【トビタテ】書類📄大公開SP!合格していた時の16期生が考えていたことが丸わかり
はじめに
どうも、こんにちは!トビタテ!16期の四元祐貴(よつもと ゆうき)です。STEAMコースですが、教育にアプローチするIT技術、AI技術をテーマに留学しています。今回は、トビタテ合格を掴み取った書類を大公開します!かなり遅くなってしまいましたが、参考にぜひどうぞ!
口頭での説明をYouTubeにあげています!ぜひご覧ください。
過去の海外経験(255)
私は今まで 10 カ国近くの国々を旅行で訪れ、「日本の当たり前は、海外の当たり前じゃない」と感じ、その違いに強く好奇心を持つようになりました。例えば、中学生の頃にはインドネシアやフィリピンで、文字も発音も異なる世界に飛び込み会話を実践するなど刺激を受けてきました。日本と海外では教育や食文化、言語が大きく違うことを体感し、現地の言語を勉強してから旅行に赴くほど異文化に強く関心を抱くようになりました。これらの海外経験で培った好奇心と主体的な意欲を、今度は留学計画の効果を最大限引き出すのに活用できると考えています。
留学計画タイトル(65)
北欧のシリコンバレー:フィンランドで、誰もが挫折せずに情報の教育を続けられる IT サービスを実現するための開発スキルを学ぶ!
目的、達成目標概要、実践経験を含め、意義も述べる(1000)
私の留学の目的は「北欧のシリコンバレー:フィンランドで、平等な IT 教育を実現するための開発スキルを学ぶ」です。高齢化が進む日本では世代ごとの IT 活用スキルの二極化は国際競争力の低下を招きます。これに対処すべく、例えば「9 割が挫折すると言われるプログラミングを学ぶハードルを下げられないか」と考えを巡らすなかで、情報と教育のあり方を同時に学びたいと志すようになりました。
自主的に開発スキルを身につけるためであれば、オンライン教材の利用、国内の教育機関に入ることも考えられますが、私が重視するのは「IT×教育」の掛け算です。つまり、それらの分野で高いスキルを持ち合わせる人々が、どのような教育環境と社会制度の下で生きているのかを、その環境に実際に身を置いて学ぶことが必要であると考えたので、留学という手段を取ることにしました。フィンランドや教育の水準、国民の IT 利活用能力もトップレベルの水準で両立しています。そんな国に関心を持つ学生が集まるヘルシンキ大学であれば「IT×教育」の掛け算の答えを見つけられるはずです。
私の最終的な達成目標は、人々がコンピュータやインターネットを年齢問わず均等に使いこなす能力と開発スキルを養えるサービスを開発できるようになることです。そのために行うことが 3 つあります。1 つ目のヘルシンキ大学では、派遣留学先で平等な教育や AI など IT に関する講義を取り、フィンランドの情報戦略や福祉政策、教育環境を日本にどう導入するべきかを探ります。2 つ目は AIESEC という非営利の学生団体での活動です。現在でも所属している学生団体のヘルシンキ大学の支部に所属し、フィンランドでの実践活動として現地の学生や教授を巻き込んだ企画や動画作成による広報をする予定です。企画の具体例として、過去にはインドネシアの大学とオンラインで企画づくりと動画作成による広報を行ったことがあり、30 名規模の異文化交流をするイベントを開催しました。こういった活動をフィンランドでも企画することで、学生たちを巻き込み、主体的な国際的活動に取り組む人々を増やせるという意義があります。3 つ目は、フィンランドの IT 企業でのインターンです。現地で実際に利用者を想定した製品の開発に協働することで、自身のプログラミング力のスキルアップに繋げ、ハードルを下げたプログラミング教育のためのサービスの開発をより有益なものにします。
申請予定の奨学金の詳細(200)
申請予定の給付型奨学金は、スカンジナビア・ニッポンササカワ財団による奨学金プログラムです。現在 2024 年 1 月では申請前段階です。助成対象期間は 2024 年 8 月中旬から 12月 31 日までの約 4 ヶ月間で留学期間の一部のみですが、審査を通過すれば奨学金を受け取りたいと考えています。授業料は所属の大学に収めるので、留学費用を生活費と滞在住居費を合わせて月に 12 万円前後とし、合計 50 万円の支援を申請予定です。
留学の成果及び測定方法(400)
