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【投資】ニッソウ(1444)の投資先、安江工務店(1439)にTOB

株式会社ニッソウ(1444)は当方、極小時価総額枠でのメインの投資先です。現在時価総額30億円ちょっと。成長意欲の強い社長のもとで、時価総額10倍、東証プライムへの移行を目指しているグロース企業です。

積極的な買収戦略での事業拡大を目指していますが、その投資先の1つでニッソウが筆頭株主(20%)である愛知県地盤の安江工務店(1439)に対し、同じく愛知県地盤の総合住宅関連会社、サーラコーポレーション(2734)からTOB(株式公開買付け)がかかりました。


TOB(株式公開買付け)

TOB(株式公開買付け)とは、ある株式会社の株式の買付けを、「買付け期間・買取り株数・価格」を公告し、不特定多数の株主から株式市場外で株式等を買い集める制度のことです(Wikipedia)。英語でTake Over Bid、あるいはTender Offer Bid、略してTOBです。

今回はサーラコーポレーション(2734)が、前日の安江工務店(1439)の終値、1,515円に対し、なんと40%超のプレミアム、2,150円でのTOBとなりました。この結果、安江工務店(1439)は朝から値幅制限の上限で買いが集まり、現在はまだ寄ってない状況です。ちなみに私も「あわよくば…」と思い買い注文出してます(笑)

ニッソウ(1444)は筆頭株主

直近の情報によれば、ニッソウ(1444)は安江工務店(1439)の筆頭株主。282,000株、20.86%の保有比率です。
少しここで算数をしますと:

  • ニッソウがこのTOBに応募すれば、282,000株 x 2,150円/株で606百万円の価値が実現します。

  • なお直近のニッソウの有価証券報告書(2024年7月期)によれば、BSに計上されている関連会社株式は345百万円。

  • つまりTOBに応募すれば、今期261百万円の株式売却益が発生します。今期ニッソウの純利益予想は74百万円なので、株式売却益261百万円が合わさると335百万円、実に予想比4.5倍になります。

  • 売却しなかったとしても、時価総額30億円ちょっとの会社において、261百万円の価値上昇、約8〜9%分の価値です。

さてどうするか?

ニッソウ(1444)がどう出るか、これはまだわかりません。当方個人的には、先日の株主総会(上記リンクを添付)においても、社長の発言ぶりから投資先との連携はまだまだ時間がかかりそうだなという印象も持ちましたので、ここは素直にTOBに応じて、そこから得られた資金を次の投資に回してもらったほうがいいのかな、と思ったりしてます。

いずれにしても、ニッソウ(1444)にとっては、この安江工務店(1439)のTOBのニュースはプラス。少なくとも+10%弱くらいの時価総額へのインパクトはあると思ってます。

そんなわけで今朝は:

  • ダメ元で安江工務店(1439)に朝の寄り付きで成り行き買い注文→当然成立してませんが…来週以降も2,000円弱くらいまでは、あわよくばで注文続けてもいいかも?って思ってます。

  • ニッソウ(1444)の方は、まだそこまでこのニュースが反映されてないのか、前日比+1%強の上昇で止まっているので、朝から信用買いで拾っています。+10%程度の上昇がターゲットですかね。もともと現物株を結構保有しているので、これはあくまでも短期のお遊び枠です。

住宅・建設業界は資材価格の高騰、人手不足と、需要があるわりにはなかなか厳しい環境におかれている企業が多いように思います。またニッソウ(1444)や安江工務店(1439)のような時価総額が小さめの上場企業も多いですね。今後もTOBやM&Aなどを通して、再編・経営統合が進みそうな業界かなと思いますね。

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