陰謀論 vs ワクチンカルト
陰謀論なんて言葉があります。しかし、この言葉はもうすぐ使えなくなってしまう気がします。陰謀が明らかになりすぎて、既に陰謀ではなくなってきたように思うからです。代わって出てきたのは、それに乗せられて生まれてきた、ワクチンカルトという世界的集団ではないかと思えてなりません。
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いよいよ、日本でもワクチン接種が本格化してきました。ワクチンについては、多くの疑問が残っており、私もそうした疑問を拭えない側の一人です。ワクチンが、新型コロナウイルスを抑え込む切り札であってくれたら、それに越したことはありません。しかし、どうしてもそうは思えないのです。
ただし、そんなことを言うと、ワクチンを推し進めたい人々からしたら、大変邪魔です。そして、ワクチンを疑う人々は、陰謀論を信じる迷惑な連中というレッテルも貼られるようになってきました。そういう意味では、おそらく私も立派な陰謀論者ということになるかと思います。
ところで、この手の陰謀論のレッテル貼りには、以下のような特徴があります。
1.極端な例を論って、全体を一括りにしてダメ出しをする
2.答えられない疑問については、徹底的に議論を避ける
例えば、「1」についてはこんな感じでしょうか。
通行人に配っていたビラでは「コロナはただの風邪。世界の資本家が各国の政府を操り、でっち上げている」「ワクチンで人間にマイクロチップを埋め込むのが目的」などと主張。
※読売新聞オンライン「ワクチンで「黒幕が人類管理」「人口削減が狙い」…はびこる陰謀論、収束の妨げにも」2021年5月16日より引用
これらの主張について、細かく論拠を見ていくと、一概には否定しえない部分もあるかもしれません(正確には、よくわからないことが多いという方が適切か?)。ただ、ぱっと見、おそらく極端なものに見えるでしょう。普段からマスメディアばかり見ている人からすると、ギョッとする内容だと思います。そうした部分を取り出して、「ほら、こいつらおかしいでしょ」という具合で、それら全体(ワクチンに反対する人)を陰謀論者と決めつけるわけです。
ただし、実は上記のようにギョッとするような内容に行きつくまでには、マスメディアが答えていない疑問や事実が、原因としてあるのです。それが「2」の部分です。これはよく「マスメディアの報道しない自由」などとも揶揄されます。そういう疑問や事実を積み重ねていくと、結論として「世界の資本家が各国の政府を操り、でっち上げている」という話にまで、たどり着き得てしまうということです。
例えば、既にインドを始めとした多くの地域で、新型コロナウイルスに効果を発揮しているイベルメクチンをめぐる報道、そして政府のスタンスです。一時期、大変な死者数を出して、パニックに陥っているとされていたインドですが、イベルメクチンを投入することで、事態は沈静化しました。
タミルナドゥ州は、私たちの知る限り、イベルメクチンを禁止する唯一のインドの州となります。また、流行が加速している唯一の国でもあります。
(中略)
5月16日、インドの状況は明らかに改善されましたが、国内の新規感染者の13%、つまり100万人あたりの1日の感染者数が500人を超えるタミル・ナードゥ州では改善されませんでした。
(中略)
他の州ではイベルメクチンを定期的に投与することで状況が改善されているだけに、タミルナドゥ州の状況はより一層ひどいものとなっています。
※AGORA VOX「Variant indien : Ivermectine 1 / OMS 0」2021年5月18日より引用(機械翻訳)
インドだけではありません。世界中の至るところで、イベルメクチンが投与されて、状況が改善されている事例はたくさん出てきています。しかし、マスコミはインドが大変な状況に陥ったことを報道しても、イベルメクチンで危機を脱したというニュースは流しません。政府も、イベルメクチンには科学的根拠が不十分だという姿勢を全く崩さないままでいます。
せっかくなので、Alzhackerさんの投稿で、イベルメクチンに関して、政府やマスコミが答えられていない疑問があります。長いですが、引用しておきます。
1.メキシコではイベルメクチンの普及を奨励しているが、その病院はほぼ空っぽだ。イベルメクチンでなければ、なぜこのような奇跡が起きたのであろうか?ここではある1つの病院の話ではなく、メキシコのほぼすべての病院の話をしている。
2.ファリード医師とタイソン医師は、 ヒドロキシクロロキンとイベルメクチンを使って6,000人以上のコービッド患者を治療していて、入院率がゼロに近いのはなぜであろうか?WHOによれば、どちらの薬も事態を悪化させるという。
3.ペルー、メキシコ、ジンバブエなどの国での致死率の山と谷は、イベルメクチンの流通と失効に相関している。もし、イベルメクチンの配布や失効がこれらの影響を引き起こしたのではないとしたら、本当の原因は何だったのだろうか?