北欧ならではの質の高い教育とプログラミングスキルを講義やインターンで培い、これらの成果をソフトウェアの作成とコンテストへの応募で測定しようと考えています。具体的には、9 割が挫折するといわれるプログラミングを学ぶ人を IT で支援するサービスを作り、「U-22 プログラミングコンテスト 2025」での発表を目指します。これは経済産業省や文部科学省などの省庁の後援を受け、沢山の企業様の協力の下、22 歳以下を対象に毎年開催されているコンテストで、作品のジャンルは問わないので IT と教育という複合的な分野に渡る私の目標に合った測定方法だと考えています。留学の効果の度合いは、どの審査まで通過できるかで測定します。2023 年度は事前審査を 32 作品が突破、一次審査は 16 作品が入選し最終審査まで進みました。便利さや社会的な需要をアピールするため、プレゼン発表ができる最終審査まで必ず進むことが目標です。
期待できる成果の活用(500)
将来的には、年齢を問わず均等に ICT サービスを活用する能力と開発スキルを養えるシステムの開発を目指しています。日本の未来に還元できることとして2つ挙げられます。1つ目は、先述のように情報教育を支援することです。2025 年から大学入学共通テスト科目に「情報」が追加されるなど情報教育は注力されていますが、一方日本の競争力の低下や情報教員不足、IT 人材の不足という問題があります。例えば、2019 年のみずほ情報総研のレポートによれば、2030 年には最大で 79 万人の IT 人材不足が予想されています。そこで、プログラミングなど情報の勉強で挫折せずに済む人を増やすことで、IT 人材やその教え手を増やし、日本の国際競争力の強化に貢献したいです。2つ目は、留学生としての経験を広めることです。留学前から留学後も継続的に SNS を通じて活動を広め、広報活動に尽力します。トビタテ生や同じ大学に通う学生たちを巻き込み、同様に国境を超えた活動に主体的に取り組む人間を増やすことができれば、社会に貢献できます。このように、情報教育の支援と熱意のある人間たちを増やすことで留学経験を今度は還元する側に回りたいと考えています。
留学計画の実現のための具体的な取り組み(500)
主に 3 つの機関との交渉が必要だと考えています。1 つ目は、受け入れ先となる大学のヘルシンキ大学、2 つ目はボランティア活動に近い非営利団体である AIESEC、3 つ目はインターン先となる企業です。まず、派遣留学先であるヘルシンキ大学とは交渉が成立しています。私の在学している同志社大学は交換留学の協定を結んでおり、語学力や大学の成績、面接の評価を経てヘルシンキ大学に合格しました。次に、AIESEC での学生団体活動についてです。これは世界 126 カ国以上の国に支部のある非営利組織であり、若者が異文化を経験する機会を創出しています。私の場合は今まで入学から 2 年間動画作成や広報、海外の大学生とオンラインで 30 人超えのワークショップ企画を主導するなど、活動を続けてきました。派遣留学先であるヘルシンキ大学にも支部があり、現在メールで留学のタイミングで入団したい旨を送っている段階です。最後に、インターン先となる企業です。ヘルシンキ大学から紹介されているインターン募集案件を探すサイト、学生団体の友人を通じて候補先を探している段階です。開発スキルを身につけるため粘り強く交渉し何としてもインターンを行います。
エヴァンジェリスト(500)活動
活動の方法として 2 つ考えています。1 つ目は、教育のあり方や異文化交流をするワークショップの企画です。フィンランド現地では学生の主体性が尊重される傾向にあるので、教授の方々と根気強く交流を図り、世界的に評価されている北欧の教育制度に精通する教授をゲストに呼びたいと計画しています。また、日本語を学んでいる学生に日本語を教える中でワークショップに誘ったり、学生団体の SNS 上でメンバーに呼びかけたりして参加者を増やしていきます。2 つ目は、幼少期より夢であった動画投稿サイトと SNS を駆使したエヴァンジェリストとしての活動です。留学開始前も終了後も、北欧現地での暮らしやIT 教育の必要性、実践活動の様子を動画を通して伝え、自分の殻を破って行動を起こす人を刺激して増やしたいです。また、学生団体 AIESEC には 3 万人を超える世界中のメンバーと交流をするための場が SNS に用意されており、自身の活動を沢山の学生に見てもらえるので、平等な教育という同じ社会課題に取り組む同世代の学生と繋がりを持ちやすいと考えています。これらが、世界中の仲間達と繋がる有意義なエヴァンジェリスト活動として私が精一杯できることです。
最後に、これらはあくまで一例です。私の各書類との説明の組み合わせ方や、面接審査での構成が合わさってできたものだと思うので、皆さんには皆さんなりの答えがあると思っています!受かる人は自力で考えて工夫できる人だと思うので、そのタイミングの「僕なりの作り方」として参考にする程度でお願いしますね〜。