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【投資】「資本活用」こそ日本の成長戦略 マネックス松本会長 - 日本経済新聞
当方以前のnoteでも書きましたが、投資している企業へのフレンドリーなエンゲージメント(対話)を通して、経営者に資本の効率的な活用を意識してもらい、株価の上昇に繋げるような働きかけを志向しています。最近流行りの"アクティビスト"よりはだいぶマイルドなアプローチです。
マイルドであっても株主たるもの、機関投資家だろうが個人投資家だろうが、誰もが「物言う株主」になるべきだと思ってます。こうした中で、今朝(2024年9月11日)の日経新聞に、マネックス証券の松本大会長のインタビュー記事が掲載されていましたので、備忘録として残しておきたいと思います。
なお当方、普段利用している証券会社はマネックス証券、また松本氏が主導して運用している「マネックス・アクティビスト・ファンド(通称"MAF"/"マフ")」へも勉強のために投資をしています。彼のファンというわけではないですが、いつも参考にさせてもらってます。
企業のガバナンス改革のドライバー
最も大きいのは経営者が世代交代しつつあることだ。これまでの経営層には強烈な成功体験があった。(中略)世の中が変わってバブルがはじけ、世界のビジネスの手法が変わっても、外の意見に耳を傾けなかった
世代交代して新しい経営層が誕生した。社会としての成功体験が少ない今の上場企業の経営者たちは経営の仕方だけでなく、株主還元や資本市場との向き合い方などを含めて外の意見に耳を傾けるようになった。それが今の日本を変えつつある最大のドライバーだと思う。世代交代は不可逆的な変化であり、日本株は中長期で右肩上がりの軌道に入った
"経営者の世代交代"は今後もキーワードかもしれません。
株主姿勢の変化
機関投資家も以前より意思表明するようになった。個人投資家ももちろんそうだ。リターンを求めるという点でお金の性格自体は変わらないが、口を持つようになった
"口を持つ"という表現はなかなか面白いです。要は発信する手段を持つようになった、あるいは発信てもいい・発信すべきという意識改革があったということかと解釈しています。今ではSNSを使って個人でのアクティビスト活動を積極的に発信している投資家もいて、彼らの活動が可視化されていくのは特に個人投資家にとっては参考になることが多いです。
アクティビストの要求の持続性
短期のリターンの連続によって長期リターンがあるかもしれないし、長期を分けると短期になるかもしれない。短期的な刺激と長期的なエンゲージメントが全部一緒くたになっているのが上場市場のダイナミズムだ。短期的な活動をする投資家は悪で、長期的な活動は善だというのは、上場資本市場の醍醐味から考えると間違っている。どちらも必要だと思う
自分が買いたいと思った時に、同時にその同じものを同じ価格で売りたいと持ってくれる投資家がいないと売買すら成立しなくなります。市場に参加している投資家が、それが短期志向であれ長期志向であれ、市場を成立させる重要なプレイヤーであると個人的には思います。
アクティビストとしてこうあるべきとか、短期志向の投資家はこうだとか、あまりステレオタイプに物を見ないようにすることが大事だなと。
3月末決算企業の株主総会ピークを終え、アクティビスト的な活動がメディアに掲載される数はちょっと減ってはいますが、いまはちょうど来年に向けての仕込みが行われている時期でしょうか。そういった意味で、引き続きその活動に注目していきたいと思います。