4.メキシコで発表された20万人以上を対象とした研究では、イベルメクチン治療キットを服用した人の入院件数が52%以上減少した。治療キットが原因でないとしたら、何が原因なのだろうか?
5.国際的な専門家集団が行ったBIRDのシステマティックレビューでは、すべてのデータを検討し、イベルメクチンを導入すべきだと結論づけている。公表されてる文献にも、世界中のプレプリントサーバーにも、この研究の欠陥を指摘する論文はない。それはなぜなのか?
6.イベルメクチンを支持するコーリー博士の包括的なナラティブレビューは、2つの異なるジャーナルでの査読を通過し、イベルメクチンはコービッドのすべての段階で有効と結論づけている。もし彼らの結論に欠陥があるのなら、査読を行った3人の政府高官の科学者は、なぜその論文を受理したのか?
7.ウッタル・プラデーシュ州の保健当局が記録を残している。予防薬としてのイベルメクチンはCOVID-19の感染率と死亡率を下げた。政府の発表であり、誰もそれに異議を唱えていない。彼らが間違っていたとしたら、本当の原因は何なのか?
8.ヒル博士はWHOの依頼を受け、イベルメクチンの客観的な調査を行った。彼はイベルメクチンは平均して75%の効果があると結論づけたが、その後、研究スポンサーによって結論が書き直され、より多くの証拠が必要であると推奨することに同意した。ヒル博士に何が起こったのか?なぜ彼は姿を消したのか?
9.もし薬が効かないのであれば、少なくとも1つのDB-RCTにおいて、非常に統計的に有意な用量反応関係があったことをどう説明するのか?ある研究で(p = 0.0066) とp値が非常に低く、誰も「運が良かった」とは言えない。薬が何も作用しないのなら、なぜ低いp値が出るのだろうか?
10.もし薬が効かないのであれば、なぜリアルワールドでその薬を処方した医師は皆、入院率の低下を報告するのだろうか? 世界中のどこかでイベルメクチンを処方し始めた医師が、その医師の入院率が下がらないからといって、イベルメクチンを出すのをやめたというケースはあるのだろうか?
11.インドAIMSの科学者たちはイベルメクチンをシステマティック・レビュー(最高レベルの証拠)した。その結果、「イベルメクチンを追加することで、通常の治療と比較して有意な臨床的改善が得られた」
WHOの見解を正当化するような、反対の結果を示す質の高いエビデンスはどこにあるのだろうか?
こうした疑問については一切答えないまま、治療薬の効果を真面目に検証しないでいる世界(政府?マスコミ?それ以外の誰か?)が、本気で新型コロナウイルスを撲滅したいと思っているなどと信じられるでしょうか?陰謀論者とされる人々の声にも、耳を傾けてみる必要があると思います。
そして、今や逆のことが起こっていると言えます。陰謀論者と対極にいる、ワクチン推進者側の方に、無理なロジックがまかり通るようになってきました。
日本でもワクチン接種が進むにつれて、ワクチン証明書の議論なども現実味を帯びてきました。
しかし、既に何度か記事にしている通り、ワクチン証明書はありえません。
ワクチン証明書をもって、行動が自由になるなどというのは、幻想以外の何物でもありません。むしろ無症状感染者が自由に出歩くようになることで、状況が悪化することさえ予想し得ます。
ワクチンの治験も十分ではありません。国内ではわずかに200名足らずの臨床試験をもって、特例承認を受けているに過ぎません。当然、初めての試みであるmRNAワクチンの中長期的な影響などについては、実際のところ、まだ何も分かっていない状態です。そんなものを政府やマスコミが、あたかも万能であるかの如く喧伝して、多くの国民が我先にと打とうとしているのが、今のワクチンなのです。
はっきり言います、今のワクチン信奉は一種のカルトです。ワクチンカルトともいうべきです。政府やマスメディアが言うがまま、ワクチンを信じる「ワクチン狂信者」たちが生まれてきている状況にあると思います。
仮に他人のことを陰謀論者と呼ぶ人々がいるとしたら、まず自らをワクチンカルトであると認めるべきです。私は、陰謀論者で結構です。今後、ワクチンカルトの方々が、ワクチンを打った結果、どのようになっていくのかも含めて、じっくり時間をかけてみていきたいと思います。