさん秘めていますよ。家を作るときに、役目を終えた家をゴミにしないよう心がけたら、どれだけ地球環境に良いと思いますか?木造の分別できる木材だけでも産廃にならないように使用すれば、樹木たちは最後まで人の役にたってその役目を終えることができます。工務店女子は未来の子供たち、未来の人々に負荷を与えないようにしたいと願っています。

特別なことじゃない

以上のことでも私が考えたことではなく、思いのある方々が言っていることでうちの社長もいつも言っていますが、大切なことを見失ってはいけないんです。情報がいっぱいあっても、道筋は一本しかない、基本的にはわかりやすい話なのです。家ってとてもシンプル。

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