【 学生必見👀 】 『 サッカーを仕事にする 』 までに ”ゆかサルさん” が歩んだ道のりをインタビューしてみました👀
ゆかサルさん 講演会について
『 12/5(月)20時〜22時 』に『吉野有香』さんをお呼びして開催される講演会
今回はゲストに『 吉野有香 (ゆかサル)』さんをお呼びして、『 サッカーを仕事にする 』という事について吉野さん自身のキャリアと共にお話ししていただきます。
今回のインタビューでは、吉野さん自身が『 どのようなキャリア 』を歩んできて、『 その時にどんなことを考えていたのか 』を簡単に紹介していただきました!
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◉早川
吉野さん、本日はよろしくお願いいたします!
改めて、吉野さんから自己紹介を頂いてもよろしいですか?
◎吉野
京都府京丹後市で「KYOTO TANGO QUEEENS」という女子サッカークラブの代表をしています、吉野有香です。
本日はよろしくお願いします!
どのようなキャリアを歩んできたのか?
◉早川
まず、選手としてどのようなキャリアを歩まれてきたのかお聞きしてもいいでしょうか?
◎吉野
私は、小学校1年生からサッカーを始めました。
小学校の頃は愛知県選抜に選ばれてそこでキャプテンをやっていて、中学校の時にナショナルトレセンでプレーさせていただいていました。
◉早川
(ナショトレ!?)
◎吉野
高校は女子サッカーの強豪校に進み、全国優勝を3年間で4回経験しました。
私はあまり試合に絡めていないけど、周りがなでしこやWEリーグに行くような選手ばかりで、それこそトップレベルの選手たちと3年間プレーできていましたね。
◉早川
なるほど。
本当に素晴らしい環境でプレーされてきたんですね。
◎吉野
そうですね。
そのような選手たちも多い中で、私もなでしこリーグに入りたいという想いがありました。
しかし、高校3年の10月に前十字靭帯を切ってしまったんですよね。
そんな中だったので試合を観てもらう機会があまりなかったんですけど、当時なでしこリーグ1部のスペランツァ大阪というチームに呼んでもらい、プロとしてのキャリアをスタートさせることができました。
さらに当時は、なでしこでサッカーをしながら関西大学にも通っていたため、結構忙しない毎日を送っていましたね笑
◉早川
プロとして活動しながら大学も行かれてたんですか!?
そもそもそのような動き方もできる感じだったんですね笑
◎吉野
そうなんですよ笑
しかし、大学3年生の終わり頃、怪我が多かった+実力不足でスペランツァ大阪から戦力外通告をされてしまいました。
そこですぐに近くのチームを探し、大学4年生時に、当時なでしこリーグ2部のバニーズ京都SCに入団しましたね。
そこから無事大学を卒業したのですが、卒業してからの2年間はバイトしたり、スポンサー企業さんで働いたりしていました。
ただここでもまた怪我が頻繁に起こり、手術も4回ほどしていたため24歳で引退を決意しました。
会社を立ち上げた経緯
◉早川
怪我という部分でたくさん苦労されたんですね。
そうなると、その引退後すぐにご自身で会社(株式会社ゆかサル)を設立されたのでしょうか?
◎吉野
いや、そんなすぐにという訳ではなかったですね。
それこそ、引退後もそのままスポンサー企業さんで働いていました。
が、半年で退社しましたね。笑
◉早川
半年ですか!?笑
なぜそんなにすぐ退社されたのか気になります!
◎吉野
性格上、シンプルに人の下で働けなかった。それだけです笑
ただ会社で働いている時に、「自分でお金を稼ぐって何なのか」を知りたくて、とにかくやってみようと思ったのがきっかけですかね。
◉早川
なるほど。
では、そこから起業をしようと考えた訳ですね?
◎吉野
その通りです。
辞めてすぐ、起業しようと決意しました。
ただ、まだ最初は「フリーランス(個人事業主)」として活動を始めたので、個人でイベントメインの1DAYサッカースクールとかやってましたね。
しかし当日はほとんど「無職」同然でした笑
◉早川
なるほど。
いわゆる無職の時、どのようなことを考えながら過ごしていましたか?
