クセのあるカメラX-Pro3について使わないとわからないこと【Fujifilm】
Fujifilm X-Pro3を2020年1月に購入しました。
その時期は大学2年の終わりにあたります。
もう4年も使いました。
なんとも特徴的で調べれば調べるほどクセものということがわかると思います。
ノートにその真価について残しておこうと思います。
X-Pro3について
富士フイルムのカメラは、オールドライクなデザインや、フィルムシミュレーションで有名です。
レンジファインダーカメラであるということ。
X-Pro3は数あるXシリーズのカメラの中でも、”レンジファインンダーカメラ”であるという点で特殊です。
カメラに、画像を得るレンズとは別に小窓がついているカメラのことです。
ライカが有名なレンジファインダーカメラでしょう。
小窓の中ではレンズの焦点距離に応じた四角形の枠が表示され、その範囲で写真が撮れます。
レフ機や通常のミラーレス機、は撮れるものが見える点で、「なにが見えてなにが見えていないのか」が分かりやすく写真機としては使いやすい場面が多いです。
しかしスナップや、写真を学ぶという面ではレンジファインダーはとても良い選択だと思うのです。なにがいいのかは別記事に書きましょうか。とてもこの章では収まらない。
端的にいえば、視界が広いから良い構図を探せる。
画面に入ってくる存在に気づける。
自分の目の距離感覚を鍛えられる。
そういったところでしょうか。
レンジファインダー、それだけじゃない。
X-Pro3にはレンジファインダーだけでなく、EVFも搭載され、レンジファインダーとの切り替えをレバー一つで行えます。
EVFは、いわゆる最近のミラーレスカメラと同じく、ファインダー内に小さな液晶画面を搭載しレンズからの得た画像をそのまま映し出すファインダー方式。
望遠レンズや至近距離の撮影、マニュアルフォーカス時のピーキング・拡大、暗い場所やスタジオ撮影などで力を発揮します。
またレンジファインダーのモードでも、中に小窓を表示するといった機能すら存在しており。なんでもできてしまいます。
つまり、スペック上ではあまり使う場所を限定しない「器用なカメラ」ということです。
それにフジのレンズが装着できる。
間違いない描写性能…
「これは、買うしかない…」
富士フイルムのデジカメなんかなにもわからなかった当時、そう呟いてました。
このカメラにできないこと…
使う場面だけで言えばかなり難しい場面もあります。
例えばAF速度といった面ではCanon/SONYにはもちろん何もかにも負けます。
ただ普通に歩いてる人に合わせるとか普通のAFは普通に合います。てか、合わせられます。
では、
スナップを撮る人間に爆速のAUTO Focusが必要か。
いやいや下手したら一部の人間はマニュアルレンズの方が良いとか言いはじめますよ。
歩いている人に合わせる程度のフォーカスがあれば良いのです。マニュアルオンリーでないだけすごく便利だと思いました。
必要な人は、必要な機材(もの)をつかう。
それだけなのです。
Hidden LCDとかいう曲者
画面?撮ってるとき絶対に見ますか?
画面が見えないという選択肢
皆様はフィルムカメラというものに触れたことがありますでしょうか?
わたしは、普段から使います。
デジタルカメラとは違いすぐに撮った写真を見ることができず、撮ったフィルムを現像し、ルーペで見たり、スキャンやエンラージすることでやっと目に見えるアナログな機械です。
このX-Pro3とかいうカメラ、感覚としてはかなり近いものになります。
撮った直後は見ないという選択肢ができる。
画面を見て撮らないと言う選択肢がある。
フィルムカメラと似た体験になります。
そうこのカメラの真の価値は、撮影体験にある。
もっと言えば、写真を通じて経験する体験にあります。
大事なのは“選択肢がある”と言うことです。
ちなみにcriticalなことを言えば、
このディスプレイあまりにも開閉回数を重ねるとコネクタ部分が弱く壊れます。(筆者も一度壊れヨドバシカメラの保証にお世話になっています。)
わかったこと“撮影体験”
あなたは
写真を通して
何を経験しましたか?
「写真の撮影体験」と一言で言ってもさまざまな要素に、分けられます。
表現方法と道具
その中でわたしはスナップと呼ばれるものが好きです。
かといってスナップを撮るためだけに歩くということは少ないです。
わたしにとってストリートスナップは“見る”・“観察する”に近いもので、考えて1から作るものではないと思います。ただ時間流れを傍観することに近いのです。
ストリートスナップにおいて、町ゆく人や動物、動く光様々に変化していくものを捉える際にこのレンジファインダーは役立ちます。
カメラは道具であっていいカメラがあったからと言って、「いい写真」が取れるわけではありません
“撮る”を邪魔しないカメラ
ひとは画面があるとつい見てしまいます。
何が撮れたかをディスプレイで確認するといった「写真だけにとらわれる時間」は現像の時にする。
その行為こそがスナップ写真の髄であるとわたしは思います。
撮るときは撮る。
何に出会ったか、自分の体験した風景、観察したものは何か。それをどうフレームに収めて撮るかにこだわる。
とにかく“撮ること”に集中する。そのためにこのディスプレイの形になっているのです。
最後に
完璧なカメラなんて…ない。たぶん。
完璧なカメラは存在するでしょうか?
わたしには…今のところないです…
が、このカメラの持つ特徴はかなり面白いものであると思います。
不思議な終わり方になりましたが、このカメラについて少しは伝わりましたでしょうか…
カメラによってできること、選択肢の幅は決まっています。このカメラのできることがぱっと見では伝わらないなと思いこの記事を書きました。
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