なんて素晴らしい制度なのか!
公的年金制度は「保険制度」である・・
「年金が好き」と言いつつ、
社労士資格を取得した後、得意げに「年金が好き」「年金に関わっている」
それは少しの手続きと制度の外枠だけを知っているに過ぎないこと
企業年金制度改革の中で、学ばせて頂いた事は以前も書きました
そして、この出会いも私にとりましては・・とても大きなものでした
「ちょっと気になる社会保障 知識補給 増補版」 権丈善一(著)
慶應大学教授の権丈先生のご著書を拝読し、衝撃を受けました
その後、社労士会の研修で権丈先生の講演を拝聴する機会に恵まれました
5時間ほどだったかと思いますが、真正面のS席で講義を受けました
必死な思いでしたが、お恥ずかしい事に・・すぐには理解できない事も多く
それでも先生のご著書を理解できないまま、読み漁っていました
その中で次のお話に釘付けになりました
「親が年金を得ていたために、親の生活費をさほど心配しなくてもすんでいました(笑)。親が無年金だったら子どもはちょっと辛いかも知れません。ということは、別の角度から見れば、私の親の扶養を私以外の多くの人たちが協力してくれていたことにもなります。それが公的年金というものなのだろう思います」「再分配政策の政治経済学Ⅶ」権丈善一(著)より
この一文に釘付けになりました。
お聞きになっている方も多いと思いますが、日本の公的年金制度は「賦課方式」というものです。簡単に言いますと「年金を受給しない世代が納めた保険料が、その時の年金支給の財源となっている」という事です。よく使われる表現としては「現役世代から年金受給世代への仕送り」とイメージです。
権丈先生のお話こそ「現役世代から年金受給世代への仕送り」を表しているものと言えます。そして、この仕組みは保険なのです。(この考え方に対するものが積立方式の貯蓄だと言えます)
保険ってなんだろう:このサイトには以下のような記述があります。
「万人は一人のために、一人は万人のために」という相互扶助のシステムのもとで人々のリスクを軽減すること。これが保険制度のあらましであり、社会的な役割なのです。
公的年金は「相互扶助」なのだから:そしてこちらのサイトには、まさしく「公的年金は相互扶助」なのだからとあります。
そうなんです。公的年金は「保険」なのです。
何歳まで生きるのか分からないリスク。生きている限り必要となるお金を保険給付してくれている公的な老齢年金制度。その財源は全国の名も知らない若い世代が納めてくれる保険料なのです。
「公的年金制度」とは何と素晴らしい制度か!!(続く)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?