【古代言語を解き明かす】全人類 『Chants of Sennaar』をやろう
主張が強めなタイトルになってしまいました。
ここ数日X(Twitter)に顔を出していなかったのですが、その理由がこれです。
全人類『Chants of Sennaar』をやろう
Chants of Sennaarという言語解読系謎解きアクションゲームにどハマリしてしまいました。
(フォロワーさんがXで呟いてくださっていて知りました!ありがとうございます!)
謎解き系のインディーズゲームは『オブラディン号の帰還』以来です。あれはおじさんの顔の判別がつかなくて苦戦した(本当に悲しいほど見分けがつかなかった)のでこれはどうかな?と思っていましたが、結果最高のゲームでした!覚えているうちに感想を書こうと思います。
まずはおすすめポイントをどうぞ。
未知の言語×謎解き
とある人々の言語を解読していきながら、ストーリーが進みます。
最初は相手が何を話しているのか何も分かりませんが、色々想像を巡らせながら解読していくことで理解できるようになっていくのが快感です。
素晴らしい世界観×優れたUI
全体を通して世界観が素晴らしいです。
場面ごとに固定のカメラワークがあり、時には主人公がかなり小さめに映って米粒みたいになることも(笑)そんな場面では美しい背景に圧倒されます。
UIも直感的なので操作に戸惑うことは少ないと思います。操作がマークで分かるようになっていて、どの動作ができるのかがパッと見で分かります。
最後に全てが繋がるストーリー
ストーリーも素晴らしく、終盤の全てがつながっていくフェーズは圧巻です。まとまりは良いですが考察の余地もあって、クリアした後は誰かと話したくなること請け合いです!
はい!おすすめポイントはこんな感じです!
まだプレイしてない人はぜひ。なんてったって体験版もありますのでまずはやってみてください!ね!
----ここからネタバレありの感想です---
ぜひプレイしてから読んでくださいね!
言語習得について
最初は謎な文字も、人に話しかけたり調べたりしていくうちに選択肢が狭まっていきます。
文法や文字の形、場面や文脈から予測してそれが当たったときの爽快感!なんといってもこれがめちゃくちゃ面白い!翻訳に成功した時、めちゃくちゃアドレナリンが出てるのを感じました(笑)
これ文字を集めようと思うとうろうろ動き回るし、隅まで調べないととなるので、本当によく出来てるな~と思います(何目線?)
言葉が分かると人々のことが分かるのも面白かった!兵士はみんな兵士だから役割に関する言葉しかないのかなとか、いや吟遊民すごい馬鹿にするじゃんとか(笑)
翻訳を通じて民族同士を繋げていくのは本当に楽しかったです。
1階 信徒と民たち
安置室で目覚めた主人公が最初に辿り着いたのは、からっからに乾いた雰囲気の石造りの街です。所々に噴水などもありなかなか整備されています。序盤では上階への扉は開かず、牧師もおらず、草は枯れて混乱を極めていますね。
割と最初の方のカードゲームでバリバリの階級社会を見せつけられます。兵士偉いのね…。でも兵士は上階への扉閉めて入るなって言ってるだけ(多分)でめちゃくちゃ虐げてる訳じゃなかったのでそこは良かった。
というか誰も牧師探しに行かないんかい…。結局牧師も「俺は上に行くぞーッ」って彷徨った挙げ句に死んでるし…。
牧師が上に行きたかったのは、上階が目的というより神に会うために上にいきたかったのかな?上/大いなるって言葉があったから漠然と上の方に神がいるみたいな?
信徒は3階の召使い達を受け入れたりしてるし、砦見学してるし、なんか3階にも行ってるし(!?)行動力が凄い。好奇心あって友好的でいいですね。
通訳後、錬金術師に薬作ってもらって喜んでるのは可愛かったです。
2階 兵士たち
砦です。すっごい生活感が無です(それはそう)。
追いかけられるの結構怖かった。ステルス要素意外とありますね。
兵士、すんごい規律正しくて武器ダメゾーンで武器持ってるだけで敵認定するけど、音楽が好きなのかわいい。鐘が鳴ったら我先にと走っていったので何事?!と思いましたがライブ開催されてました。
作業してる兵士たちは真面目に瓶と箱を運んでいますがどこへ持って行くのか…水路もあるけどどこに繋がってるのかは謎です。
そういえば砦に展望台ってなんとなくミスマッチだなと思ってたけど、錬金術師が作ってくれたのかもですね。
鐘は銅っぽかったし、システムも近代的だし、そういえばエレベーターも4階にあるもんな。3階への昇降機?もそうかも。兵士自体の文明レベルは回し車が動力のものと考えると、結構助けてもらってそうです。
宝物庫でいえばこの飾ってあるお面は3階の人々のなのかな。そうだとしたら前は交流してたんだな…っていうのの痕跡が見られて悲しくなりますね…。
特に下層の人々を悪魔扱いしてたのが本当に(泣) いつからそんな認識になっちゃったんだろう。
壁画を見ると戦士達は船でやってきて吟遊民と出会い、砦を作り、その後に悪魔が書いてあるから時系列としては信徒がやってくるのはその後?
