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サラリーマンから市民への転身~一新塾30年の歩み

いよいよ来月、一新塾は30周年を迎えます。
「生活者主権の国づくりに挑む、啓発された市民を輩出する」との
創設者、大前研一氏の思いが起点でした。

これまで、国づくりも地域づくりも、社会創造に関わることは政治家や官僚の仕事であって、多くの国民にとっては、よそ事でした。

こうした状況を打開しようと、
「生活者である私たちが、国づくりのフロントに立とう!」と呼びかけ、普通のサラリーマンが市民に目覚めて、社会創造のプレイヤーになることを促しました。

左図の「中央集権社会」から右図の「生活者主権社会」へ。
「霞が関や永田町に権力が一極集中する中央集権」から、
私たち生活者が国づくりのフロントに立つ、新しい地域づくり国づくりに挑む啓発された市民の人材育成の場として、一新塾が誕生しました。

しかし、私たち普通の生活者が、普通のサラリーマンが、生活者主権の国づくりといっても、どうすればいいのか、まさに、ブラックボックスでした。

私たちが市民に目覚めればいい!
でも、「市民からの社会変革」といっても、前例がない。
何を、どうすればいいのか、見当がつかない。
みな、どうしたらいいか、わからない・・・。

官僚からは、国づくりは「サラリーマンが仕事帰りにやれるほど甘くない」と言われました。

考えていても、議論するだけでは、らちが明かないので、
とにかく実験してみよう!動けることは動いてみようということで、
「市民からの社会変革実験」が始まりました。

塾生一人ひとりが実験結果を持ち寄って、道を模索する、全員参加の学校づくりが始まりました。

どんな実験ができるのか、社会創造の先駆者の事例を学びながら、自分たちも自ら、自分たちでテーマを定めて、現場を決めて、仲間を募って、社会を変えるプロジェクトを立ち上げる動きが、続々と生まれてきました。

こうしたプロジェクト誕生の裏舞台では、それぞれの人生のギアチェンジがありました。

「敷かれたレールの人生」から「自らレールを敷く人生」への転換です。家と会社の往復だけだったサラリーマンが、自分の人生を自ら主導権をもって描いてゆくようになるのです。

まさに、市民になるとは、自らの人生の主導権を取り戻すこと。そして、その延長線上に、地域づくり、国づくりの主導権も取り戻すことになるのだと思います。

こうした、「自らレールを敷く人生」へギアチェンジする生き方が、続々と連鎖し、社会を変える市民プロジェクトが続々と誕生して行きました。

その一つ一つに立ち会わせていただく中で、
どうしたらギアチェンジが、無理なく、よりスムーズにできるのか、
それを後押しするメソッドが生まれ、その体系を講座でお伝えしています。

この講座でお伝えする知恵は、現場で、数々の先輩が、自らが市民として同目覚め、どう「敷かれたレールの人生」から「自らレールを敷く人生」への転換してきたのかの実践から紡ぎだされています。

そして、それそれが目指すゴールも、方法も、人それぞれなので、誰もが自分だからこその道を歩めるように、出口も広くなりました。

「政策提言」「社会起業」「市民プロジェクト」
なぜ、一新塾では、3つのコースがあるのかは、それぞれの自分だからこその志と自分軸を貫いていただくためです。

一新塾では、誰もが志を生きる生活者主権の国づくりに向けて、
自分自身の人生の必然、自らの志を何より尊重して、新しい国づくりに挑んでいただく道を探求いただいております。

今後もこの姿勢はしっかり貫いてゆく所存です。

2024年9月8日
かつて、一新塾に入塾し、サラリーマンから市民へ転身する生き方があることを知り、人生をギアチェンジした 森嶋伸夫


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