当時年齢が25〜26歳だと思うので、もし僕がその立場だったら周りとの比較をどうしてもしてしまうのかなと感じたのですが、、、
◎吉野
うーん、、、
とにかく『自分になにができるのか』を考えてましたね。
当時の私はサッカーしかしてきていないから、何もないと思っていました。
でも、逆に『いや待てよ、サッカーあるじゃん』と思ったんです笑
意外と一生懸命にサッカーをやってきて、じゃあこれをどうお金に変えるのかと無職の時は常に考えていましたね。
◉早川
自分を見つめ直したみたいな感じですか?
◎吉野
そうそう!
本当に『自分自身の深掘り』をたくさんしました。
多分なんだけど、私は人前に立つのとかは全然得意というか、緊張しない。スラスラ喋ることができるんですよ。
そういうのを掛け合わせることでできる職業って、例えばイベント業とかタレント活動とかラジオのパーソナリティとかじゃないですか。
ほんと色々やってましたね笑
◉早川
そうだったんですか!?
確かに、現在も頻繁にインスタライブとかやられていますもんね。
◎吉野
そうそう。
それらを通して、前に出ることのほうが楽だということが分かったんです。
自分の得意なことは何だろうと色々挑戦してみた時期でしたね。
◉早川
なるほど。
そういう意味では、ある意味「劣等感」などを感じていなかったということですか?
◎吉野
うーん。
高校の先輩とかが日本代表でW杯優勝してるのを見たりとかして、劣等感とかではないけれど、「あ〜、やっぱりすごいな」と感じることもありました。
でも、「それはそれ。私は私。」という感じで、身の回りにいた人たちの活躍している姿を見て「私もこっちの道で頑張らなきゃ!」とプラスに考えてました。
◉早川
仲間の活躍を嬉しく思うと同時に、ご自身の活動も更に頑張っていこうと思われていたんですね。
そんな中、無職からサッカー界で仕事をしようと思った時、業界に対してどのような印象がありましたか?
そもそもサッカー界に入っていこうと思った理由もあれば、併せてお聞きしたいです!
◎吉野
完全に、消去法でしたね。
今から5年前くらいって、サッカーについて話せる女性がいなかったじゃないですか。
今は日向坂46の影山優香さんとか増えてきましたよね。
ただ、当時はそのようなタレントがいなかったんですよ。
あと、サッカー界でビジネスをしている女性もいなかった。
しかも、若い子。
そこに目をつけて、上手くいけば生きていけるなと感じました。
◉早川
(お・・・?急に論理的になってきた・・・)
◎吉野
ただタレントで売ってもしょうがない。
だって顔なら橋本環奈ちゃんが一番可愛いんですもん笑
でもサッカー界において、トークができて、適当に面白くて(笑)、サッカーが分かってる私がどこで生き残っていけるのか考えたら、女子サッカータレントみたいな立ち位置。
加えて、サッカーをビジネスに展開できる女性。
そんな人あんまりいませんよね。
そのような、『いないところ』を突いていこうと思いました。
サッカー界だから、特殊な存在になれるなと思ったんです。
それだけ考えてやっていました。
◉早川
誰かの下で働けないという観点と、サッカーの中でできることを組み合わせた結果、今の吉野さんがあるということですね。
ただ、先ほどまでのお話だと『どのようにサッカー界で生きていくのか』がフォーカスされていましたが、そのような行動の背景には、そもそも吉野さんが持つ根本的な『想い』があったんですよね。
◎吉野
そうですね。
私は別にタレントになりたい訳ではなくて、このような活動の先に『女子サッカー界の発展が必ずある』と信じていた。
男性社会のサッカー界において、女子サッカーをもっと盛り上げていきたい。その一心で活動していました。
だからこそ、現在代表を務めている『KYOTO TANGO QUEEENS』を2年前に創り上げましたし、今も必死こいてクラブ運営してます笑
KYOTO TANGO QUEEENSという『愛されるクラブ』の在り方
◉早川
それこそ先日、KYOTO TANGO QUEENS(※以下、QUEENS)とヴィアティン三重の練習試合のVlogを見たんですけど、面白すぎて爆笑しました。笑
▲ ヴィアティン三重との練習試合のVlog
◎吉野
そうでしょ!!笑
面白いクラブなんですよね〜笑
◉早川
本当に、仰られていた『想い』を体現されたからこそ、今のクラブがあるんだなと感じました。
◎吉野
そう言ってもらえると嬉しいですね。
根本的に、私は私自身が楽しくないとやってられないんですよ。
あとは、『周りのみんなが楽しいかどうか』。そこが大事ですね。
◉早川
『周りのみんなが楽しいかどうか』。ですか?
