家づくりにまつわるお金の話

今日はお金の話です。
家を建てるには、お金が必要だ。
でも・・・額が大きすぎてポカーンとなってしまていませんか?
お金の話って、どうしても人に聞きづらい。

家づくりを考えだし、夢を膨らませてみたところで
現実的な人は、すぐにお金のことが心配になる。

そして、実に8割の人が言う。「予算2500万円」
根拠はない。

色々なモノの値段が変わってきたこれまでの何十年か。
消費税ですら今や10%なのに、建築費用の予算2500万円。

予算を言うのは難しいですね。
2500万円には「どんな家にしたいのか」が全く言い表されていないからです。車だったら車両価格にオプションや保険を追加して計算できます。
家は車とは考え方が全く違うので、同じ高額の買い物でも車のように考えてしまっていると失敗します。
同じ車種で、ボディーが店舗ごとで違う素材で作られることもなければ、エンジンも各店舗オリジナルで違いますってこともない。

家の予算を決めるときは、ちゃんと向き合わないといけません。

家にちゃんとお金をかけることは、不安なことでも、後ろめたいことでもありませんし、ましてや工務店は暴利を得ようとはしていません。

どっちかっていったらHMのほうが、有名なタレントつかって莫大な広告費を払って、もったいないこと極まりない(笑)

それはさておき、原因「相談相手がいない」ことが問題なのです。

そして、割とみんな「人がいい」っていうのも問題と言えば問題。

銀行へ、住宅ローンの相談へ行けば「貯金がないと先々不安」と優しく諭し、自己資金を使わずに全額ローンにさせたりするでしょ。
で、みんな「そりゃそうだ」って、自己資金を銀行に残したまま借金をすることを選択する。銀行の利息は、ほぼ0%。銀行へ自己資金を貸している形だけど金利はつかない、のにも関わらず、借金には0.6%~の利子まで払って銀行に奉仕する仕組みになっています。

例えば、500万円自己資金にしようと考えていた人が、それいざという時の為に貯金しておいて、500万円利息0.6%で借りてるってことです。
35年ローンだったら54万円ぐらい銀行が儲かります。

そんな風に考えているひと、たくさんはいないと思います。

同じようにローンの仕方の相談に乗ってくれる、ライフプランナーさんとかも同じです。

そのライフプランナーさんが売ろうとしている商品がある場合は、そちらに有利な話の進め方をします。保険とか?

もちろん工務店は、家づくりに必要なお金をしっかり使ってほしいと思っていて、どの程度が適切かは、もう自分で判断するしかないわけです。

私は、家づくりに適切にかかる費用は、大幅に上下するものではないと思っています(めちゃくちゃお金かけたい場合は別です)
今、作っているお客様の家は、最上級品の集まりではないけれど、例えば自分が家を建てたとしたら、自分が死ぬまでは、愛着を持ってずっと快適に住めるぐらいの家が基準です。世の中的に見てもレベルは低くはありません。

そろそろ、予算というものが世間一般的に知られてもいいと思う頃です。

25~35坪ぐらいで、ひとつ家族が住めて、確かな素材と快適な暮らしをし、後のメンテナンス費用も抑えようと思ったら2500万は難しいと思います。

車の話に戻りますが、何坪○○万円という本体価格が決まっていないので、実際は建築は可能だと思いますが、本当に、自分が好きで50年,60年愛着を持って暮らせる家というと、少し想像に苦しむ気がします。

お金について、もう少し建設的に考えられるといいですね。








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