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とりあえず「点」な感じの狂犬病
ウクライナの避難民に関連して、ペットの扱いが問題になっているようです。
通常、証明書がない場合は最長180日間、動物検疫所で隔離される。隔離期間中、飼い主は管理費を支払い、検疫所に通うなどしてペットを世話しなければならない。政府は既定ルールを適用すれば避難民の負担が大きいと判断。ペットの健康状態を検疫所に週1回報告することなどを条件に、隔離なしで滞在先や支援者宅に連れて行けるようにする。
「犬の検疫、特例で隔離免除 ウクライナ避難民に―政府」
2022年4月18日より引用
日本に入国した避難民は、ペットと一緒にいられるように特別な計らいをしてあげるそうです。
( ;∀;)イイハナシダナー
うーん・・・?そうなのかな?この特例措置については、狂犬病に関する問題を指摘する意見があります。
狂犬病はとても怖い病気です。発症すれば、100%に近い致死率となっています。
発病したら基本的に致死率は100%という恐ろしい病気です。WHOの推計では年間約5万5千人の人が狂犬病で亡くなっています。
「狂犬病とはどんな病気?致死率ほぼ100%のその症状」
2015年5月7日より引用
そんな恐ろしい病気が、日本に持ち込まれるようなことになったら、たまったものではありません。日本に住む私たちからしたら、大変心配な出来事です。
こうした心配に対して、専門家は大丈夫だと言っているそうです。
「健康な状態で、かつ、抗体検査で抗体が確認できれば、ワクチンを確実に打っていることになります。狂犬病は致死的な病気なので、自然に抗体を持っていることはありません。発症した後、抗体が上がることがありますが、その犬は神経症状が出ており、すぐにわかるでしょう。新型コロナと違い、ワクチンにより免疫を獲得したにもかかわらず感染していることはありません。農水省のいまの対応であれば、狂犬病の感染が広がるリスクは限りなくゼロに近い」
「ウクライナ避難民のペット特例に狂犬病が心配? 「リスクはゼロに近い」人獣共通感染症学の大学教授」
2022年4月20日より引用
いろいろなことを経験しているうちに、最近では、「専門家」というものの意味もだいぶ変わってしまったように思います。
したがって、専門家が「狂犬病の感染が広がるリスクは限りなくゼロに近い」と言っているからといって、なかなか「はい、そうですか」とはなりにくい現状があります。
厚労省のHPでは、狂犬病について、以下のような記述があります。
Q12 狂犬病に感染してから発症するまで、どのくらいの期間がありますか。
A12 狂犬病は感染してから発症するまでの期間(潜伏期)が一般に1ヶ月から3ヶ月、長い場合には感染してから1年から2年後に発症した事例もあります。なお、発症前に感染の有無を診断することが出来ません。
「狂犬病に関するQ&Aについて」より引用
狂犬病の場合、感染していたとしても、発症することがなければ、感染の有無を判断できないため、潜伏期間を考慮して、最大180日間の隔離が定められていたといいます。
今回のウクライナ避難民に関しては、それが特例として撤廃されるわけですが、専門家が「狂犬病の感染が広がるリスクは限りなくゼロに近い」というのは、従来の長い潜伏期間を考慮した「最大180日間の隔離」は無意味ということになるのでしょうか?
このあたりが、スッキリしないわけです。
また、そもそも論ですが、入国した避難民の管理だって、ままならないのに犬の管理まで、本当にできるのか?という疑問もあります。
入管庁によると、3月2日から4月12日までに544人が入国。避難民が身を寄せる親族や知人の住所など265カ所に宛て、14日に発送した。16人は住所や連絡先が特定できておらず、把握を進める。
「入管庁、ウクライナ避難民に手紙」
2022年4月15日より引用
専門家さんのいう「リスクは限りなくゼロ」は、本当でしょうか。
ちなみに、新型コロナウイルスで大活躍したmRNAワクチンについては、現在、様々な感染症予防に対しても使えるように開発が進められているようです。
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感染症予防⽤mRNAワクチンの臨床開発状況(2022年4⽉時点)
そのなかには、狂犬病も含まれています。mRNAワクチンについて、警戒している人々からすると、ちょっと身構えてしまうような状況かもしれません。
そんなに気にする必要もないかもしれない?いや、気になる?
さぁ、どうでしょう。
これもまた全然関係ない話かもしれませんが、上海でのロックダウンは、ずっと問題視されています。そのなかで飼い主から隔離された犬が、撲殺されるという話が話題にあがっていました。
新型コロナウイルス対策のロックダウン(都市封鎖)下にある中国・上海で、ペットの犬が保健職員によって撲殺され、インターネット上で怒りの声が上がっている。
撲殺は浦東地区の住宅地で発生。この様子をとらえた動画が6日に中国のSNSで拡散し、恐怖をもって受け止められた。
近くの建物の住民が撮影したとみられる動画には、全身防護服に身を包んだ感染防止対策の作業員がコーギー犬を追いかけ、シャベルで3回殴る様子が映っている。その後、犬は横たわって身動きしなくなった。
「コロナ対策員がコーギーを撲殺、飼い主は陽性で隔離 ロックダウンの上海」
2022年4月9日より引用
ちなみにこの問題、コーギーの話ばかりが取り上げられていますが、このケースに限らず、犬の撲殺は、結構大規模に行われているようです。
妙佛さんの動画のなかには、コーギーの話とは別の犬と思われる撲殺の映像がありました。
以前は、犬の部分だけがモザイクだったのですが、どうやら引っかかってしまったらしく、今は画面全体がモザイク処理されたものになってしまっています。私がみたのは、大人数(5~6人)で取り囲んで、2メートル超くらいの長い棒で、全く動かなくなるまで叩きつけるというものでした。
ここで言いたいのは、「中国共産党は残酷だ!」ということよりも、狂犬病の話と絡めて考えると、ちょっと不気味な感じがするということです。
例の病気もそうですが、彼らは先駆けて、いろいろなことを仕掛けてきているように思います。犬の扱いについて、「収容して処分」とかではなく、その場で片付けるという手法をとるというのは、狂犬病感染に備えた予行演習だったりする?・・・なーんて、知りませんっ!
今の時点では、ただの「点」でしかありません。
疑わしいもの、断定できないもの、よく分からないもの・・・そういうものがみえるだけです。なので、今の時点で、ことさら騒ぎ立てるようなつもりもないです。具体的な対策や対応ができるとも思えないので、どうしようもない話でもあります。
ただ、ちょっと不気味な感じよね?とは思います。
知らぬ間に、突然何かが起こって、そういうものに振り回されるのもゴメンなので、一応、アンテナだけは張っておく感じでいきますか。