◎吉野
そうです。
結局は、周りが『楽しい』と言ってくれればQUEENSの良い噂が広がって、勝手に『お金・人・選手・人材』が集まる。
だからこそみんなが幸せになることを徹底しなければいけないし、その仕組みを作ってる感じですかね。
◉早川
まさに、現在QUEENSに関わっている方々全員幸せそうなのが普段の吉野さんやQUEENSのSNSから伝わってきます!
本当に良いクラブですよねえ・・・
若い人たちに伝えたい事
◉早川
最後に、今までお話ししてくださった経験をしたからこそ、若い人たちに対して『今のうちに考えていてほしいこと』や、今現在吉野さんが『多くの若い人たちに感じること』をお聞きしたいです!
◎吉野
そうですね〜。
一番は、現代には情報が多いから「情報ばかり、知識ばかり」になるけど、やっぱり「やってみること」が一番早いし、一番「分かる」と思うんですよね。
だから、分かった気にならずに『素直にやってみる』ということがどの世代も大事かなって感じます。
◉早川
なるほど。
◎吉野
何歳になっても失敗なんてしていいんだけど、例えば結婚とかしたら一歩踏み出すのが怖くなりますよね?だって守るものができるから。
だから、今のうちにやってみたいことは全てやってみた方がいいと思いますね。
「失敗したら嫌だな」とか思ってる人多いと思うけど、別に良くね?と思ってます笑
◉早川
身に染みます。笑
みんな情報に惑わされてる感はありますよね。
◎吉野
そうなんですよね。
みんな「カッコつけすぎ」。
だからこそ1つ言いたいのは、『カッコ悪いから人は付いてくる』ということですかね。
◉早川
(カッコ悪いから人は付いてくる!?)
◎吉野
みんな、そういうことを全く分かっていないな〜なんて感じますね。
失敗してて人間味のある人のほうが人って付いてくるの分かります?
でも今の若い子たちはそれを「出さないようにする」人が多い印象です。
◉早川
完成されたカッコよさもあると思うけど、弱さも見せるからこそ輝いて見えるみたいな感じですか?
◎吉野
そうそう。
だから私は定期的に弱音を吐くようにしてるんです。
Twitterとかでよく見ると思いますけど笑
色々と考えながらSNSとかもやってるんですけど、それはまた別の機会で!笑
◉早川
最後の最後に気になるものをぶっ込んできましたね笑
『12月5日』に開催される『ISSUE講演会』が余計に楽しみになりました!
吉野さん、本日はありがとうございました!
◎吉野
ありがとうございましたー!
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ISSUEとは?
・フロントスタッフを目指している大学生・社会人
・Businessを学びたいサッカー指導者
このような想いを持つ方々が集まり、『CREATE III ~ Footballを創造し、己を創造し、仲間を創造する ~』をコンセプトに活動するプラットフォーム。
元J1サガン鳥栖でプロサッカー選手としてご活躍される「深谷圭佑氏」が監修となり、参加者同士で「“footballが持つ価値”を多角的な視点から捉え、サッカー界に新たな価値を創造できる人材」となるきっかけを得るコンテンツを提供します。