自分を何かに喩えるとしたら?
こういう話、よくあります。
私には経験ありませんが、企業の採用面接などでのやり取りで、「あなたを何かに喩えるとしたら何ですか?」という問いがあるというのは、よく見聞きします。
先日、ひょんなことからそんな話になり、自分にも同じような質問がされたら、どのように答えるのかを考えてみました。そしたら、こんな答えになるだろうと思いました。
仏像の顔というのは、みる人によって、全然違うと思うのです。
この大仏さんの表情、どうみえるでしょう?
いろいろな見え方があると思います。まさにそんな感じです。
普段、何も考えていないおバカちゃんには、「あいつ何も考えてないだろ、おバカだな」とみえますし、思慮深い人には、「あいつすごく何か考えてるな」というふうに映るのではないでしょうか。
要するに仏像は、見る人自身の姿を投影しているということです。
神社などには、ご神鏡があったりします。お参りする人自身の姿を映すわけですが、まさにあの鏡のようなものなわけです。
もう少し、掘り下げて説明してみます。
私自身、「私は、●●な人間だぁ!」などとアピールしたいとは思っていません。「何かに喩えて」と言われてしまうと、うまくアピールしなければという考えが働くかもしれませんが、一切、そういうのは抜きで考えたいのです。
私は、私のことを評価してくれる・認めてくれる人には、その認めてくれているところを活かして、きっとその人のために、いろいろとお役に立つことができます。
そして同時に、それを見出してくれる人は、シンプルに凄い!と思うのです。
自分のいいところを見つけてくれて、それを評価してくれるって、結構、凄いことです。
そして、自分をそう評価してくれるのなら、その評価してくれるところを使って、その人のお役にも立てます。そうすると、さらにそれを評価してもらえます。
こうすることで、その人と私の間では、「凄い」が循環するわけです。とてもよい循環が生まれます。
しかしその逆は、その逆なので、あまりお役に立つことはできません。お役に立つこともできないので、あまりお話することもありませんし、気持ちいいわけでもないので、お傍にいることもないと思うのです。
そうすると、循環するものは何も生まれません。何だか寂しい気もしますが、それはそれでいいと思っています。そういう人とは、とるべき距離が生まれるので、かえって都合がいいことにもなります。
変に「アピール」してしまって、無理にそこに留まってしまうと厄介です。
評価もしてくれない相手を前に、無理して一所懸命することになるので、結果が出ません。もちろんますます評価はしてもらえません。そうなれば、私自身が嫌な思いをします。
相手も、そんな結果が出ない私をみて、いら立つでしょうし、一言も言いたくなるでしょうし、同じように嫌な思いをします。
それが循環してしまうと、文字通りの「悪循環」が始まってしまうでしょう。それに比べたら、距離をとって、循環するものが何もない方がマシです。
※今、職場で大変な思いをしている人たちは、このパターンが多いように思います。
そちらはそちら、こちらはこちらの方が、お互いのためでもあります。
私の評価やアピールポイントなるものは、私と接するその人が決めてくれたらいい。いろいろな側面があるので、どこを見るかはあなたの腕次第ってな感じです。
ただ実際、こんな学生がいたら嫌ですかね(笑)。
けど、真面目な話、それくらいの心持ちでいると、他人の目を気にしなくて済むようになります。ハッキリ言って、かなり楽です。
「私がどうみえるかは、貴方次第。私の見え方は、貴方自身がどういう人間かを表している。ただそれだけのこと」くらいの感覚です。
ただし、この心持ちで生きていくためには、ひとつだけ抑えておかなければならない、重要なポイントがあると思っています。それはまず、自分自身を認めることです。自分が自分を一番認めているから、他者の目や評価が気にならなくなるというカラクリです。
当然、自分自身を認めるための努力は怠れません。
自分ができることは目一杯やっていて、誰に何と言われようとも、自分が受けた生(せい)を可能な限り活かしている、努力していると思えるかどうかがポイントになります。それくらい、自分なりに精一杯生きている必要はあると思います。
人間、一人一人が宇宙神と思うくらいですから、自分が「神」として、目一杯生きるくらいは、当たり前といえば当たり前です。
あ、ちなみに「自分自身を認めるための努力」なんてものは、そんなに大したものでもないと思います。眉間にしわ寄せて、歯を食いしばって、死に物狂いで頑張るぅぅぅ、みたいなものではないはずです。
単純に「お天道様に恥じない生き方」みたいなもんです、きっと・・・。人の道に外れぬところで、人生楽しく♪くらいじゃないでしょうかね。
そんな感じでいきましょう。
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