「たゆたえども沈まず」 原田マハ 書評

1800年代後半のフランスを舞台にした作品。

林忠正は日本の浮世絵を文化の中心であったパリで広めようと尽力し、ヨーロッパの日本ブームの一躍を担った。
流暢なフランス語を習得し、高い見識を持ちパリの富豪層にも一目置かれる存在となっていた。
しかし後年日本では、貴重な浮世絵を海外に流出させた国賊とも呼ばれるようになる。

ここから先は

229字

¥ 300

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?