見出し画像

【投資】国民総株主 - 前澤友作氏の"カブアンド"、今日からスタート

本日(2024年11月20日)の日本経済新聞の1面広告に、前澤友作氏のカブアンドが掲載されていました。

日本経済新聞の広告より

今日はこれについて取り上げてみようと思います。


カブアンドとは?

カブアンドとは、運営会社である株式会社カブ&ピース社が提供するサービスの総称(という理解)。同社が提供する電力、ガス、モバイル通信、ネット回線、ウォーターサーバー、ふるさと納税のサービスを利用すると、それに応じて、ポイント還元ならぬ株を還元しちゃおうというものです。

その株は、議決権のある普通株式ではなく、議決権のない種類株というものですが、広告にもあるとおり、多くの国民に資本主義に参加してもらいたい、株主になってもらいたいという社長の前澤氏の「目指せ、国民総株主」という思いを形にしたもののようです。

前澤友作氏とは?

そもそも、前澤友作さんって誰?っていう人はこの世の中にはいないと思います(笑)オンラインZOZOTOWNの創業者。退任後は宇宙にも行ったし、お金配りもしたし、女優さんともお付き合いしてたし、という有名人ですね。ちなみに当方、ZOZOTOWNの運営会社、現在は株式会社ZOZOですがまだ株式会社スタートトゥデイだった頃、2011年頃だったでしょうか、その頃に投資をしており、だいぶ儲けさせていただきました。株価も6〜7倍くらいになったでしょうか。逆に早く売りすぎてしまい、その後の更なる株価の上昇、最終的には20倍くらいになっていたはずなのにそれを取り逃がしてしまった…という意味で、儲けたんだけど残念だった銘柄の1つです。

運営会社 - 株式会社カブ&ピース

このカブアンドというサービスを運営していくのが、株式会社カブ&ピースという会社。同社のHPによると、資本金は30億円、すでに42名の従業員がおり、またメンバーを見ても、経験豊富なメンバーばかりのようです。

資金集め、人集めに苦労する普通のスタートアップとはわけがちがいますね。ここは流石に社長のキャラ、資本力、これまで築き上げてきたものの格の違いでしょうかね。

当然ですが、怪しい会社ではなさそうです。

感想

今回、このカブアンドというサービスを提供し、その利用者に同社の株を提供、「国民総株主」を目指すということ自体は大賛成です。では自分がこのサービスを利用しますか?と問われたら、「まあすでにいろんな会社の株主にもなっているので、もうそんな細かい種類株は自分にとってはいらないかな」とは思います。すぐには飛びつかず、様子見。出遅れたことで、チャンスを逃しても別に惜しくはないという程度でしょうか。

でも、いくつか興味深いところはあります:

  • まずは前澤社長、同社の行動力。新しいサービス、仕組みを展開するにあたり、例えば本日の新聞1面広告、そして別のYouTubeによればTV CMも流されると。資本力があるからできることではありますが、「やれることはなんでもやる」という、姿勢。これはなんにしても学ばないといけないところかとは思います。

  • おそらくは今後、上場を目指すということなので、同社がどのように上場まで漕ぎ着けるのか、そこをウォッチしていくのは楽しそうだと思います。個人の株主数が増えるということは、逆に「素性的になってほしくない個人」も株主になってしまうリスクもあります。そういうのが今後ネックにならないか…それに対する対策も当然考えられているとは思いますが、そういうのを含めいろいろと見ていきたいですね。

  • 無事に上場を果たしたあとはどうなるのかな?このサービス(利用に応じて株式を付与する)自体、そもそも成り立たなくなるのでは?なんて思うんですが、それはその時に心配すればいい話ですかね。

  • このカブアンドというサービス、他の人(例えば自分の息子とか)にススメますか?と言われると、NOですかね。いまって、例えばNTT(9432)の株主になるのって、15,000円くらいからなれます。もちろん、金額の問題ではなく、それでも株主になってない人たちって、わざわざ証券会社に口座を開設して株を持とうなんて行動力、たぶんないんですよね。そういう人にも株を保有してもらおうというのがこのカブアンドだと思うんで、それ自体はいいと思うんですが、自分の周りの人から「これやったほうがいいの?」と聞かれたら、普通に「証券口座を開設してNTT(あるいはインデックスファンド)買え」って言うでしょうね。。。

いずれにしても、前澤氏のこの新しい挑戦については(宇宙に行くとかよりも断然)興味をもってウォッチしていきたいと思います。広告の右下、明石家さんまさんの「まあ、見守っといてあげるわ」という感じですかね(笑)

いいなと思ったら応援しよう!