その対策は逆効果では?
お仕事で、とある施設におりました。昼時になったので、用意していただいたお弁当を食べようと思い、どこで食べればいいかをその施設に確認してみました。
すると、コロナ対策でロビーでの食事は禁止で、屋上でしてほしいとのことでした。
こんな寒空の下で食事をさせるんだねぇ・・・。風邪ひくかもじゃん?風邪ひいたら、検査させられるかもしれないし、そしたら陽性とかなるかもしれないよ?その施設で陽性者出たとか、そういうこともありうるのに、何やってんだか・・・という残念な気持ちになりました。
帰りのタクシーでも、窓が開いていました。換気のためなのでしょうが、寒いっちゅうねん!!!これも風邪ひきそうになったので、そっと閉じさせてもらいました。
正直、やっていることがメチャメチャです。
今、日本中で、コロナ対策と呼ばれるものが実施されています。
私の周辺でも、検査キットなるものが渡されています。
裏を見ると、「本品は研究用試薬です。この製品で得られた結果の臨床的有用性については確立されていないため、診断(感染しているかどうかの判断)等の目的では使用しないでください」と書いてあります。
こういう業務に関係する人々が、このような文面をきちんと読んでいるようには思えません。
「周りがやっているから」という気持ちは分かります。しかし正直、PCR検査も含めて、真面目に突き詰めていったら、「こんなのやって、何の意味があるんだ?」という疑問が湧いて然るべきです。
ただもしかしたら、本当のところ、こんな対策をしていても、まったく意味がないと思っている人も、なかにはいるかもしれません。
しかし、そういう人たちも、これだけ社会全体がコロナ騒動に飲み込まれていると、やらざるを得ないのでしょう。
周囲がやっているようなコロナ対策をしていなかったら、いざ感染者が出たときに、お客さんにいろいろ言われてしまいます。いざというときの予防線を張るためにも、「うちは対策をしていました」というアリバイ作りが必要なのです。
面倒くさい限りです。
ただ私は、それら全てがバカバカしくて、そんなものは全部やめてしまえと言っているわけではありません。なかには、「それくらいならやってもいいか」というものもあると思います。
例えば、私個人としてはマスクです。
自分一人がマスクをして、周囲との摩擦を回避できるのなら、それはそれでいいと思っています。マスクの有害性などが語られることもありますが、そこは自分なりに調整もできます。
飲食店で言えば、一応、アクリル板を立てるとか、入り口に消毒液を設置しておくとか、それくらいのことで「対策をしてない!」などと責められたり、あとで揉めたりすることがなくなるのであれば、やってあげればいいのではないでしょうか(もちろん、私個人としては、やらなくてもいいと思っています)。
しかし、冒頭に紹介したようなコロナ対策のために、(寒空のなか)屋上で食事をさせるとか、(冷たい空気が入ってくるように)窓を開けてしまうようなことをしてしまったら、「逆に健康害すでしょ?」ということになりかねません。
いろいろと責められないようにするための「予防線」なのでしょうが、それ、逆効果ですよ!とツッコミを入れられてしまうようなものは、せめてやめてほしいと思うのです。
「周りのみんながやっているから」という理由も、分からないではないではありません。流されるというわけではなく、協調してあげるのはいいことです。
でも、それだけで動いていてもいけません。「周りのみんながやっているから」という理由に加えて、「そのなかで自分が合わせるのはここまで」をきちんと線を引いてみてほしいと思うのです。
全ての人々にとって、コロナはいろんなものを考えさせてくれるきっかけになるはずです。せっかくのチャンス、目一杯、活かしていけたらと願うばかりです。