入るときのギミックに付いてるモチーフ、天秤=錬金術師が大事にしてるもの、船=兵士が大事にしてるもの、楽器=吟遊民が大事にしてるもので、鍵はなんだろう…。
3階 吟遊民と召使いたち
明るい南国風の街です。
娯楽!って感じの階ですね。
階級がしっかりあって、召使いや兵士たちのことを「愚か者」と馬鹿にしています。でも愚かな吟遊民がモンスターに出会っちゃう話は本物ぽいのがつらい。そりゃ全然人が帰ってこなくなったら行くな!!!ってなる。兵士はどうして愚か者扱いなんだろう…労働者っぽいのは全部愚か者なのかな?モンスターをどうにかしてもらおうとして上階への道へ行かせたけど、そこまでたどり着けなかったから「愚か者」とか?
言語はこの階層が一番難しかった!
逐一紙に書いて考えてましたが、これが案外最後の方の翻訳で役に立ちました。文法は全然覚えてなかったので危なかった。
召使いたちが1階に移住した後の何もわからん状態の人々には笑いました。がんばれ…!
でも遊びに来る分にはいいところっぽくて、翻訳後は遊びに来た信徒たちを見かけます。
4階 錬金術師たち
なんかいきなり凄い文明発達してるな!?
電気付いてるし色々採掘してます。図書館と研究所があるのは錬金術師ならでは。でも時間になったら一斉に食堂に吸い込まれていくのは笑ってしまった。
そういえば2階では科学者って呼んでたけど自称は錬金術師なのが面白いですよね。そういう差異がちょっとずつありますね。
3階と4階の間にいたモンスターは元々人で、人間に戻そうとしてるらしいです。なので1体だけ?みたいですね。もっといるのかと思ってた。
そんで兵士はモンスター捕まえられます…つよい。え?そんなのに追いかけられてたの?
ちなみにロープウェーも通せる。すごい技術力です。
5階 住民たち
なんだかサイケデリックな空間です。大きいモニターがあるし、ここだけ文明が発展しまくっています。みんな機械に繋がれてて怖い。
4階で妖精が〜、と言っていたので身構えていましたが、住民は妖精ではなく人でした(笑) 椅子みたいなものに座って浮いてるからそう見えたのかも。
最初、孤独の民って5階の住民のことを言ってるのかと思ってたけど、あのAIの事っぽい?ですね。で、操作された人はみんな孤独の民になるみたいな。
塔を作ったのは5階の住民で、その後異国の人々がやってきたらしい。
主人公は5階の住民によって作られたとのことですがいったいどのタイミングで作られたのか…。
なんとなくの時系列を想像してみるとこんな感じ?
5階の住民たちが塔を作る
↓錬金術師と吟遊民の祖先が来る
↓錬金術に興味のない層が下層へ→吟遊民に
↓兵士たちが来て吟遊民に会い砦を作る
↓信徒と民が来る
-----5階住民と各階の住民がそれぞれの階層とやりとりがある状態-----
孤独の民(AI?)が5階の住人を操作し始める
↓各階層とのやりとりがなくなる
↓5階↔4階の扉が閉められる
↓研究していた錬金術師がモンスター化
↓4階↔3階の間の採掘場にモンスターが住み着く
↓採掘場は閉鎖される
↓上に行く者は愚か者という話が広まる
↓3階↔2階の行き来を吟遊民が禁止する
↓2階↔1階の扉を封鎖する
あと3階の階級差はいつできたんだろう…兵士たちが信徒の事を悪魔って言ってるのはなぜなのか…。
終盤について
各階層の通訳が終わり、いや〜仕事したな〜と意気揚々と頂上に向かおうとしたら突然の鬼ごっこです。怖いよ〜!
VR空間な訳ですがめちゃくちゃ怖い!追いかけてくるのが兵士やモンスターでやっぱり怖かったよね!?わかる〜(泣)と謎に共感(笑) そんな中で助けてくれるのが、序盤にかくれんぼした子どもです。思い返してみると主人公に向こうから話しかけてくれた人ってこの子くらい…?なので主人公の中で特別なのかもですね。
それはそうと、電撃ロボと主人公似すぎでは…。
脱出するとエンディング直前です。最後のみんなが集まってるシーン、本当よかったですね!!話し合うことの大切さが詰まってるゲームでした。
忘れた頃にもう一度やりたい!