【投資】なぜNTT株(9432)が好きなのか?
前回の"9432 NTT: 「NTTの完全民営化議論」(日経新聞2023年7月26日)"の記事で、同株が自身の日本株ポートフォリオのコアポジションとして、この10年間の資産形成を牽引してくれたと述べました。
近いうちに、「ではなぜNTT株(9432)が好きなのか?」について議論できたらと思っていたのですが、ちょうどYahoo!ニュース(東洋経済Online)で自分が言いたかったことの多くがまとめられた記事を発見したので、自身への備忘録も含めここにシェアしたいと思います。
【前編】資産1.3億の投資家が生涯保有決めた銘柄 「バブルの象徴」だったあの銘柄も今では優良に
【後編】資産億超え投資家がNTTを永久保有する訳 12期連続の増配実績や、高い組織力が魅力だ
【前編】【後編】のポイントとしては;
筆者がNTT株を購入し始めたのは2009年頃。現在の株数をベースにした価格で38円程度。いま160円台なので約4倍に上昇。
2009年といえばリーマンショックの翌年。なかなかいいタイミングですよね。ただ僕が買い始めたのが2012年末、40円ちょっとのあたりなので、2009年から2012年までの約3年弱はあまり期待程の成果は出てなかった感じ。我慢して保有されていたんでしょうね。
NTTが投資に値すると考えた理由が、「配当利回りの高さ」「安定した配当」「指標的に割安だったこと」の3点を挙げています。
筆者も記事中に言及されてますが、配当に加えて積極的な自社株買いも行っています。自分が購入した時も「配当」+「自社株買い」の株主還元がトータルで年6%程度であり、1) 割安で、2) 株主還元姿勢も積極的、3) 通信インフラを担う主要企業でありたぶん潰れない、4) 時価総額も大きく流動性が高い(大きな金額を売買しやすい)という4つのポイントで購入を決めたように記憶してます。
筆者がいうとおり"NTTは「バブルの象徴」のような銘柄なのですが、当時はNTTで損した投資家がそこそこおり、失敗イメージが残っている人が多かったのも一因"ということで、実は将来性ある成長企業なのに、イメージが悪かった…というのも後押し材料でした。
現在もPERが11倍弱と、購入当時より4倍くらいに上昇しても、株価的には割高感もない。今後も通信インフラの中心プレイヤーとしてあり続ける。
なお最近ニュースになったNTTの完全民営化の議論。政府が30%超保有するNTT株を売却すれば、一時的に需給悪化懸念もあるかな…なんて思う。ただ過去の自社株買いも、政府から買い取ったりしてるし、例えばですが、NTTが政府保有分の時価約5兆円を借入等でファイナンスし、NTTが全部政府から買い取って、かつ消却してくれれば、むしろ株主的にはOKなのではないだろうか、なんて思う。それくらいの体力はあるんじゃないかと。まあどうなるかわかりませんが。
いずれにしても筆者同様、僕もNTT株(9432)は僕のポートフォリオの中心銘柄であり続けると思います。
なお記事でちょっとだけ残念なのは、【前編】の出だし部分、
の文章。大事な"複利"が"福利"に、そこが一番残念。そして配当金はそれを再投資しないとなかなか複利の効果も得られない(もちろん時価の増大も複利効果の恩恵を受けますが)。今回のNTT株の25分割の恩恵は、まさに配当を得られたらその配当金もまたNTT株に投資しやすくなったことです。今なら100株を1万7千円弱で買えますので。
そういった意味でも、使い勝手の良くなった銘柄かなって思います。
以上、NTT株を保有している人間のだいぶバイアスがかかった意見ですので、読者の方はご注意ください(笑)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?