![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/142346029/rectangle_large_type_2_f00489f1a73fbbb9d2af14589867c8d6.png?width=1200)
【投資】円高メリット銘柄を検討する
さて先日のnote("いまの資産配分・通貨配分を点検(2024年5月9日時点)")で、ニュージーランドの不動産を売却した資金の振り分け先の1つとして「円高で恩恵を受けそうな銘柄群」への関心について触れました。
それに関して具体的に検討してみました。
為替(ドル円)の見通しについて
円高で恩恵を受ける銘柄を検討するということは、当方は為替については今後円高に進行していくと想定しているからです。もちろん短期的にはまだまだ円安への圧力も強そうで、現時点での150円台後半の水準から更に160円に向けて円安が進行する展開もあるかもしれません。
ただ当方の長期的(3年〜5年程度)な投資ホライズンにおいては、為替(ドル円)変動は中長期的な日米2国間の金利差(特に短期金利差)に連動すると思っていますので、米国の利上げサイクルがほぼ終焉している現時点においては、これ以上の円安トレンドはないかな、という想定です。もちろん、いつ利下げになるのか?というのはわかりませんが…
円高メリット銘柄のリストアップ
じゃあ「円高メリット銘柄」をどうやって探すんだ?ということですが、基本的には原材料を輸入している企業や、円高になれば日本から海外への旅行が増えるということで旅行会社とかが頭に浮かびます。それを1つ1つ拾っていくのは面倒ですので、まずは簡単の「株探」のサイトの「円高メリット(円安デメリット)関連が株式テーマの銘柄一覧」をベースにしました。
銘柄の絞り込み
上記リストの53銘柄、そしてそれ以外でネットでググってみて2銘柄を追加、計55銘柄について以下のような検討シートをEXCELにて作成。毎度のことながら手入力の力技となりますが、時価総額やROE、PER、PBR等の基本情報を入力。
![](https://assets.st-note.com/img/1717055310691-fiCEbUgWQl.jpg?width=1200)
この中から、自分の好みに合わせて以下の観点でセルを色付け:
時価総額が小さいほど濃い緑でハイライト(時価総額1,000億円未満を選好)
ROEが高いほど濃い緑(基本ROE10%以上、また赤字企業は赤でハイライト)
PERやPBRが低いほど濃い緑(PERで10倍以下、PBRで1倍以下)
配当利回りが高いほど濃い緑(2%以上)
自己資本比率が高いほど濃い緑(50%以上)
EPSが増益見込みか減益見込みか、営業キャッシュフローがプラスか(両方プラスなら緑、EPS減益でも営業CFがプラスなら黄色)
そして上記の項目がハイライトされている数が多い企業順に優先度をつけ、銘柄の内容ももうちょっと見た上で以下の5銘柄に絞り込みました。
3895 ハビックス(パルプ・紙)不織布と衛生向け原紙の会社
3139 ラクト・ジャパン(卸売業)乳原料の独立系食品専門業者
3333 あさひ(小売業)大型自転車専門店の国内展開
9376 ユーラシア旅行社(サービス業)シニア層軸に添乗員同行の海外ツアーの企画販売
2782 セリア(小売業)100円ショップ2位。点数的には2698 キャンドゥのほうが良かったが、内容的にこちらのほうが良さそう
会社によっては為替リスクをヘッジしてたりする企業もあるので、円高になったからといってダイレクトに全てプラスに寄与するとも思えなさそうな銘柄もあったりします。ただそれでも「円高恩恵銘柄」だと市場から思われているということも大事。
目先すぐにはパフォーマンスに貢献してくれそうな気はしませんが、これらの銘柄を今後「円高恩恵枠」として徐々に購入、気長に持っていこうと思います。